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生理男子ろきくんが見たい、とても
はい、夜中22:53にそんな衝動にかられたので書きます
あとなんか我友がせーりがどうとか助け求めてきたんで
慰めって感じで☆(まじでごめんなさい普通に心配してます)
区切り線で視点変わってます
「…、」
やっと着いた自室。
遠かった…別にいつもと変わらないはずなのに。
仕事の途中。いきなり襲った腹への痛みと頭痛、そして吐き気。
そんな数々の症状に耐えながら、仕事を終わらせて即座に帰宅…
したかったのだが。
途中でしゃがみこんだり、くらくらする頭に嫌気がさしたりで、予想以上に
時間がかかってしまった。
「……っ、ぃ゛、」
ずきずきと存在を主張する痛みに、本日何度目かわからないため息をつく。
とにかく、はやくといれに…
もう頭の中はそれしかなくて、体は勝手にトイレへ向かおうとしている。
そりゃ周期くらい把握しているからナプキンは大丈夫なんだが、
俺の場合一日目といっても経血の量が全然違うから、持って行っている
ナプキンじゃ足りないこともあった。
今日はまさしくその日で、もう今つけているものは限界を迎えそうだ。
爆豪は…まだ帰ってきていない。
ほっとしつつ、俺はトイレへ駆け込んだ。
「う゛~~っ、…__いたい…__」
一人なのをいいことに、リビングのソファでいつもは絶対に人前で出さない
声を漏らす。
薬も飲んだし、湯たんぽも使ってはいるんだが…毎回効いている様子が
全くない。
ほんとに、めんどくさい奴に生まれてしまった。
はぁ…とため息をついていると、玄関からガチャ、と音がする。
こちらへ向かってくる足音に、そういえば今日は洗濯と洗い物担当だっけ…
と今更思い出した。
「ぁ…ばくご、おかえり」
「たーいま。顔色悪ぃな。寝るか?」
爆豪はいっつも気を使って、「生理か?」っていう質問はしてこない。
そもそも、なぜか俺と同じくらい周期を把握しているのだ。少し怖い…。
「いや…まだ、洗濯も洗い物もできてねぇし…そもそも飯食ってねぇから、」
そう言いながら、洗濯を干しに行こうと方向を変える。
だが、今の俺は方向転換すらできないようで目の前が真っ暗に。
ふらついたところを、すんでのところで受け止めてもらった。
「っ…わり、ありがと…」
「相当弱ってんじゃねぇか。先飯作るから、てめぇは家事とか無視して
寝てろ」
優しい爆豪の眼差しに、思わず泣きそうになる。…そんなに弱っているのか。
でも、流石に全部の家事を一人でやってもらうわけにはいかない。
「い、や…せんたくくらい、できる…」
そう辛うじて呟いた。一つくらいならできるだろう。
「ばか、洗濯が一番やりにくいのわかってねぇのか。かがんで立ってっていう
動作が今のてめぇには一番キツイんだよ」
大丈夫だから、そう言って頭にぽん、と手が置かれる。
流石に、これ以上突っかかるのも…諦めて、俺は自分の部屋へ戻った。
---
仕事から帰ってきてから。
いつも通りご丁寧に出迎えてくれた轟の顔色が、いつもより少し悪いことに気づく。
「ぁ…ばくご、おかえり」
「たーいま。顔色悪ぃな。寝るか?」
いつもと同じ質問をしつつ、そういえばもう一か月か、と疲れた頭で思い出す。
ほんと、時間ってはぇーな…
そんな関係のないことを考えていると、不意に轟が口を開いた。
「いや…まだ、洗濯も洗い物もできてねぇし…そもそも飯食ってねぇから、」
…かと思えば、そんなとんでもないことをほざきだしたのだ。
はぁ?こいつはどこまでも頭が狂ってやがる。まずは自分の心配っていうことを
知らないのか。
ため息をつこうとしたとき、視界の端で轟がふらつく。
なんとか受け止めたが、心なしか先ほどより顔色が悪く見えた。
「っ…わり、ありがと…」
「相当弱ってんじゃねぇか。先飯作るから、てめぇは家事とか無視して
寝てろ」
そういうと、まだ納得しきれないのか轟が再び口を開いた。
「い、や…せんたくくらい、できる…」
…はぁ、やっぱりこいつ馬鹿だ。
あの上下運動みてぇなやつを一生続ける家事を、生理中のやつが
できるわけないだろ。
そもそも、今ずっと立っているこの状態もキツイはずなのに。
「ばか、洗濯が一番やりにくいのわかってねぇのか。かがんで立ってっていう
動作が今のてめぇには一番キツイんだよ。大丈夫だから」
