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ストーカーはトンボ男。 1
キャラクター
・海 火垂(かいみ ほたる)
年齢 中1
性別 女子
身長 低め
特徴 声がでかい、元気、メガネ
髪の毛 黄色っぽい黒髪、セミロングで縛っている
目 大きめ。茶色っぽい
家族 母、父、弟
・橋夏 陽夜李(はしな ひより)
年齢 中1
性別 女子
身長 高め
特徴 動きがうるさい、明るい、頭良い
髪の毛 紫っぽい黒髪、ロングでポニーテール
目 細い、綺麗、赤っぽい黒
家族 母、父、祖母
・トンボ
???
私、海 火垂は最近誰かにつけられている気がする。家を出るときも、授業中も、コンビニに寄るときも。
「え……それってさ、|ストーカー《・・・・・》じゃない?」
親友の陽夜李に言われるまでは思いつかなかった言葉。ストーカーの五文字。
今も視線を感じる。気がした。
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「火垂っ!今日も一緒に帰ろ!」
「うん!帰ろ、帰ろ!」
今日も陽夜李から誘われ一緒に帰る。帰り道ではどうでもいいこととか勉強のこととか、雑談とかを喋りながら帰る。特に私は話すのが大好きだから私メインで陽夜李が聞いてくれる。
「そーそー。昨日からさなんか目線感じるんだよねー…」
「へー。自意識過剰じゃなくて?」
「うんうん。そんなはずは無い!と思う。」
相変わらず陽夜李はツッコミ上手。
「一緒に家まで来てみてくれる?そしたらわかるから!」
「うん。なんか怖いね。」
私達は神経を張り巡らせ周りを見渡す。
「確かに感じる……火垂狙いかな……?なんかやったの!?」
「だーっ!やってないもん……」
でも……
「うーん。分からないけど気をつけてね!バイバーイ」
「……ん。バイバイ」
家の前まで来たけれど…でも不安。私は部屋に駆け込んだ。
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「海ー。ちょっと職員室に来い。」
「はーい。」
職員室に呼ばれるのは入学直後、部活を決めていなくて呼ばれた時以来。3ヶ月ぶり位かぁ。
「海、最近元気ないよな?」
「ふぇ!?そ、そんなことないですよ!私がどれだけうるさいかしってます?」
もしかして先生はストーカーらしきものに見られてる?かもしれないことを知っている……?
「海のうるささは知っている。ならいいけど。何かあったらまた言えよ~」
「はーい。」
やっぱり先生知ってるかな……?や、でもまたそんなこと言ってたら陽夜李に自意識過剰って言われちゃう。
「大丈夫、何にもないはず。」
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「ねー。帰ろ?できたら家の前まで来てほしい……やっぱ怖いんだよね」
「ん。おけ。あ、でも今日私眼医者いかなくちゃだから一緒に帰れないや。ごめん…!」
「そっかぁ。分かった!怖いけど頑張っていってみるね」
まさか断られるとは。少し想定外。
「瑠美!一緒に帰r… 」
「瑠美さ、一緒に今日変えれそ?帰ろ?」
「もちろん!帰ろ!」
幼馴染みの瑠美も他のクラスメイトと帰るからダメ。じゃあ後は……
「しょ、勝くん。一緒に帰れる?一人寂しくt……」
「翔くん、来たよー!帰ろ?」
「ああ。」
って。陽夜李の幼馴染み、勝くんは彼女で隣のクラスのの麻里と一緒に帰ってる。恋人繋ぎとか興味はなかったけれど今は恨めしい……他に同じ方面で仲良い友達はいない。普通のクラスメイトには同じ方面の子はいない…… 。
つまりーー
「えっ!?私、一人で帰るの…?」
ストーカーに付きまとわれているかもしれない間としては最悪。
私は全力で家まで走る、はずだった。
家の前の曲がり角でもやっぱり視線を感じる。
「あっ…」
私はここ最近"あれ'をよく見る。そしてよくぶつかった。
「そんなわけない。だって……そんなはずはーー」
私は怖くなって家へと駆け出した。