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「ねぇ、そこに誰かいるの?」
めりーばっとえんどちゅーい。
ドサッッッッ
あの音は今でも鮮明に覚えてる。
キミは私の目の前で飛び降りた。
それなのに____________。
何故キミは今私の目の前にいるの?
---
何気ない日々、
フツウの日常。
私は|柚光 雨林《ユズヒカ ウリン》。
中学3年生。学年1位で、生徒にも教師にも頼られている生徒会長。
--- 「あ、雨林ちゃ~ん!」 ---
--- 「ごめん、これお願いできる?」 ---
「いいよ~?」
--- 「ねぇ、雨林ちゃん。あ~そぼ~!」 ---
「あそぼあそぼ~!」
--- 「雨林さん、申し訳ないですがこれお願いします、」 ---
「は~い!」
でもね。
ずぅーっと、頼られてるから、
疲れちゃったな。
そんなとき、キミが居たの。
確か、「|闇影 音夢《ヤミカゲ ネム》」……だっけ?
黒に桃色のワンピース……
まるで、地雷系のような服装。
ずぅーっとキミは一人で居た。
何故かキミは、自然に人が離れていったせいか、
最初は冷たかったけれど、
その内心を開いてくれて、
大親友になった。
でも、気付いてあげれなかった。
よーく考えれば気付けたのに。
気付いてあげれなかったの。
--- 「ごめんね。」 ---
「謝らなくていいよ。」
--- 「雨林ちゃん、今までありがと。」 ---
「私も、ありがとね。」
--- 「またね、さようなら。」 ---
「また明日っ!」
--- 「雨林ちゃんは、ずぅーっと、シアワセで居てね。」 ---
「音夢ちゃんもね。」
楽しかった。
キミが居たから、ずぅーっと楽しく生きれた。
それなのにキミは消えた。
それから私の人生は狂った。
--- 「雨林ちゃん……だいじょーぶ?」 ---
「大丈夫、だよッ……」
--- 「雨林さん……?どうかしましたか、?」 ---
「大丈夫ッ……、大丈夫だから気にしないでください……。」
みーんな、音夢ちゃんのこと忘れちゃったみたい。
まぁ、私が気付いてあげれば音夢ちゃんは今頃生きていたのかな。
私が気付いてあげれてたのなら、
音夢ちゃんは忘れられていなかったのかな__。
卒業後、親の勧めで高校に入学した。
高校でも『生徒会長』になった。
ある日、生徒会が長引いた日。
教室に忘れ物をしたことに気付き、
急いで教室に戻ろうとすると__。
ガサゴソ。ガサゴソ。
花壇の方から物音が聞こえてくる。
ガサゴゾ。ガサゴゾ。
気になり花壇の方に行ってみるが誰もいない。
思わず私は声をかけてしまった。
「……ねぇ。そこに、誰かいるの?」
ガサゴソ……バッ!!
急に誰かが現れたかと思えば__。
「あ、ぇ、音夢ちゃん……??」
あの頃と変わらない、「闇影 音夢」だった。
--- 「雨林ちゃん……?どうしたの、もう下校時間過ぎてるよ……。」 ---
「え、音夢ちゃん……?」
--- 「え、何、?どうしたの、?」 ---
不思議そうに尋ねる音夢ちゃん。
もういっそ、過去の事を話してみることにした。
すると__。
--- 「雨林ちゃんのせいだよ……。」 ---
--- 「雨林ちゃん、他の子とばっか話してるからさ?」 ---
--- `「私の事、どうでも良くなっちゃったのかなって。」` ---
「__っえ……?__」
--- 「だって、そうでしょっ?」 ---
--- 「私は大親友だったんでしょっ!?相談も何もしないで!!」 ---
--- 「一人で抱え込んで!!私はもう用済みなんでしょ!?!?」 ---
普段大人しかった音夢ちゃんが、
叫ぶ程の辛さ。
分かりたくなかったのかもしれない。
いや、”分からない方が幸せだった”のかもしれない。
今でも後悔しかない。
音夢ちゃんは、花びらのように散って、消えてしまった。
その後、音夢ちゃんはこの高校の「七不思議」になったらしい。
確か、花壇の奥に咲いてる、一本の小さな紫色の花を見ると、
毎日のように悪夢を見る……。そんな七不思議。
私はその花を見てしまった。
だから、毎日のように悪夢を見てしまうらしい……。
「読書が好き🍵」様の、小説コンテストに参加させて頂く小説です。
個人的には「怖すぎるで賞」狙いで書いてますが、
「準優秀くらいは取りたいなー……」とは思ってます。はい。
考察ご自由に~。
1772文字……結構頑張った方じゃないですかね!?
ちなみに、結果が出た後に、
考察の答え出す予定です。
ちなみに大分自信作ではあります。
では、さいなら~。