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🌤️くんと☔くん ⑤
`6.Memorys解散とそれぞれの思惑 sideユキ`
俺の名前はユキ。Memorysの白色担当で、キーボード担当だよ。今日は待ちに待ったMemorys解散日!この最悪なグループにも終りが近づいてきている。他のメンバーはどう思ってるかな。そう思い、聞き耳を立てる。
『h…が今日いたらしいよ。』
え、誰がいたって?もっかい言って欲しいな〜。
『ハレが今日いたらしいよ イカッターで噂になってる』
イカッターっていうのは全世界中の人達がなんでも投稿できる、いわば流行に敏感な人たちが生息してるネットの世界。
俺は顔から血の気が引いた。あんなに遠くに逃げたのに。俺達があんなに協力したのに。なんでまた帰ってきたんだ。でもあいつには弟がいる。双子かと思うくらいそっくりな。一旦電話をかけてみる。
『もしもし?アメくん?』
『あ、ユキさん!こんにちは!どうかしたんですか?』
『今日アメくんは外に出た?』
『え?普通にバトルに行ってきましたよ。・・・ロングゲソのかつらをかぶって。』
『アイツらの言ってることは本当だったのか…』
『え、どうしたんですか?ユキさん?』
『あー…メンバーの奴らが言ってたんだよ。今日ハレを見たって。』
『…え?』
『でもいつものギアじゃなかったっぽいな。しかもリッターを持っていたそうだ』
『他人の空似じゃないですか?』
『そうだと信じたいな急に電話してごめんね。んじゃ。』
『あ、はい!さようなら!切りますね。』
俺の疑いがほぼ確信に変わった。ハレくんはこっちに帰ってきたということを。
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『Memorys解散のお知らせ』
この文を見て、俺は開放感に溢れていた。やっと、自由になれる。もうハレも帰ってきていいんじゃないか?とか思ったり。
『久しぶりにバトル行くかー...リグマ今アサリじゃん。』
そう、俺はガチアサリだけ得意なのだ。ガチアサリだけウデマエX。
『アメくんは苦手って言ってたけど今日は来てくれるかな』
俺がイカスツリーに行こうとしたときだ。すれ違ったイカに俺は思わず釘付けになった。なぜならば、そのイカがハレくんにそっくりだったから。
『ハ…レくん…?』
思わず呟いてしまった。するとすれ違ったイカもこっちを見た。俺はその場から動けなくなった。まるで、ハレくんが取り憑いたかのように似ていたからだ。しかし、相手の口からこぼれ出てきた言葉は俺が思ってもいない言葉だった。
『…あなたは誰ですか。』
よく見ると隣にオレンジのロングゲソのガールがいた。
『あ、ごめんなさい。ハレくんの…お友達かな?』
やっぱりコイツはハレくんだ。でもなんで俺のことがわからないんだ...。
『はじめまして、私の名前はみつみです。みつみって呼んでね。実はハレくん、何らかのショックで記憶を失ってしまったらしいの。―』
みつみと名のったオレンジゲソのガールは、ハレくんにあった今までの出来事を教えてくれた。
『…初対面なのになんでこんなに教えてくれるんですか。』
『私ね…実はMemorys推してたの。ユキくん推し。』
『え…』
Memorysを推してくれる人は99%の人がハレくん推しだった。まさか俺を推してくれている人がいるなんて信じられなかった
『それでね、ただ一つ覚えていることがあるらしいの。』
『え、』
『ハレくんなんだっけ。』
『僕は... **誰かのことを守りたい** って思ってたことだけ覚えてる。ソレ以外はさっぱり。』
『俺も手伝うよ。あ、じゃあハレくんの弟を呼ぶね。』
『おと…うと…?』
ハレくんの目には戸惑いであふれていた
こんらえる!作者のTukiraeです!
今回はYukiくん視点でしたがどうでしたか?
そして新キャラのみつみちゃん登場!みつみちゃんはNew!カラストンビ部隊の3号ちゃんです
オクト編でハレくんとアタリメ司令を救った張本人ですね
次も楽しんでいただけたら嬉しいです!