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第十四話 十月
桜「……。」
桜は暗い顔をしていた。
もう十月。
後、二ヶ月で年が明ける。
私に残された猶予は五ヶ月ほど。
後、五ヶ月……。
澪「桜!」
桜「なぁに?」
澪「十月といったら文化祭だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
桜「……そうだったわ。」
今、ちょっと自分の死について考えてたもんでとは言えないし……。
司「一緒に回らね?四人で。」
亮「ごめん。その日は塾。」
澪「あっ……。私は予防接種……。」
亮・澪「はぁぁ~。桜との楽しみが……。」
桜「た、楽しんでくるね……!」
桜は二人に優しく微笑んだ。
文化祭当日
桜は司と歩きながら、学校へ向かった。
その時。
ガツン
誰かに背後から殴られた。
え……?
司「桜!逃げろ!」
薄れゆく意識の中、司が必死でそう叫ぶ声が聞こえた。
すまん。自分の趣味で完全ご都合展開に……!