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花火が散るより長く向日葵が散るよりは短い期間を生きた僕と先輩の話5
あの、手紙くれた人ありがとうございました。 頑張ろうって思えました
「ほら早く、始まっちゃうよ!」先輩にせかされ、人の多い神社の中を走る。
「どこ行くんですか?」聞いても答えてくれない。必死に先輩についていくと急に先輩が止まった。少し苛ついて「なんなんですか、」と聞くと少しどや顔の先輩がここが穴場だと教えてくれた。確かにここは丘の上で人も少ない。最高のポイントだ。花火の時間まで3分やけに落ち着いて聞こえる秒針とは正反対に鼓動が鳴り響く。アナウンサーのお姉さんの声がする「花火まであと3,2,1,!」パン!
きれいな音と光が僕らを包む。そしてせかされるように僕は「先輩、好きです!」
顔を赤く染めると先輩はなぜかにまっ、として「やっと言った~」という。やっと?「私が気付かないと思った?バレバレだよ」「え!?」思わず素で聞き返してしまう。「やっぱ君はかわいいwでもねそんなところが好きなの」とささやく。「それって…」「もう、いちいち確認させないでよ!」かおを赤らめた先輩がつぶやく。まさか、ぼくがこんなにも幸せな青春を味わえるなんて…
心地よい風を頬で感じつつ告白の余韻に浸った。
かけた、泣 読んでくれてありがとうございます。