みゆのかこー

ーあたしは、べんきょうができなかったの。 「あ、！め、めいどさん！すうじ、おしえてほしい…っ」 あたしはめいどさんにいじめられてたの。だけどそんなことみんなしらないからめいどもずーっと、じゅうはちねんかんかえてくれなかったの。あたしがしょうがっこうにゅうがくするときは、おかあさんとおとうさんはしんじゃってたの。めいどさんも、あたしにべんきょうなんておしえてくれなくて、なんにもわからなかったの。 「ﾁｯ…はぁ。だまれよ…、」 めいどさんはいつもそういってくるの、あたし、なんにもわるいことしてないのに。あたし、しょうがっこうのときすうじもかたかなもかけなくて、せんせいにわらわれておこられちゃったの。 なのにめいどさんにきいてもおしえてくれなくて、わからないところあるからきいてるのにおべんきょう｜がおわるまでねさせてくれなくて、べんきょうのじかんのときいっつもねててせんせいにおこられちゃってたの。それで、べんきょうもおいつかなくて、すうじもかんじもひらがなもかたかなもせんぜんかけなかったの。 「みゆさーん！寝ないで起きてー！」 かえったらめいどさんになぐられたりたたかれたりしたりしてたの。ないたらうるさいっていって、もっとたたいたりしてくるからこわくてなけなかったの。 あたしがかぜをひいたときは、どくものまされたなぁ。あたし、うさぎでとくしゅなからだだからどくのんでもしななかったんだ。だけど、とってもくるしくてちもはいちゃったりしちゃったなぁ。そのたびに、めいどさんは 「汚い。こっちにくるな」 ってまいにちのようにいってくるの。でも、そんなあたしにいつもはなしかけてくれたのはきらだったなぁ。 「みゆー！あーそぼ！」 っていっつもさそいにきてくれたの。あのとき、うれしかったんだけど、きゅうにわかれるときがきちゃったの。みながいじめられちゃってて、それでてんこうすることになっちゃったの。 「えっと、あ、あたし、ほかのがっこうにいくことになったの。」 そのときに、あたしはとってもかなしかったの。そのとききらはいってくれたんだ。 「次、次であったらさ！付き合おう！！俺、みゆのことがすき！」 っていってくれたの。あたしもきらのことがすきだったからうれしかったなぁ。おわかれ、かなしぃなぁ…。《《ひとり》》やだなぁ…。 --- てんこうご --- あたし、てんこうしてから、みんなにいっぱいたたかれたりしちゃったの。ひとりでさみしかったなぁ。 ちゅうがっこうににゅうがくしてからも、ずっとべんきょうできなくて、かんじもまともにかけなかったの。すうじや、カタカナやひらがなはかけるようになってきたの。ごめんね。べんきょうできなくて、 ごめんなさい…あたまがわるくて。 あたしはふぁんたじーがくえんっていうこうこうににゅうがくしたの、 そこでもたくさんいじめられてて、かなしかったの。 それになんどもなんどもあたまがわるくてりゅう学してたんだぁ。 それで、みながこう校にはいるまでずっと一年生をりゅう年してたのに、なんかいもおなじないようをべんきょうしてるのに、みんなより頭がわるかったの。 あたしより年下のあたらしくにゅうがくしてきたこたちよりもかんじもかけなくて、あたまもわるくてずーっと、りゅうねんしちゃうのかなって。それでもみんなはあたしになかよくしてくれたし、それにいまはすこしわらえるようになってきたの。せんせいのなかでもまろ姉とほしみやせんせいがとってもやさしくしてくれたの。あたしがわからない漢字やよみかたもたくさんおしえてくれたの。 だから漢字も少しはかけるようになってきたし、ひらがなも上手にかけるようになってきたの！この年はみんなやさしくてよかったな。 それでもかえってめいどさんになぐられるのはかわらないんだけどね。 ーあたしはわらうのがにがてなの。 --- 数ヶ月後 --- 「ねぇみゆ、そう言えば転校した時に離れた子いたじゃん、あの子がさ、今日俺の大学にいたんだよな。連絡先交換したから連絡してみたらこんどそこの高校にあいにいくってさ。」 ってみどりがいってたの。ついにきらにあえるんだってたのしみだったなぁ。 --- 数日後 --- 「やっと会えた。」 そのとき、後ろからきらのこえがにこえたの。ふりかえってみたらきらがいたの。 「みゆ。」 久しぶりにあたしの名前を呼んでくれてうれしかったなぁ。 「あたし、勉強できなかったけど、頑張ってできるようになってきたし、」（以下略） 「うん、知ってる。」 やっと、やっとあえたぁ… 「俺はみゆのことが好き。みゆは？」 もちろん、 「あたしも、きらのことがすきだよ…！ずっとあえるのまってたんだよ…！」 やっとあえたよぉ…うれしいなぁ。ずっといままで会えないからもう会う気ないのかとおもってたよ… --- ここではきらにまもってもらわなくても、生活できる！…勉強も頑張るから、おうえんしてね…おかあさん、おとうさん！ めいどさんになぐられるのやだなぁ…ごめんなさい、あたまがわるくて。