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一生叶わないお約束
登場人物の死亡表現が含まれます...苦手な方はブラウザバック推奨です。
けたたましいアラームの音で起きて目覚ましを止める
あまりにもうるさくてとめてホッとした後眼鏡を探す
大体目覚ましの隣にあるが
隣りにあったのは四角のクリスタルだった
これは1年ほど前にどこかの企業が開発した
動画を撮るクリスタルと言うものだろう
ぶっちゃけもうカメラやスマホが現代にはあるので
あまりもうけはなかっただろう
しかしカメラやスマホと違うところがあった
一つは時間を設定できること
タイマーで何年単位で設定できる
時間を設定すると設定された時間まで透明になるらしい
今僕に見えているということは、設定の時間が終わったということだ。
タイムカプセルみたいなもんだ
さて、僕はここにクリスタルをおいた記憶はない
ようは誰かが僕の部屋に侵入しておいていったと言うことだ
とりあえず再生してみよう
これは....自分の家のベランダだ
一人分の洗濯物が干してあってハンガーがカラカラと音を鳴らしている
その真ん中に立つ一人の少女
後ろを向いて長い深緑色の髪を揺らしている
初めて見たはずなのに
どこかで見たことがあるような気がする
そう思っていると画面の中の少女が話し始めた
「おはようかな?」
曖昧な挨拶
「私ねここから飛び降りようと思うんだ」
僕の家は10階建てで僕は9階に住んでいる
要は飛び降りれば死ねるのだ
「でもさ君は多分悲しむと思うんだ」
「まあわかんないけど」
なんで悲しむと思ったのだろうか
「だからね、約束しましょ」
「最後に君の声が聞きたいんだ」
どういうことだろうか
「一生叶わないお約束」
「ずーっと僕は空から聞いてるから」
その言葉を聞いた時僕の目から涙がこぼれた
「お姉ちゃん泣いてるかな?」
少女がこっちを向いた
髪と同じ深緑の目をした少女だった
「さようなら、お姉ちゃん」
この少女は、1年前に飛び降りて死んだ
僕の妹だ
end
あ、どうも。
こんな短えやつのあとがきなんて、見なくて良いですよ。
そのうちリメイクだしたい。