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7話~犠牲と生まれる狂気~
─???視点─
???「ふむ…」
足りない。今のこのゲームでも十分楽しい。けれど…“ギミック”が足りない。面白い”ギミック”があれば、このゲームはもっと面白くなる気がする。
???「なにかいいギミックがないものか…」
からくる「…!ボク、いィこと思イついチャッた!」
???「どんなことですか?」
からくる「えットね…」
???「成る程…ご協力、感謝します。しかし、誰を`狂わせる`おつもりで?」
からくる「ウーン…それじゃあ___と__!」
???「今直ぐ行きますか?」
からくる「うウん!自分ノタイミんグテで行クね!」
???「分かりました。」
`これは、面白くなりそうですね。`
─堕天使視点─
ダイス『うわぁぁァァァ!?』
堕天使「ダイス?どうした?」
胡橙音「ダイスさん?」
グチャッ…グチャッ…
私と胡橙音が呼んでも、無線からダイスの返事は聞こえない。代わりに、うめき声と、肉を食べているような…そんな音が聞こえた。
賭博師『兄さん?兄さん…?』
ライが呼んでも反応はない。多分ダイスは…
蒼羅『…え』
突然、蒼羅の驚いたような声がした。
奏者『蒼羅君?どした?』
藍生『何か見つけたのか?』
返事がない。変な音はしないから生きていると思うんだが。
火炎竜『どしたのー』
???『`僕を見たのだぁ~れだ♪`』
賭博師『はぁ!?』
奏者『うぇぇ!?』
堕天使「は!?」
火炎竜『え!?』
待て×∞。
今のハスキーボイス…まさか…
奏者『ね、ねぇ~ライ、ルシィ、ガルーダ。今の声って…』
賭博師『だとしたら…まずくね?』
火炎竜「生きて帰れる…?」
零桜『もー何が何だかわからない…』
黎夜『ちょっと説明しt』
???『`ダイスはもう"処理"したからいないよ?`』
ALL『!?』
賭博師『そんなっ…兄さん…!』
零桜『ダイスさん…!』
蒼羅『ぁ···うぁぁぁぁぁッッ!!!!』
黄詠璃『蒼羅君!?』
クチャッ…グチャッ…
藍生『蒼羅!?』
ダイスの時と同じ、肉を食べるような、恐ろしい音がする。嫌な予感しかしない。
奏者『多分、ダイスも蒼羅も食べられたんじゃ…』
黎夜『嘘…!?』
火炎竜『惨いよぉ…』
胡橙音『食人…うぅ…』
藍生『マジかよ…』
堕天使「嫌な音だな…」
奏者「多分だよ!?もしかしたら違う可能性もa」
黎夜『うわァァァァァっ!?』
─零桜視点─
零桜「黎夜!?どうしたの!?」
凄く叫んでたし、呼吸も荒いけど…本当にどうしたんだろう?
黎夜『はぁっ…ハァッ…』
黄詠璃『まず落ち着いて、呼吸を整えてください。』
黎夜『はーっ……はーっ………ふぅ…』
火炎竜『凄い叫び声だったけれど…何か見たの?』
黎夜『…誰かが、蒼羅のこと、食ってた。見ちゃった…』
胡橙音『…うわぁ……』
堕天使『マジで食われてたんだな…』
蒼羅…本当に食べられてたんだ…苦しかっただろうな…
黎夜『食べてる人、`赤い人`じゃなかったよ。暗いけど、水色っぽい髪で、黒ずくめだってことは分かった。』
奏者『…ん?黎夜君、本当にそう見えたの?』
黎夜『うん。本当にそう見えた。』
火炎竜『《《あの人》》はそんな格好していないよね?』
堕天使『変装している可能性もあるぞ。声は《《あの人》》に似ていたしな。黎夜、他に何か気づいたこととかないか?』
《《あの人》》って誰!?名前を言わないあたりヤバい化け物感あるけど、話していいことなの…?
