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東方玄魔録〜弍〜
*
あら、いらっしゃい、新たな博麗の巫女よ。
この洩矢神社にやってくるとは珍しいね。
…先の異変のことか。やってくるとは思っていたが…予想以上に早かったようだね。
私が彼女の訃報を知ったのは、その日のうちよ。あの鴉天狗が飛ばしてきた伝令を早苗が受け取った。私はそれ以上のことは知らない。
と、いおうと思ってたのだけれど。
…あなたは綺麗な目をしているわね。誤魔化すのが悪い気がしてきたわ。
私が知るのは先の異変については先ほど言ったことだけ。だが…真に関係しているのはその前の異変だろうね。うちの巫女も解決に関わった。
あれは確か…まだ暖かさの残る頃だったね。この人里では異変が起きていたのよ。
その異変は、神隠しだった。様々な子供、そして大人が神隠しに遭う。
その異変では、…ある少女が犠牲になった。古道具屋を営んでいる家の娘さんでね。怖いもの知らずで、博麗神社にも1人でよくきていたらしい。霊夢や魔理沙たちとも仲良くなったそうだよ。彼女は空を飛ぶことを夢見ていて、霊夢たちはそんな彼女を可愛がっていた。
彼女が犠牲となったのは、異変の犯人のせいよ。そいつは妖怪化していてね。霊夢はその手の奴に容赦しないから、消そうとした。
だが、そいつは謎の力を得ていた。霊夢にも対抗しうる力を持っていたのよ。
強い力同士のぶつかり合い。それが何を産むかわかる?
…そう。衝撃波。その衝撃波は周り一体を跡形もなく破壊するほどだった。少女は霊夢たちが心配で、物陰からこっそりと見ていたんだ。
そして…。
それは霊夢たちの心に大きな傷を残したわ。彼女は負けなしだった。守れなかった命を経験したことがなかったのよ。
さあ、私が話せるのはここまで。
そろそろ博麗神社にお帰り?
ああ、あと。どんな話も、本人と接して聞くことが一番だからね。
(八坂神奈子 談)
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『東方玄魔録より、抜粋』
どうも眠り姫です!
2人目は神奈子でございます
なんかちょっとごちゃごちゃしてるけど、気にせんでください。
頑張ります!
ここまで読んでくれたあなたに、心からのありがとうを!