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命に嫌われているから。【1】/wrwrd
わーにんぐ!!
誤字脱字があると思います!!
まじで犬神とかなんかそーゆーの出てくるし、
死ぬ、や殺す…などの物騒な言葉が何回も繰り返されてます…嫌な方は回れ右お願いします!
ある日突然ふと出てきてしまう言葉。
「死にたい」
そんなことを軽々しく言ってしまうのはダメだということくらい分かってる。けど、言ってしまうのは俺の悪い癖だから。
俺は昔、本当に死にたくて死にたいって言ったことがある。
そんときは大先生が止めてくれたっけ。
kn「今となっちゃあ俺以外誰もいないし、ここにはアイツらは来れへんからなぁ…死に放題やで」
俺のそんな言葉が、神社の木々に木霊する。
ああ、変なの。
今日も人が参拝しに来る。
そいつらは俺がいるとは分からずに来るから、来た時ものすごく驚く。
そんな時、聞いたことのある声で、誰かが言った。
「死にたいので、殺してください」
kn「死にたいなんて言わんでや。」
「やっと反応してくれた」
kn「…なんや大先生、不貞腐れた顔して」
すると、鬱は言い始めた。
ut「僕も死んだらシッマと一緒に居られるかなって思ってん」
kn「なんやそれww」
ut「シッマと居れたら僕、死んでもええと思っとる」
kn「嬉しいこと言うやん」
ut「でもな、僕思うねん、自分は死んでもどうでもいいのに、人が死ぬのを見るのは耐えられないから、お互い死にたいのに死ねないを繰り返してる。こんなのってただ辛いだけちゃう?って」
kn「でも、俺はあそこに来る前から死んでたで?もともと神様やし」
ut「シッマはそうやねw」
俺は、もともと我々国に来る前から、犬神だった。
だから、自分は死んでいる。
元々は人間だったのだが、なんでか知らないけど犬神の血筋を引いてることが分かったあとから、犬神の力を使えるように練習したら、使えるようになった…はいいんだけど、不老不死やって言うデバフがあるねん。
ut「それで、お願い聞いてくれる?シッマ」
kn「なんやっけ?死にたいだっけか?」
kn「言っとくで大先生、俺は他人が死のうとどうでもいい。けど、大切なやつが死ぬのは耐えられへんねん。戦争してる奴が言うもおかしいんやけど、これは言いたかってん。」
kn「この世で好き嫌いをせずに生きていくなんて難しいことやねん。
誰かを好きになれば、誰かを嫌いになる。
何かを得意になれば、何かを苦手になる。
人生なんてそんなものなんや。」
kn「気づいたら監視カメラの向こうの奴らはみんなに殺されて行く、それをグルッペン楽しんでて、俺はそんなグルッペンに憧れてん」
kn「おかしいよな。神が人間を憧れにするなんて。」
ut「僕はいいと思うなぁ。
だって、シッマが神様だけど、みんないつも通り接してるのと一緒だと思うんだ。
神様だから自分より上、とか関係ないと思うんだ。神様だって人間に憧れるし人間だって神様に憧れるよ。そんなもんなんやろ?人間って」
kn「ああ、そんなもんやな。
ほんで、死にたいって願い、叶えてやろうか?」
ut「…もうちょっとだけ待ってくれんか」
kn「ええで。いくらでも待つわ」
ut「ありがとう。てことで、帰ろうや、シッマ」
そう言って鳥居の前まで歩いていった彼の背中を俺は追いかけた。
俺が帰るべき場所は、神社だけじゃない。
今は、待ってくれる人だっているから。
家が、温もりが、愛があるから。
俺たちは、命に嫌われている。
いつもいつも戦争をする。周りから見たら、全然普通だと思うけど、昔とは全く違う。
だから、みんなよく敵国を殺したい、なんて歌ってる。
そんな、軽々しく死にたいだとか、死ねとか、
殺すとか、なんで言っちゃうんやろうね
俺たちはそんなことをしながら言う。
「平和に生きよう、共存できる世界だ」
って。
ut「シッマ、ぼーっとしとらんで。基地着いたで?」
kn「え、ああ、すまん」
ut「シッマが考え事って珍しいね?」
kn「ほおか?そんな珍しいんか?」
ut「うん。普段からなんも考えてなさそうだもん」
kn「最後のは聞かなかったことにしてやる。今度奢れ」
ut「じゃなかったら?」
kn「ぶっ飛ばす」
ut「キャーコワーイ」
あ、夕日が綺麗、だけど、グルッペン達が心配する時間。
何か言っていれば別に何も無いのだが、普段からこんな時間まで外に出ることがない。
早く帰らないとやな。
---
僕は、お金が無いので今日も一日中ベッドのかに潜って惰眠を謳歌する。
今日も自分の生きる意味が分からないままの生活が始まる。自分が生きていることに恥を覚える。
シッマ、どうかこの俺を殺してくれ。
そんなことばかり考えながらベッドに再び潜る。
…行ってみるか
tn「いつまで寝とんじゃ我…って大先生?」
rb「ん、トントンどしたん?大先生の部屋の前で突っ立って」
tn「大先生がおらんねん」
rb「あー…多分ソコやろな」
tn「なるほどな…」
と言って、ロボロが指した方向は、風がよく通る開かれた窓。
rb「そこから出たんやろ。んでどこに行ったんかはわからん」
tn「ほんまに、あの二人はわからんやっちゃなぁ…」
rb「お互いしかお互いのことを知らん感じよな。」
tn「ほんま、"相棒"らしいわ」
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いつだったか忘れたけれど、僕たちにも少年だった頃はあった。
そして、どんどん歳を重ねて行って、いつか誰にも知られずに知らないところで死ぬ。
そんなんだったらシッマに殺された方が僕にはいいかもしれない。
それと、また神社にお祈りした人が、みんな1年以内に死んじゃったんだって。
|犬神《シッマ》の呪いやね。
いいなぁ、僕も死にたい。
そう、僕は今日も死ぬことばかり考えていた。
関係ないけど僕書いてて、
誰かを好きになれば、誰かを嫌いになる。
何かを得意になれば、何かを苦手になる。
ってとこ好きかも(???
2をお楽しみに〜