黎夜『気づいたことと言われても……』
堕天使『何か、その人の雰囲気がどうだったとかないか?』
黎夜『雰囲気…そういえば、凄い威圧感を感じた。押しつぶされそうな…その場にいるだけで震えた。』
賭博師『…《《アイツ》》の特徴に当てはまってるな』
ライさんが久しぶり(?)に話してくれた…そりゃあお兄さんと恋人が死んだらメンタル削られるよ…あーそれより《《あの人》》が気になりすぎる!こうなったら直接聞いてやる!
零桜「あの人って誰のこと?」
藍生『さっきからあの人とか、アイツ呼びしてるけど、名前は出せないのか?』
奏者『………出せるけど……後戻り出来ないよ?』
零桜『いいよ。聞く。』
黎夜『聞かせて欲しい。』
黄詠璃『私からもお願いします。』
胡橙音「一応心の準備は出来てる。」
藍生『隠さないで話してくれ。』
奏者『…そっか。それじゃあ話すよ。さっきから言っている《《あの人》》の名前はね…』
--- `奏龍` ---
零桜「そう…?」
胡橙音『りゅう…?』
賭博師『そうだ。奏でるに龍と書いて`奏龍`だ。』
黄詠璃『その人が、ナルさん、ダイスさん、蒼羅君を…?』
火炎竜『姿はあっていないけど、声と雰囲気の特徴が一致していたから、可能性はあると思うよ。』
奏者『まぁ、欲を言えばこの放送をしている人物も気になるところだけれど』
藍生『情報がないよな。狐さんも死んじゃったし』
黎夜『何で出てきたんだろう…?』
堕天使『…あ!?それより黎夜!`奏龍`が追いかけてきていないか!?』
黎夜『あ、そうだ。俺、奏龍さんが蒼羅を食べているところを見ちゃってそのまま逃げて…逃げるときに「逃さないよ♪」って言われた。 』
奏者『忘れてたって…こと?』
黎夜『うん。』
未知の敵?からストーカー宣言されて一時とはいえそれを忘れるってメンタルどうなってんの。
黎夜『でも、あの威圧感はしない。威圧感は感じないよ。』
火炎竜『逃げ切れたってこと!?』
藍生『そうだったらいいな…』
怖いこと言わないでよ藍生~!不安になる気持ちは分かるけどさ!
黎夜『あー不安……』
---
─藍生視点─
藍生「カラダが見つからない…」
それもそうか。こんな広い学校で6個のカラダを探す。単純に計算すればそれぞれの階に2個しかないんだ。引き出しとかもちゃんと見ないとだし、そう簡単に見つからないわけだ。
黎夜『あ!』
胡橙音『どしたんどしたん』
黎夜『右腕見つけたよ!』
カラダを見つけた黎夜が嬉しそうな声で話す。
火炎竜『おお!ナイス!』
奏者『やったー!』
藍生「ナイス」
黄詠璃『ナイスですー!』
賭博師『でかした!』
胡橙音『ありがと!』
零桜『ありがとねー!』
堕天使『よくやった!』
皆の賞賛の声が聞こえてくる。ちょっとだけ安心した。
黎夜『置きに行くわ!』
賭博師『気をつけろよ』
藍生『なるべく音立てないで行動した方がいいよ』
黎夜『分かった!皆も気をつけて!』
奏者『あいよ!』
不安だな…俺らもだけど、黎夜は殺される可能性が高い。逃がさないなんて言われて、よく行動できるな…
胡橙音『残りは頭、左腕、右脚、左脚だね』
火炎竜『脚重そう…』
零桜『折りたたまれてたら見つけるの大変だよね…』
堕天使『棺桶に置くんだろう?ならまっすぐな筈だ。』
零桜『確かに…』
黄詠璃『細いところに入っているかもしれませんからね。念入りに見ましょう。』
賭博師『目が疲れそうだな…』
奏者『仕方ないね。』
---
─黎夜視点─
右腕めっちゃリアル…多分本物だよね?胡橙音が見たら凄く嫌がりそうだな…
零桜「あ!黎夜!」
黎夜「零桜!?カラダ探してた!」
零桜「うん!」
お互いに駆け寄った。恐怖のせいか、会うのが久々に感じる。
胡橙音『感動の再会のところ悪いけど、離れた方がいいよ。一緒にいてまとめて殺された前例があるし。』
零桜「そっかあ…」
黎夜「まぁ、出られたらまたナデナデしてあげるから。」
零桜「やった!それじゃ頑張ろーね!」
黎夜「うん!頑張ろ!」
奏龍「`みーつけた♪`」
零桜&黎夜「!?」
奏者『奏龍!?』
奏龍「あれ、正体ばれちゃったのね。まあいいか。」
黎夜「…っ」
威圧感が凄い。あの時より強い気がする。
奏龍「簡単にカラダを置きに行かせるわけ無いでしょ?それに、`僕君たちのこと食べたいし♪`」
零桜「……やだ…」
奏龍「やだって言われてもね~?`食べたいもの食べられないの嫌だし`」
まずい。ここで死ぬわけにはいかないのに…俺達が死んだら、カラダも別のところに隠されるかもしれないのに…どうすれば…
零桜「……………………」
零桜?こっち見てるけど、どうしたんだ?
