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12話
朝の光が窓から差し込み、城内に柔らかく広がった。
二人は昨晩の寝心地を確かめるように、のんびりと起き上がった。末日は布団の中で伸びをし、加楓はそっと髪を整えている。
「おはよう、よく眠れた?」と声をかけると、二人は小さく頷いた。
「うん……彩音さんのおかげで、よく眠れたよ」末日が少し照れたように笑う。
加楓もにこりと微笑み、自然に私に手を差し伸べた。その手はまだ小さくて、冷たくて、でも確かに温もりが伝わる。
今日も城の庭は穏やかで、春の風が花々を揺らしていた。
私は二人を連れて、ゆっくりと歩く。末日は花びらを手に取り、加楓は木漏れ日の中で小鳥を眺める。
「彩音さん、ここは本当に綺麗だね」末日の声には、初めて城に来た子供らしい驚きと喜びが混ざっていた。
「うん、ゆっくり楽しんでね」と微笑み返す。
昼が近づくと、召使いたちが用意した昼食が運ばれてきた。
二人は食卓に並ぶ料理を目にして、目を輝かせる。
「わぁ……彩音さん、これも全部食べていいの?」加楓が興奮気味に尋ねる。
「もちろんよ。遠慮しなくて大丈夫」私は笑いながら答える。
食事の間、二人は少しずつ自分たちのことを話し始めた。
「前の家は……ちょっと寒くて、小さな湯しかなくて」末日が言うと、加楓も「うん……それに、食べ物も少なかった」と続けた。
聞きながら、私は静かに頷く。
(でも、もう大丈夫。ここでは安心していいんだよ……)
食後、二人は満足そうに背伸びをし、庭に戻る。
私はそっと二人の後ろ姿を見守り、心が温かくなるのを感じた。
二人はまだ小さな手で花を摘み、風に吹かれる。
けれど、その笑顔はもう恐れを知らず、安心の中で自由に輝いていた。
その日、城はただの建物ではなく、二人にとっての安らぎの場所となった。
そして私もまた、二人と共に過ごす日々の大切さを改めて感じた。
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これからの日常が、少しずつ穏やかで、暖かく、そして楽しいものになっていく____
そんな未来が、この物語の先に待っています。
『』完
最後まで見てくださりありがとうございましたあー!
どうでしょう?
久しぶりの長編でした!
感想、ぜひ教えてくださると嬉しいです!
目標は、、5人の人に感想をもらうこと、、、