そう言って、紅白のふわふわな髪に手を置く。
するとやっと諦めたのか、轟は重い足取りで自分の部屋へと戻っていった。
そんな暗い背中を見送りつつ、俺はキッチンへと向かう。
とりあえず湯たんぽ……ねぇ。
そういえば…とソファに目をやると、そこには俺の予想通り湯たんぽが
置いてあった。自分でやったんか…。
それを取って、再びキッチンへと戻る。
お湯を沸かしながら、いつものお粥を作ろうと冷蔵庫を開いた。
…やべぇ、卵…
卵がない。いや別に卵がなくたっておいしく作れるのだが、轟は
俺の作る卵粥が意外と気に入っているようで。
『ばくご…うめぇ、』
『おぉ、よかったな』
そう微笑む轟の|表情《かお》がどうしても忘れられなくて、初めて作った
時からずっとこれなのだ。
しゃーねぇ…買いに行くか、でも轟が…
そう轟の部屋に意識を向ける。
その時、かすかに轟の声が聞こえた。
「げほっ……ぇ゛、」
「!?とどろき…、!?」
---
きもちわるい。
布団に包まりながら、そんな一言がぐるぐると頭を駆け回る。
爆豪の優しい声を思い出しながら、なんとか唾を飲み込んだ。
さっきより痛みがましになったと思ったら、次はこれかよ…
「………っ、!?」
いきなりだった。
喉から不穏な音が聞こえて、慌てて飛び起きる。
頭がくらくらするけど、そんなのどうだっていい。はやく、ゴミ箱…っ
「っ、え゛ぇっ……!」
がさ、とゴミ箱にかけられた袋が揺れる。
「げほっ……ぇ゛、」
焼けるような喉に嫌気がさしたとき、遠くからどたどたと足音が聞こえた。
「っ、とどろき…っ、!」
「…っ、ばく、ご……?」
ぼやける視界に映るのは、クリーム色の髪と赤い瞳。
そんなに声でかかったか…?なんて思えば、暖かい手が背中に触れる。
「まだ出そうか」
「っ、ばくご……ごめ、」
「何がだ。さっきから思ってたがまずは自分の心配しろ」
言い方はいつも通りきつかったけど、その声色はやっぱり優しかった。
強めに背中を摩られたとき。
「っ…え゛ッ……!!」
ばしゃばしゃ、と袋がまた揺れる。
全部出し切れた気がして、少し顔を上げた。
「もぉ出ねぇか」
「けほ、……」
ん、と頷いたのを確認したのか、「ちょっと待ってろ、」と声が聞こえて
ゴミ箱を持っていかれた。
「……っ、」
やっと息がしやすくなったかと思えば、忘れたころにやってくる腹の痛み。
いたい、…いたいいたい…
ゆるゆると口を抑えて、もう一つの手でお腹を摩る。
はやく、ばくごー帰ってこないかなぁ…
さっきまでの暖かい手を思いだしながら、ずきずきと痛む腹に顔を顰める。
「っ、い゛っ………たぁ、」
歯を食いしばっていると、ガチャ、とまた扉が開いた。
「ぉ……大丈夫かよ、」
そんな声が耳に入ったかと思えば、爆豪の腕が俺の腕の間に入ってくる。
ぎゅ、と腹を押さえていた腕を恐る恐る抜くと、代わりにさっきまで思い浮かべて
いた暖かい手が、腹を摩ってくれた。
心なしかさっきよりも和らいだ気がして、ほっとしたのち眠気に襲われた。
「ば、くご…」
「ん、寝ていいぞ __俺は摩ってる。__」
「ん……あり、がとな」
「あ、あと俺後で…」
意識の奥で爆豪の声が聞こえた気がしたが、俺の体はもう完全に寝るモードに
なっているようで。
そんな爆豪の言葉を理解する前に、俺の意識はぷつりと途切れた。
---
「ふぅ…」
眠ってしまった轟の隣で、俺は小さくため息をつく。
さっきの卵の話はやはり轟の耳には入っていないようで、そりゃ当たり前に
返答は帰ってこなかった。
まぁ、書置きでもしていけば大丈夫だろう。
そもそも、こんなにぐっすり眠っているのだから起きるのかもわからない。
自分がそれまでに帰ってくればいいだけだ。
「…じゃあ、行ってくるな」
そう呟いて、轟の額に口づける。
俺は立ち上がって、ドアを開けた。
少しだけ熱かった唇の先に困惑を抱く。せーりに足して熱とか…
散々だな、卵のついでにまた色々買ってこねぇと。
メモ用紙を取り出して、『買い物行ってくる』と書いておく。
ついでにスポーツドリンクも取って、もう一度部屋へ戻って置いておいた。
やっぱり、すぅすぅと寝息を立てながら眠っている。
今のところ何もないようで安心だ。
まぁ、「今のところ」…だけどな。
あいつ、生理中だけはメンタルも情緒もおかしくなるのだ。
…やっぱり、すぐ行ってすぐ帰って来よう。
そう結論付けて、俺は足早にコンビニへと向かった。