零桜「__黎夜、ごめんね__」
ドンッ
黎夜「零桜!?…ゔっ…!」
突然謝られたと思ったら、零桜に押されて階段から落ちた。打ったところが痛む。幸い、骨は折れてないようだ。
零桜「逃げて!」
零桜に気圧されて咄嗟にカラダを持って脚を動かす。ちょうど落ちたところは1階だったので、直ぐに体育館へ向かって走った。
零桜『うぁ、いやぁぁぁ!!!』
零桜の叫び声がトランシーバーから聞こえてくる。その声で、奏龍さんが皆を殺したことへの恨み、怒り、零桜に対する申し訳なさが混ざってぐちゃぐちゃになった。
黎夜「謝りたいのはこっちだよっ…」
---
─零桜視点─
奏龍「ほーん、黎夜くんを逃がして、`僕`を止めようと?`愚かだけど勇気あるね!`」
零桜「あなたにカラダが渡ったら、どうなるか分からないし。」
奏龍「ふーん…」
ドンッ
零桜「わっ…!」
いきなり壁ドンされた…?びっくりした…
奏龍「驚いちゃって可愛い~!あ、ほっぺ失礼するね」
零桜「ふぁ…?」
急に両方のほっぺをもちもちされる。何で…?
ほっぺをもちもちされるのは好き。その筈だけど、今は凄く怖い。何をされるのか分からないけど
奏龍「……………」
あれ?爪立てて…
ザシュッ
零桜「うぁ、いやぁぁぁ!!!」
いきなり左の頬を切り裂かれた。傷口から血が垂れ、焼けるように痛くなる。逃げようにも、首を絞められて逃げられない。
零桜「く、苦しっ…」
奏龍「`苦しいでしょ?痛いでしょ?`」
零桜「ごほっごほっ…はぁっ、はぁ」
首から手が離れ、床に押し倒される。必死に息を吸っていると、奏龍さんが話しかけてきた。
奏龍「`ほんと、余計なことしてくれたね。また逃がしちゃったじゃん。`」
奏龍さんが僕のしっぽに手をかける。
奏龍「このしっぽ、引っこ抜いたらどうなるかな?」
零桜「え?やだ!やめて!」
奏龍「`拒否権な~し♪`」
手を動かして必死に抵抗する。しっぽを抜かれるなんて、どの位痛いのだろう。
奏龍「ちょっと、動かないで!」
奏龍さんは、僕の右腕に手をかけて…
ブチッ
零桜「うぁぁぁぁぁぁ!!!」
腕を引きちぎった。血が沢山流れて、骨がみえて、凄く痛い。
奏龍「片腕だけならそんなに邪魔じゃないしね!`しっぽもらうね~♪`」
グッ…
零桜「あ…やめて…」
ググッ…
零桜「やだ…やだ…」
奏龍「`もう少しで抜けるよ~♪`」
ブチッッ
零桜「い゙やぁぁ!!!いだい…痛い…」
奏龍「ありゃ、`皮と肉だけとれちゃったね。`」
どうやらしっぽの皮、肉が剥がれて、骨は抜かれずに露出しているらしい。怖くて見る勇気もない。
奏龍「この骨、`切ってみようか?`」
零桜「やだ…いだいぃぃ…」
奏龍「やるに決まってるでしょ~♪」
骨を切られる度に激痛が走る。痛くて痛くて、早く死にたいとまで思ってしまう。
奏龍「そろそろいいかな?」
零桜「ぁ………ぁ……」
奏龍「んー、もういいや。`さよなら。`」
奏龍さんは、僕の首に手をかけた。
ボキッ
---
─黎夜視点─
無我夢中で走って、ついに第1体育館まで来た。中央に胴体がはまった棺桶がある。右腕を置いて、直ぐに右腕を置いたことを伝える。
黎夜「右腕、置けたぞ」
胡橙音『よっしナイス!』
黄詠璃『ありがとうございます!』
奏者『おぉー!』
藍生『ありがと』
ルシファー『無事に置けて良かった…』
ガルーダ『カラダ2個目!』
ライ『ナイスー!』
皆の嬉しそうな声。でも、零桜の声は聞こえてこなかった。
