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第一話 『僕』視点
僕の幼なじみは、いつも笑顔だった。
辛い表情を一切見せず、周りの人を元気にした。
まるで、一番星のようだった。
そんな君に、僕は一つ提案をしてみた。
「アイドルになってみたら?君なら絶対上手くいく」
君は一瞬考える素振りを見せ、
「うん、アイドル!いいね!」
と、満面の笑みで僕のことを見てきた。
僕はある決心をした。
「ねぇ、」
ん? と首を傾げる君を見て、僕は言った。
「君がアイドルとして成功するまで、僕がずっと支えるよ。」
君はキョトンとして、目を見開いて、
「ホント!?幼馴染でコンビ組むとかさいきょーじゃんっ!」
そういって、とても綺麗な笑みを浮かべた。僕は純粋に嬉しかった。
僕は君のこの笑顔を何としてでも守りたい、と思った。
それと同時に、恋という感情を抱いていることに気づいた。
「とりあえず、今日はもうかえろっか。」
「うん、またね。」
君は少し寂しそうな顔をしながらも手をブンブン振っている。僕も控えめながら手を振り返した。
このシリーズは、1話で「僕」と「私」の2つの視点を書いていきますっ