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春風とともに、
後日談です。
ゆるふわR15。なんかみんなアホみたいなこと言ってると思います。
まだちゃ愛され!!総受け!!!平和!!!鬱要素・胸糞要素なし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まだちゃはポイズン(ハズビン)が似合うと思います。ずっとそれ考えながら描いてたし。ずっと苦しんでたけど、みんなに救われたんだね (^-^)ヨカッタ
いい加減更新しないとな…と考える今日この頃(3/9)
「ねーぇ、マーダー」
甘ったるい猫撫で声で、オレ…マーダーを呼ぶのは、キラー。正面から見るその瞳は、すっと細められていた。まるで、獲物を前にした獣のような。
「今週、僕にしてよ」
お願い、とキラーはオレの両手を自身の両手で包み込む。そして、あざとく上目遣いをしてきた。だが、そんなんでオレはこの身を許すほど甘くはない。というか、単純にオレの明日が死ぬ。
「やだ。お前とやったら腰が死ぬ」
「えーん、つめたぁい」
泣いてるふりをして、再度キラーはオレを上目遣いで見つめてきた。
「どうしても?」
「はぁ……やだっつってんだろ」
オレはキラーを呆れたような目で見る。すると、キラーは一度大きく舌打ちをした後、ガッとオレの腕をひっつかんだ。
「じゃあ、ムリヤリがお好みで?」
低く、温度のない声だが、笑みを浮かべたその顔は、完全に獲物を前にしたソレだ。真っ青な舌が、待ちきれない、と言うように口元を舐める。
オレが、そろそろほんとに命の危険があるな…と感じ始めたところで、一つの声が響き渡った。
「あーー!!!!キラー先輩!!何してるんですか!!」
ツカツカとこちらに歩み寄ってきたのはクロス。そのままオレのを掴んでいたキラーの腕を引き剥がし、オレを抱きしめた。
「ちょっと!抜け駆け禁止ですよ!」
クロスはそう叫ぶと、オレをぎゅっと強く抱きしめる。
「はァ“?早いもん勝ちでしょ!!」
キラーも負けじと叫び、オレを抱いているクロスの腕を引き剥がそうと躍起になる。
「う“…何言ってんだよお前ら」
今にも喧嘩が始まりそうな(というより始まってる)険悪ムードを、オレは嗜める。
「だってコイツが!」
「だってキラー先輩が!」
「はいはい…」
相手が悪いと(間にオレを挟んで)互いを責め立てる二人をグッと引き離してから、オレはその場を立ち去る。後ろから何か聞こえた気がしたが…気のせいだろう。
ペタペタとスリッパが音を鳴らすのを聞きながら、オレは自室へと戻る。あの後戻ったら、ちゃんと掃除されていて驚いた。というか睡眠薬がなくなってた。なんでだ。いや、前科があるからだろうが。
「…ん」
ギィっとドアを開いて、そのままベットに飛び込む。ぼすりと体が沈んで、柔いマットレスとシーツが骨身を包んだ。
最近は、悪夢を見ることも、眠れなくなることも無くなった。罪の重責が無くなったわけじゃない。パピルスの叱責が聞こえなくなったわけじゃない。
ただ、アイツらが、オレが悪いものを見ないくらいに抱き潰してくる。そう、ここ数週間オレは交代でアイツらに抱かれている。ヤった後はしばらく悪夢を見なくていいということで、こんなことになった。いや、なんでだよ。くっそ体が痛いんだが??