黎夜「零桜……」
今すぐごめんなさいって言いたい。零桜はありがとうって言って欲しいのかな。でも、ごめんなさいしか出てこない。
黎夜「奏龍さんから逃げきれたのかな?」
嫌な気配は感じないけど…
黎夜「逃げきれたなら、良かったな…」
奏龍「`逃がさないった言ったでしょ~?`」
黎夜「ひっ…!?」
咄嗟に振り返ると、奏龍さんが立っていた。奏龍さんを見るのは3回目。でも、この威圧感は未だになれない。怖い。
痛みを感じることと、奏龍さんの圧は怖い。でも、何故か死ぬことに対しての恐怖はほぼ無い。不思議だな。
奏龍「さて、どうしてあげよっかな~」
気づいたら壁に押しつけられて、頭の上で両手を掴まれていた。何をされるんだろう…
奏龍「そうだ!`ちょっと皮剥がすね?`」
黎夜「皮…?」
服をめくられて、お腹を出される。腕も腕まくりさせられた。
奏龍「失礼するよ~」
黎夜「い゙っ……ああああ゙!!」
爪を立てられたと思ったら、お腹の皮をベリベリと剥がされた。腕の皮も剥がされて、神経のようなものが見えている。
奏龍「`この神経、触ってみようか`」
黎夜「あ゙ぁ!!!いだっぁ゙ぁ…!」
奏龍「いい反応してくれるね~♪`今度は殴ってみよ♪`」
触られるだけで激痛が走ったのに…奏龍さんはお構いなしに触ったり殴ったりしている。
黎夜「やめ…ぃたい゙っ……」
奏龍「…もう殺しちゃお。飽きてきちゃった」
意識がギリギリで、何を言っているのかも理解できない。痛いということしか分からない。
奏龍「`君の内蔵、少しいただくね♪`」
お腹を切り裂かれて内臓を引きずり出された。もう声を上げることも出来ない。
奏龍「やっぱり能力持ちの人間最高!`次は首の肉でもいただこうかな~♪`」
奏龍さんは、俺の首に噛みついた。
零桜、今そっち行くからね。
---
─黄詠璃視点─
トランシーバーから聞こえていた、黎夜君の声がやんだ。恐らく…もう…
藍生『…もう、こんなに減ったのか』
今残っているのは、私を含めて7人。もう9人も殺されたんだな。
胡橙音『流石に少し疲れてきた…』
今残っている皆は、`赤い人`や奏龍さんに追われたりしていない。でも、仲間が殺されること、自分もいつ殺されるかもしれないこと、気味の悪い空間にいること…それらがストレスになって、精神疲労が溜まっているのかもしれない。現に私も疲れてきた。
賭博師『精神おかしくなったらどうするよ…』
黄詠璃「多分解決策はありませんね…」
火炎竜『回復薬とか置いてないよね』
堕天使『マップが無いぐらいだ。回復薬が無くてもおかしくない。』
奏者『鬼畜…いや…』
賭博師「あれ、黄詠璃」
黄詠璃「ライさん、どうも。」
火炎竜『よく合流できたね…』
奏者『こんな広いところで偶然合流って、運良すぎ』
藍生『対その運カラダが見つかる方に使った方がいい』
黄詠璃「あはは…」
合流は嬉しいけど、早く離れた方がいい。まとめて殺される可能性もあるし…
~♪
黄詠璃「え?」
賭博師「何だこの音?」
奏者『音?私何もしてないよ』
堕天使『どこにいる?』
黄詠璃「2階の、音楽室の近くです。」
堕天使『私は違うぞ』
胡橙音『違う~』
藍生『そこ俺いない』
火炎竜『僕も違う!』
黄詠璃「……音楽室の怪談…?」
賭博師「え?怪奇現象も相手しないといけない系?」
胡橙音『絵画の中のベートーベンが夜に出てきてピアノ弾くやつね』
藍生「しゃれにならないぞ??」
何かのギミック何でしょうか…?
