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恋愛学園。#2
「はあ、今日もかっこいいなあ…。」
私は|若松《わかまつ》 せな。
私は…権藤 知くんに片思いをしている。
「あ、若松さん。ちょっとお願いがあるから、放課後職員室に来てくれない?」
「あ、はい、分かりました!」
何だろう。
ま、いいや。
あ、でね、話の続き。
権藤くん、運動神経すっごく良いんだよね。
羨ましい…
私なんか、階段でずっこけたこと、数えきれないほどあるよ。
まあ、今日も、気をつけよう…
「せな!」
「あ、ゆり…!」
この子は私の親友、|有栖《ありす》 |由梨子《ゆりこ》。
「今日も、知のこと考えてるな?」
「あ、バレた?」
ゆりには、権藤くんが好きなことを言ってある。
「あ、あのさ、ゆり。私、今日の放課後、先生に職員室行くように言われてるんだよね。」
「そなの?」
「うん、…なんで呼ばれたんだろ?」
「さあ…なんか最近テストの点数やばいーとかあった?」
「あ…あったかも。」
「うわ絶対それじゃんー!」
「終わったー」
そうして私とゆりはずっと話していた。
そんなこんなで放課後。
よし、職員室行こ。
いやあ、一体何なんだろ…
…テストじゃありませんように。
…職員室ってどこだっけ。
やばい、方向音痴が発動してしまった…
教室も時々間違うんだよね!!
あ、一階の保健室の横か。
…ってうわああああああっ!!
私は案の定、階段から落ちた☆
しかも下には、権藤くんっ!?
「おお、せな!?だ、大丈夫、か!?」
まさかの…権藤くんが私をキャッチ!?
「え、あ、は、はい…」
とにかく自分を落ち着かせる。
もうここで告白…しちゃおうかな?
「「あの!」」
「あ、すまん、先いいよ」
「いやいや、権藤くん…から…」
「いいから!せなから言って!言わないと降ろさないよ!!」
「…ふえっ!?」
そう、私は今…権藤くんにお姫様抱っこされている!
「あの、えっと…私。権藤くんのこと、が、…好き…です、付き合ってください!」
「…もちろん、俺もせなのこと好きだった。こんな俺でよければ付き合ってほしい」
「…!!」
息が止まる。
そこでハッとする。
「あ、権藤くん、お、降ろしてっ!!」
「あ、ごめん」
権藤くんが降ろしてくれる。
「せな、……ありがとう」
私はその言葉にキュンとする。
「よし、先生に報告しにいくか」
……あ!!
そういえば私職員室に用事が……
「権藤くん私職員室に用事があるから………行ってて、いいかな?」
「じゃ、俺も一緒に行く。あと権藤くんって堅苦しいから知って呼べ!」
「え、ええ……さ、知、くん!」
「あーもういいよ!笑」
私達は職員室に向かう。
「せんせー。」
「はい、なんですか?」
「俺ら、付き合った!」
「…え?わ、分かりました」
先生は動揺していた。
先生酷い!
「先生、私なんで呼ばれたんですかね?」
「ああ、もういいわ。だって卒業だものね」
これ絶対テストじゃん!
〜帰りの会で〜
「卒業証書。若松 せな殿、権藤 知殿。
あなたたちは、両思いになり、卒業することをここに称します。
令和◯年度 ◯月 ◯日。
おめでとうございます。」
「「はい!」」
そうして私と知くんは卒業。
今では週1くらい会って、LINEも交換。
私にとってはとても幸せな日々だった。
はい、滲目ごき様からのリクエストでした!ありがとうございました!
めっちゃ遅くなった&キャラ崩壊してるかもしれません…ゴメンナサイ