公開中
明日晴れるから
僕は街の小さな喫茶店で働いている。人はたまに来るくらいで、常連の人が多い。
カランカラン
小さな鈴の音が店内に響いた。
いつもの常連さんだ。
「もしかして今日も会議ですか?。」
「そうそう、ここさ落ち着くし静かだからもう言っちゃうと家より快適なんだよな。あ、コーヒーミドル一杯。」
そう言うといつものパソコンを取り出し会議を始めた。
コップにコーヒーを注ぎ提供する。
この人はこの喫茶店の数少ない常連さんだ。
今日は快晴で外へ出るのに絶好の天気だ。
僕は一緒に働いている友達に頼んで外へ出た。
商店街を歩くと、いろいろな店が建っている。
洋服屋さんや、スーパー、100均に、飲食店、僕らの喫茶店よりも大きな店がそこにはある。
ふと足音が聞こえた。足音を辿ると誰もいない路地裏にたどり着いた。
1人の人がいた。
その人は美しく、着物?のようなものを着ていた。
その人は僕をみた瞬間驚いた表情をしていた。
??「あの、あなたは誰ですか?。」
「あぁ、ごめんまぁ通りすがりに音がしたから付いてきただけだよ。」
それを聞くとほっとして話し始めた。
??「まぁ私はこうゆう暗くて狭いところが好きで。」
話を聞くと意外と面白い人で仲良くなった。
「今度僕の喫茶店来ない?。」
「あ、行きます。……じゃなければ。」
……の部分はあまりよく聞き取れなかったがそこで、僕は喫茶店に戻った。
次の日も快晴だった。
昼過ぎくらいに、その人が喫茶店に来た。
??「えっとこのコーヒーってなんですか?。」
一瞬驚いた。だって世の中に大人でコーヒーを知らない人なんていないと思っていたから。
「これはですねカカオ豆という豆を使って作った飲料で、まぁとりあえず提供しますね。コーヒーは150円です。」
??「円って何ですか?。」
この人は本当に世間というものを知っていない。まるで人間じゃないように。
??「美味しい、これ好きです。」
ふと天気予報を見る。
午後からは雨が降ります…か。
小声で口に出した。
前を見ると、彼女はもういなくなっていた。
明日から梅雨入りか。
1週間後
ここ最近雨が続いていて、中には洪水なりかけになっている地域だってあった。
最近彼女は喫茶店に来てくれない。
彼女と出会ったあの路地裏へ行くと、そこにいた。
直後
トン
彼女が猫に変化した。
僕は思わず「え!?」という声をあげてしまった。
するとまた人間の姿に戻って話し始めた。
「バレたらしょうがないですよね実は私、化け猫なんです。」
「そうゆうことか。」
僕の中の歯車が揃った。
前に聞いた事がある猫は砂漠に近い地域がルーツのため被毛が水を弾きにくい。なので雨や湿気が嫌いな傾向があると。
明日は梅雨入りしてから初めての晴れだ。
大丈夫
明日晴れるから
「彼女はパッと前を向いた。」