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#6
琉河くんは、あっという間に学校で有名になった。
そして、毎日のように女子に話しかけられていた。
でも、琉河くんは、うん、とか へぇ、とかいう微妙な反応しかしなかった。
それでも女子たちはキャーキャー言ってる。
まぁ、無理もないか
琉河「凛、図書室の場所教えてくれない?他の女子に頼むのもめんどくさいし、男子にも避けられてそうだから。」
凛「い、いいけど、なんで?私も女子だよ?」
琉河「桃香だっけ。言ってたお前、恋愛なんてしないって決めてるって」
凛「だから?」
琉河「凛は他の女子と違って俺のこと好きになったりしないし、安全だから」
なんでだろう「安全だから」と聞いた時、私の心がズキンと痛くなった。
決めたんだ。私は恋なんて、しない...
絶対に恋なんかしちゃダメ
そう、自分に言い聞かせた。