しかも加減を知らない奴がほとんどだし…LOVEがあるからって、痛いもんは痛いし怠いもんは怠いんだが。それでも、悪夢にうなされず眠れるというのはありがたい。その点では…まぁ、感謝してなくはない。
「…何考えてんだか」
ちなみに誰がオレを抱くかという話で揉めに揉めたらしく、(ホラー情報だ)今では週替わりとなっている。
「ふぁ……」
今日はやけに眠たい。だが前のように、悪夢の恐怖に怯えることはない。だって、すぐそこに最高の悪夢達がいるんだから。
あれ以上のものを見るなんてことはないだろうな、なんて考えながら、オレの意識はゆっくりと沈んでいった。
「先輩!キラー先輩が!!」
「ボス!クロスが!!」
ほぼ同時に、俺…ナイトメアに対してそう抗議する両者。声が被ったことが気に食わなかったのか、また睨み合っている。
「うるさい黙れ」
『ハイ』
俺がそう言うと、クロスとキラーは簡潔な返事だけを残して押し黙った。
「何でそんなに騒いでんだよ?」
まぁ…なんとなく見当はつくが。
俺の問いに、キラーが答えた。
「何って、マーダーのことだよ!」
だろうな。うん、なんとなくわかってた。
「キラー先輩ったら酷いんですよ!抜け駆けしようなんて考えてて…!」
「はァ“???異物くんに言われたくないなァ“!」
いがみあう二人(骨)。いい加減うるさい。
「というかそもそも順番決めただろ。それに従えよ」
俺がもっともなことを言うと、クロスは勝ち誇ったような笑顔を浮かべた。
「先輩の言うとおりですよ!なので、今回は引き下がってくださいね!」
「うぐ……このやろー……」
とてつもなく恨みがましい目でクロスを睨んだ後、流石に諦めがついたのか、キラーは大人しく黙った。いいネガティブだ。やっぱり|アイツ《マーダー》が絡むとコイツらは面白くなるな。
俺がそう考えていると、パタパタと階段の方から音がしてきた。
「おいクロス〜昼飯まだ?」
音の主はホラー。常に空腹なせいか、たびたび我らが家事担当のクロスに飯を強請ってくる。あ、そういえば性欲は食欲に比例するんだったか。…うろ覚えだ。
「まだ…いや、さっき食べたじゃないですか!」
「確かに」
お前も忘れてたのかよキラー。
「えー、そんなの30分も前だろ?」
「たった30分ですよ!!」
ホラーのどこかズレた発言に、クロスが即座にツッコミを入れる。
「はぁーもー…いいや…マーダーかまってくる」
ホラーがそう言って立ち去ろうとしたところを、三つの声が阻止した。
『はぁ!?!?』
一つはキラー、もう一つはクロス。最後の一つはもちろん俺じゃない。マーダーはこの場にいないし、ホラーも違う。だとすれば…
「エラーか、いつ帰ってきたんだよ」
そう、エラー。AUの破壊者で、闇AUメンバーの一人。
「サッキ」
相変わらずのバグった声でそっけなく答えると、エラーは再度叫んだ。
「ホラー!聞き捨テナらナいゾさっきのハ!!」
感情の昂りのせいか、普段よりグリッチが多くなっている。
「そーだそーだ!抜け駆け反対!」
「そうですよ!ダメです!」
エラーの言葉にキラーとクロスの二人も激しく同意する。
「飯がないんだったら仕方ないだろ〜…もう行くぞ」
『やめろ!!!』
四人での口論が始まったところに、俺が声を上げた。
「ちなみに、今週は俺だからな」
『は、』
固まるヤツらを尻目に、俺は二階へと上がる階段へ向かう。下にはいなかったから、自室だろう。
「ちょっ、ボス!?!?」
「オいナイトメア!!」
「先輩!?」
「…ボス?」
騒ぐ声が聞こえるが、気にならない。軽く鼻歌を歌いながら、俺は階段を登った。
--- __それは、まるで春のような、新たな世界。__ ---
--- **春風とともに、** ---
春まだちゃ曰く、それぞれとの行為は
キラー:激しい・翌日腰が死ぬ・でも優しい
ホラー:優しい・とにかく優しい・事後処理バッチリ
エラー:拘束プレイしてくる・体の至る所に跡がつく・でも優しい
クロス:最初優しいけど途中から欲出ちゃうタイプ・けど体は気遣ってくれる・翌朝謝り倒すまでがテンプレ
メア様:ネガティブ摂取しようとしてくる…?HAHAHA残念だったな!!!メア様以外の悪夢を見ないよう、めっちゃ優しくしてくれるのだ!!でも痛いもんは痛い!!
いいところ全部持ってっちゃう系メア様でしたね!!!
エラーさんは接触恐怖症だって?知らねーよ!マダちゃはいいんだよ!!!
(いえない…途中まで忘れてたなんていえないよ…)
後日談終了!でもまだ後がきとか諸々が終わってないので後二話ほど上がります!!びっくりだね!!
ちなみに今回はギリギリ3000文字行きませんでしたズェ…2749文字…後300…まぁ、書くことなかったんでね。
今回は結構スッキリ終わったと思うなぁ…本編が基本的にあれだったし…
春売りのイメージカラーは空色と桜色です。綺麗な空に、桜が舞うんだ。