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6 領主と敵の正体
リルン「すごい、たくさん人がいる!」
リルンがざっと数えてみると、36人もいた。
みんな魔空島から落ちた時に出会った人達らしい。
そして誰かの魔法なのか、彼らの姿は実写ではなく、ネット上での姿に変わっていた。
まじヤバメンバー達の姿も、かつての我々だ公式ビジュの姿だった。
リルン達は敵から身を隠していた仲間、そして魔空島に戻ってきた仲間達と合流し、地下に隠された秘密基地に急いで向かった。
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リルン「ソフィア様、失礼致します」
ソフィア「どうぞ・・・ケホッ」
秘密基地の1番奥にある部屋。その中には、女性がいた。
リルン「なんとか戻ってくることができました。そして・・・下界の人間も連れてきてしまいました。申し訳ございません」
ソフィア「大丈夫ですよ。彼らから・・・私達と同じ、魔気を感じましたから。ゲホッゲホッ・・・彼らに協力を頼むことができれば、魔空島を我が手に取り戻せるかもしれません、ね」
リルン「本当ですか⁉︎」
ソフィア「ええ。ただ・・・私はその時にはもう、生きていないでしょうけどね・・・ケホッ」
リルン「そんな悲しいこと言わないでください!せめて、元に戻った魔空島を見るまで生きててください!」
ソフィア「生きられればいんですけど・・・この体では、もう無理よ」
リルン「・・・っ。出来るだけ早く魔空島を解放します。だから、見ていてください・・・っ」
ソフィア「わかりました。頑張って生きますから」
リルンは部屋を出た。
ソフィア様・・・ソフィア・ワーズは、魔空島の領主だ。
魔空島の大きなお屋敷に暮らしていたが、謎の敵に乗っ取られ、秘密基地での生活を余儀なく強いられていた。
そして、ソフィアは病弱であった。もう余命いくばくもないのだろう。
ソフィア「我が一族の敵・・・。欲望に囚われて罪を犯したあなたは、さらに罪を重ねてしまうのですね」
ソフィアは虚しい顔でつぶやいた。
ソフィアは知っていた。
魔空島を襲った敵は、アスター・ワーズ。
ソフィアの先祖の親戚であり、1000年の時を生きる『不老の魔女』だった。
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大「すげえ⁉︎地下にこんなの作れるんや!」
リルン「すごいでしょ?レンが作ってくれたんだよ」
ソフィアのことはショックだったが、まずはみんなを案内するのが先だ。
泣きたい思いを抑えて、魔空島のことや仲間達のことを目一杯話した。
リルン「改めまして、私はリルン・アレキサンドライト。リルって呼ばれてる」
キララ「キララ・アレステルよ。呼び名はキララ」
エミリア「エミリア・スターレイル!エミリって言われてるの」
レアナ「レアナ・ウェンディ。レナと呼んでください」
マーヤ「あたしはマーヤ・バイオレン。あだ名はマヤだよ」
コスモス「私はコスモス・ジュリアン。愛称はコスモ」
ルージュ「ルージュ・サニーレイよ!気軽にレイと呼んで!」
ティアラ「私はティア。ティアラ・ショコレイドです」
リーリア「リリーって言います。リーリア・ビューティー」
カレン「カレン・サイエンティです。レンと呼ばれてます」