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コンテスト
今日はコンテスト。
服も間違えず、メイクだってしてきた。
だが、メイクは失敗してしまった。
また、勝てないのかな………。
また、怒鳴られて、虐待に遭って…。
思い浮かべるだけで涙が出る。
それを見かけたクラスメイトが「どうしたの?」と呼びかける。
それに釣られて、さらに多くの人数が私に問いかける。
私は余計泣いてしまった…。
いっそみんなに話すべきだろうか?
いや、でも………。
ただ、離さなければ何も変わらないまま。
そんくらいなら話してやろう。
「実は…」
私は皆に真相を明かした。
「そうだったんだ…」
「可哀想」
「頑張って!」
「辛かったね」
などと、色々な言葉が飛びかかる。
それに元気付けられ、頑張れる気がした。
ついに私の番_。
台に立つと…
「いいじゃん!」
「似合ってるよ!」
「一位とれるかも!」
と、「可愛い」と言葉は使われずに褒められた。
それが嬉しかった。だが、結果は…惜しくも2位。
「そんな…。」
また、怒鳴られる………。また………!
「一位でいいよ。」
と、後ろから声をかけられた。
そんな言葉に思わず動揺する。
後ろを振り返ると、そこには一位の子。
「いいの…?」
「景品とれないんだよ!?」
「いいのいいの、あんなのいらないし。」
と、一位だった「はな」さんが言う。
「ありがとう…。
とボソッと吐く。
これで、もう怒られない。
そう家に帰ったが、どうやら
一位と決まる前に2位の情報を端末に送っていたのか
親に怒鳴られた………。
そんな………!!!!!
せっかく、一位にしてくれたのに。
なんで怒鳴られたの?
二位の情報のままだったの?
なんでと問いかけると
「一位だけど、ポイントが少なかったから。」
そう、コンテストにはポイントもある。
100ptで満点。
しかし、私は80ptだった。
一位を取ったのに…