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足りないきみは風を喰む7
|「んっへへ〜、わぁいお土産大量だぁ…でぇも、これ全部運ぶの大変さぁね…ぶん投げても良いんかなァ…」《アスタ》
やけに嫌な匂いを放つ袋を引きずり、ナースステーションの前に佇んでいる。
|「…何、君?そんなに死にたいんだ?」《叶飛》
軽く舌打ちをしながらも、袋を運ぶことを手伝っていた。
|「あの、アスタさん?それが終わったら食堂に着いてきてくださいよ」《 》
そう言われたアスタがやけに引き攣った顔をしながら、隣の叶飛に話しかける。
|「…んにゃ、みぃじゃなくてゆぅが行きんしゃあ」《アスタ》
|「君は暇だろうけど、俺はメメルに呼ばれてるんだ」《叶飛》
そういいながら、駆け足でナースステーションを去って行った。
|「…みぃはまだ死にたくなかった」《アスタ》
残されたアスタがこちらに呼び出されたナースが皆んないなくなっていく事実と、最後まで残された事実をまとめて色々察した様子でいる。そうしてまた、食堂が汚れていった。