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#7 奈落の世界
🦖side
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🍫「ここからはゆあんくんや皆んなが知ってる通り、」
話し終えた彼女は肩の力を抜いたように見えた
🦖「あの時…そんなことがあったなんて…」
俺たちが買い物に行っている時、シェアハウスでたっつんが苦しんでたなんて思いもしなかった
電話越しのえとさんの声からしてただ事ではないのは分かっていた
でも、帰ったら2人は元気そうだったから安心したんだ
「空き巣に入られた」ってたっつんが言った
その目は今思い出せば、悲しい目をしていた気がする
🍫「…ごめん、ずっと隠してて」
えとさんが頭を下げて謝った
🍪「顔をあげてください、えとさん…」
🍫「でも、、」
🍪「えとさんがあの時助けに行ったから、たっつんさんと動画を撮れてるんですよ?」
🍫「!!」
えとさんがハッとした表情で顔を上げた
🍪「えとさんが行かなかったら、たっつんはもっと早く闇に呑まれてたかもしれません」
🍪「ここまで一緒に過ごせたのは、えとさんのお陰なんですよ…!」
皆んなも頷く
それを見たえとさんの目に涙が浮かぶ
🍫「ありがとう…っ!ありがとう…皆んな…っ、、ポロッ」
🌷「…こうなると、余計たっつんさんを探さないといけなくなりますね」
🐸「ったく…あいつどこにいるんだよ…」
🦊「…あ!もしかしたら!」
どぬが何かを閃いた
🦊「たっつんは奈落の底にいるんじゃないかな、、?」
🐏「奈落の底!?」
🎸「…あの石像の中にたっつんさんがいた、ってこと?」
🐸「そうなると俺…落とした、、」
シヴァさんの顔が青ざめていく
🦖「シヴァさんのせいじゃないよ。」
俺がシヴァさんの肩を叩くと、少し安心したかのような表情を見せた
👓「そうと決まれば、あの場所に行けば良いんだね?」
🦊「うんっ!」
🍗「…っ、」
🍫「…、」
ゆあんくんとえとさんが険しい顔をする
🦖「…行こう。2人とも」
🍗「…俺が行って、何かできるかなぁ…」
🍗「あの時…何もできなかったのに…っ」
🍫「助けられないよ…っ」
🍫「あの時なんかより…ずっとずっと怖くて…」
🦖「何言ってんだよ!」
気づいた時には声が出ていた
驚いたように俺を見つめる2人
🦖「助けるんだろ!!」
🦖「仲間だろ!?」
🦖「後悔したくないならついてきて、一緒に行こう!!戦おう!?」
🦖「本当はどうしたいんだよ!!!」
泣いていた
泣いている姿を見ると、罪悪感が生まれてくる
でも、2人の為、からぴちの為なんだ…
🍗「…助けたい…っ!」
ゆあんくんが泣きながら声を発した
🍗「あの時何もできなかった…子供だった…っ!!」
🍗「たっつんが俺を助けたように…俺もたっつんを助けたいっ!!ポロッ」
🍫「私も…っ」
🍫「どんなに怖くても、辛くても、苦しくても…っ!」
🍫「たっつんを助けたいっ!!また一緒に笑いたい…っ!!ポロッ」
🦖「よく、言えたね…っ!」
2人の頭を撫でた、そして振り返り決意を固める
🦖「行こう、エンドに!!!」
🌈🍑「おおおお!!!!」
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?side
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懐かしい匂いがする
あの日からどれくらい経ったのだろう
会いに来てしまった
来てみたけれど、誰もいなかった
いないどころか、もう、誰も住んでいないようだった
まだ何かやらなくちゃいけないことがあるのかもしれない
いつか壊れてしまう《《これ》》で、
また運命を変えてみせるから
待っててね、
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🦖side
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👓「高え…」
下を見てみると、暗黒が広がっていた
🍗「本当にいるのか、?この下に…」
🍪「行ってみないと…分かりませんよ、」
🎸「助けてえええ!!!エンダーマンが襲ってくるううう!!!」
🌷「何してんの!?ww」
🐏「まあ…いっか」
🎸「ヒロくん見捨てないでえええ!!!」
🦖「…っ、、」
🦊「じゃっぴ…、」
🐸「じゃぱさん…」
大丈夫、
ただ飛び込むだけ、
飛び込むだけなのに…っ、
🦖「怖いなぁ…っw」
🍫「そう、だよね…」
死ぬかもしれない、
生きて帰れないかもしれない
それが怖くて足がすくむ
🍪「…皆んなで手繋いで落ちませんか、?」
👓「確かに…それだったら怖くないかも…」
🐏「賛成!」
全員で手を繋ぎ、下を見る
🌷「…行きますか?」
🐸「…行くか」
🎸「モタモタしてると、たっつんさんの身に何か起こるかもしれないしな…」
🦊「うぅ…」
🍗「…っ絶対!生きような!!死んだとしても一緒だぞ!!」
🍫「死んじゃ駄目なんだって…w」
🍪「…じゃぱぱさんっ!」
🦖「うん!!」
行くんだ、
たっつんの元に
🦖「行くぞおおお!!!!」
俺の声と共に
全員が足を浮かせ、
暗闇の中へ落ちていく
🐏「ぎゃああああああ!!!!」
🐸「ああああああ!!!」
🍫「いやあああああああ!?!?」
皆んなの悲鳴が響く
そして、
一つの光が見えた
👓「皆んな下だ!!世界があるぞ!!!」
そこに行けば、たっつんに__。
ふと、横を見た。
《《それ》》が見えた瞬間、時が止まったような気がした
きらりと光ったそれは、
彼の…綺麗な金髪のようで、、
🦖「たっつ…っ!!!」
⚡️「…じゃ、ぱ、っ?」
電車がすれ違ったかのようなスピードで落ちていく
頭から落ちる!!
そう思ったが、痛みは無かった
気づいたら、奈落の世界にいた
そこはまるで、
江戸時代のような、和風の世界だった__。