堕天使『`赤い人`が弾いてるんじゃないか…?』
`ピーンポーンパーンポーン`
『`赤い人`が、資料室に、現れました。気をつけてください。』
火炎竜『`赤い人`じゃない…?』
黄詠璃「…見に行きます?」
賭博師「正気か??」
黄詠璃「正体が気になりますし…」
藍生『奏龍さんは?』
賭博師「いや、威圧感は感じない。」
堕天使『じゃあ…なんだ?』
藍生『自動で鳴るピアノとか今時あるから、それじゃね?』
火炎竜『それだったらいいな…』
黄詠璃「行きましょう!私が先頭行きますから!」
賭博師「強…まぁ、まずは少しだけ開けて覗くだけにしたほうがいいんじゃないか?」
黄詠璃「そうですね」
胡橙音『気をつけてね。何がいるか分からないから。』
黄詠璃「はい」
ガチャ
少しだけドアを開ける。
中は暗かったけど、
グランドピアノがあって、`誰かが弾いている`ということは分かった。誰なのだろうか。
賭博師「__誰だ?あいつ…__」
黄詠璃「__さぁ?__」
`赤い人`ではない。…って、あの子、腕が無いような…
黄詠璃「__え?__」
賭博師「__消えた!?__」
さっきまでピアノを弾いていた誰かが、瞬きした隙に消えてしまった。ライさんも驚いているあたり、急に消えたのだろう。
黄詠璃「ちょっと探索してみますか。」
賭博師「ええ…」
音楽室には楽器がある。その中にもカラダを隠せるだろう。カラダがある確率は大いにある。
賭博師「ピアノの中には…ないな」
黄詠璃「ドラムには…あ!ありました!」
賭博師「どれどれ…ってうわぁ!?」
ドラムの中に、頭があった。これでカラダは3つ目。
賭博師「よくこんなもの見て平然としていられるな…」
黄詠璃「これよりも`赤い人`と奏龍さんの方が怖いですから。」
賭博師「慣れか…あ、皆に連絡しないと」
ライさんがトランシーバーで皆に頭を見つけたことを報告した。トランシーバーから、喜びの声が聞こえてくる。
黄詠璃「それじゃあ、持っていきましょう」
第一体育館に行くために、後ろを振り向いた。
そこには、
`マルーン色の髪で、ダークターコイズの目をした、ボロボロの服を着ている子が立っていた。`
---
─からくる視点─
ようヤくライさンとキ詠リさんトアえた!
からくる「おニーサン!オネーさん!遊ボウよー!」
黄詠璃「あな………`タ…ハ…¿`」
賭博師「お前……だ`レ…¿`」
ゴトッ
オねーサンが持っテいた頭ガ、落チた。
「`アハハハハハハハ!!`」
`狂っテくレた、狂ッてクレた♪`
`残っタミんナ`
`味方ニ殺さレるカモしれナい恐怖ヲ`
`味わってね♪`