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#7 目標という名の夢に向かって
のあが部活に来なくなって1週間が経とうとしていた
それと同時に甲子園まで残り1ヶ月半を切ろうとしていた
のあがいなくなったことに寂しさを感じているが
今はそんな場合じゃなかった
🦖「はっ…はっ…」
ひたすらバットを振ってボールを打つ
のあの件や甲子園に出るということもあり、
部内は切迫とした空気に包まれていた
🌷「皆さん、水分補給しましょう」
今はのあの代わりになお兄がマネージャーの仕事をしている
なお兄は変なところもあるが、野球部のお兄ちゃんだ
🦊「ありがとうございます…」
あれから皆んなの笑顔が少なくなった
前までは毎日大笑いしていたのに、
そんな笑い声もグラウンドには響かなくなった
👓「…俺もういいや。練習してくる」
🐸「ちょ、おい!!水分は取らねえと…っ」
👓「そんなこと気にしてる場合じゃない!!」
喧嘩も前より増えた
なんなら、笑うことより喧嘩の方が多い
⚡️「なぁ、このままでいいのか?」
⚡️「大事な試合の前だっていうのに、」
⚡️「マネージャーは不在、部内は喧嘩しかしない、練習も最近はやけくそなもんばっかり」
⚡️「お前こんなんで甲子園優勝できると思ってるん?」
不安と怒りが混じったような顔でたっつんは言った
夕陽に照らされながら俺は言う
🦖「…分かってるよ。でもこれは俺たちの問題だから」
🦖「俺たちでやるしかないんだ」
たっつんはため息をついたが、
俺の肩に手を置いてくれた
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🍗「ついに…やっちまった、、」
4人で顔を合わせて笑顔になる
4人「野球部に転部だー!!!」
🍫「やっと夢叶ったよ…っ!!」
❄️「でもなんか大会終わってからじゃないと活動できないらしいですね…」
🍗「まぁ邪魔になっちゃうしね、今入っても」
野球部に転部する
それは凄く嬉しかった
だって、甲子園が夢だったから
いつかの虹桃学園の野球部は甲子園出場を果たしたらしいから
俺もそれが夢だった
🍗「…でも甲子園なんて無理か、、」
🐏「いや、絶対叶うから!!ね!!」
❄️「そうですよ!!弱気になっちゃ駄目です!!」
🍫「いつか絶対行けるよ!!」
3人の熱い声で俺はふと笑顔になった
❄️「…そういえば話変わるんですけど、」
❄️「のあさんあれから見ました?」
🍫「いや、、見てない」
野球ボールのキーホルダーを俺に返してくれたのあ先輩
あれからずっと姿を見たことがない
🐏「実は前に、2年生と3年生の教室に行ったんだけど」
🐏「のあ先輩の姿、どこにも見当たらなくて…」
❄️「え、、そうなんですか、?」
🍗「明日…先生にのあ先輩のこと聞いてみる?」
そう言うと3人は頷いた
🍫「そうだね、そうしよ!」
俺たちは校門を出て家へと向かった
🍪「……」
🍪「もう、時間の問題かなぁ…」
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汗と土にまみれながら
俺たちは練習を続ける
🍪『うりさん汗凄いですよ!?』
のあ先輩がそう言って差し出してくれたタオルも、
🍪『これ私からの奢りですっ!w』
奢りと言って買ってきてくれたスポーツドリンクも、
もう、無かった。
🎸「俺たちは…のあ先輩の期待に応えなきゃ…っ」
🦊「うり!!大丈夫!?」
よろめいた俺をどぬが支えてくれた
🎸「ごめん…っ、…ちょっと休憩するか、w」
🦊「…うん」
先輩達の練習している風景を、
ベンチに座りながら眺める
🎸「…俺本当はさ、野球部なんて入るつもり無かったんだ」
🦊「え、そうだったの!?」
どぬは口を開けて固まり、我に戻ったかのように前を向く
🎸「野球部の世界に入れてくれたの、のあ先輩なんだよ」
🍪『ソフトボール投げ学年1位だとお聞きしました!!!』
🍪『ぜひ野球に入りませんか!?✨』
あの時、俺はのあ先輩の圧に負けた
🎸「運動なんて好きじゃなかったから、野球もやりたくなかった」
🎸「…でも、」
⚡️『おいうり!お前ふざけんな!!ww』
🌷『やりますかうりさん、ザ・ワールド展開っ!!(?)』
🦖『うりまじでナイスすぎるっ!!!』
何気ない日常が頭の中に流れ込む
🎸「皆んなと笑って、ふざけて、でも本気で夢に向かって進んで…っ、」
🎸「こんな毎日も、悪くねぇなって…思ってる、」
🦊「うり…」
心の内を初めて誰かに打ち明けた
どぬは驚いた顔をしていたが、
すぐに優しい笑顔に戻った
🎸「俺さ、のあ先輩には感謝でしかないんだよ」
🎸「のあ先輩がいなかったら、俺こんな毎日なんて無かった」
🎸「だから恩返ししたい。絶対優勝して、恩返ししたいんだ」
俺は空を見上げてそう言った
🦊「…練習、する?」
どぬは立ち上がってバットを差し出してきた
🎸「…おうっ!」
それを受け取って、俺たちはグラウンドへと走った
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⚡️「じゃあなー」
たっつんに手を振り、帰路を歩く
1人でいる時は、ずっとのあのことを考えてしまう
🦖「…のあ、」
メッセージを送ろうとは何度も思った
会って話をしようとも何度も思った
でも、
🦖「なんて声かければいいか…分かんないよ…っ」
俺が何かを言ったところで、のあは俺たちのところに戻ってきてくれるのだろうか
むしろ逆効果なのではないかと思う
🍪『いい加減にしてください!!もう話しかけないでくださいっ!!』
そんなのあの声が脳裏に響く
🦖「俺は、キャプテン失格だよな…w」
🦖「のあの気持ちに寄り添えなくて、部活をまとめることもできなくて、」
🦖「のあのこと…こんなに大好きなのに、守れなかった俺が憎いよ…っ」
本当の俺は、凄く弱いんだと思う
誰かがいないと何もできない、
すぐ感情的になってしまって傷つけてしまう
何もできないヘタレなんだって、
それでも、弱い俺でも
夢は諦めたくない
🦖「絶対甲子園優勝して…のあにちゃんと思いを伝える…っ!」
そう決意して、俺は家に帰った
おつなこ!!!