---
「…んぅ、」
体感一時間。やっぱり腹の痛みで目が覚める。
これもいつも通りだ。
時計に目をやるけど、一時間なんて経ってるわけもない。
寝る前に見た時が、17:23。そして今はちょうど6時。
三十分程度しか経っていないのだ。
「はぁ…」
ゆっくり寝かせてもらうこともできないのか…こっちは生理と仕事で
疲れてるって言うのに。
とりあえず乾いた喉を潤すために、リビングへと向かう。
ばくごー………あれ、
リビングには、爆豪はいなかった。
トイレか、それとも自分の部屋か…
そう思って全部周ってみるが、やっぱり爆豪はいない。
なんなら腹の痛みが増した。逆効果じゃねぇか…
腹を摩りながらぼんやりと部屋へ戻ると、ランプの置いてある小さな台に
何か置いてある。
『買い物行ってくる』と書かれた小さな紙と、スポーツドリンク。
なんだ、買い物か…そういえば、さっき寝る瞬間に卵がどうとか言っていた…
気もする。
その二つを持って、もう一度リビングへ戻った。
ソファに座って、スポーツドリンクをちまちま飲む。
「っ、げほっげほっ…」
…なんだよ俺、弱ってるにも程がある。飲み物さえ飲めないのか。
むせていると、脳裏には爆豪の顔が浮かんでいた。
今爆豪がいたら…背中摩ってくれるんだろうな、
今日何度目かもわからないが、またあの暖かい手を思い出す。
さみしいな、
そんな結論が浮かんだ時。不意に視界が滲んだ。
「っ、ふ……っ、」
ぽろぽろと零れては、服の袖を濡らしていく。
なにを泣いているんだ…、情けねぇ、
まぁ、これくらいよくあることだ。毎月のことのはずなのに。
ほんと、何度も言うけど…毎月のことなのだ。
やっぱり慣れない。別に特に悲しいことなんてない…はず。
「ぁ、ぅ…__ぐす、__」
ヒーローがこんなので、本当にいいのか。
またそんな暗いことを考えてしまう。
は、はやく…ばくご、
相変わらずぐすぐすと泣きじゃくっていると、玄関から鍵の開く音がした。
おれは体調のことなんて忘れて、即座に玄関へ走った。
ドアが開いて、爆豪が焦ったように入ってくる。
俺はそんな爆豪に、抱き着いた。
---
ドアを開けた時。
目の前にいたのは、涙目の轟。
…というか、ほとんど表情なんて見えなかった。
だって…轟は、どさっ、と俺に抱き着いてきたのだから。
「っ、は…?とど、ろき…?」
「ばく、ご…」
さみしかった、俺の耳元で、轟がそう呟く。
「そ、そぉか…。とりあえずはなれろ…」
「やだ…」
頑なに離れようとしない轟に、内心喜びつつため息を吐いた。
「今から粥作んだよ。これじゃ作れねぇだろが」
「やだぁ…、」
…こいつ、さっきより体温上がってやがる。
自分でわかっているのかはわからないが、こりゃ相当熱がある。
「……わーったから、とりあえず離せ。大人しく手ぇ繋いでろ」
「ん……__わかった、__」
やっと諦めたのか、轟の胸だった目の前がクリアになる。
そのかわり、右手にするっと手が滑りこんできた。
「なぁ、ばくご…」
「ぁ?んだ」
「すきだ」
「は?わーってる…」
「すきだ、ばくごーが」
「ちょ、わーったって…は!?」
繋いだ手に、轟の小さな唇が触れる。
「っいきなり何やってんだぁ、!」
「…?すき、だから?」
「あーもう、その好き好きいいから!!!早く粥作るぞぉ!!!!」
熱くなってきた顔を冷ましながら、誤魔化すためにそう大声で言った。
---
三十分後ぉ
「ばくご……あったけぇ、」
「おーよかったな」
ずきずきと痛む腹に、お粥の暖かさが広がる。
口の中に広がる卵も、俺の大好きなばくごーの味だ。
「今日…ごめんな、なんかいろいろ」
「ぁ~?いつものことだろが、こんぐらいへーきだわ」
そう返してくるところも、やっぱり爆豪らしい。
「ん……ほんと、いつもごめ…っ、!」
「謝んのなし。 __ありがとうだろうが、__」
小さな声だったけど、ちゃんと俺の耳には届いた。
「あぁ……
ありがとな、ばくごう」
熱出しちゃった☆ごめんろきくん
ばくごー優しすぎる…(´;ω;`)
普通に彼氏になっt…あ。(おれ彼氏いるじゃん)
ごめんなさい。
せーりろきくん可愛すぎて、しぬぅ!!(しぬしぬ界隈)
もしかしたらたら続くかも
ちなみに全然せーりじゃないけど温泉で立ちくらみでぶっ倒れたことある
怖かった。陰キャのおれにとっては周りの人の視線が痛かった…(´;ω;`)