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弐
私は音の国を飛び出し、時の国に戻った。
私「お兄ちゃん!お姉ちゃん!ひなみ!ただいま!」
私は時の国の幹部である、かなめお兄ちゃんとうららお姉ちゃんの妹だ。王城には、お兄ちゃん、お姉ちゃん、妹のひなみがいた。
かなめ「え、みつば!?帰ってきたの!?」
うらら「おかえり〜!どうしたのよ、急に戻ってくるなんて」
ひなみ「みつ姉〜!おかえりなさーい!」
かなめお兄ちゃん、うららお姉ちゃん、ひなみは驚いていたけど、喜んでくれた。
私「しの達は?」
かなめ「出かけてる。そろそろ帰ってくるよ」
実は、この国の幹部の中には私の親友もいる。
それが『しの』なんだ。
うるみや「ただいま〜って、みつばやん!」
しゃるろ「帰ってきたんだ!おかえりなさい!」
れむ「心配してたんだよ。元気そうでよかった」
私「うる兄!しゃる兄!れむくん!ただいま!」
幹部のうる兄、しゃる兄、れむくんも帰ってきた。
かなめ「うるみや、しゃる、れむ、おかえり。しのとアルケーは?みやび達もいないけど」
れむ「買い物行ったよ。城の備品が足りてないからって」
かなめ「そう」
私「お兄ちゃん、私の部屋まだあるよね?」
かなめ「うん。そのままにしてある」
私「部屋に荷物持って行く。しのが帰ってきたら言って」
かなめ「わかった。俺もいくつか持っていくね」
一方、音の国。
りうら&こた&すち**「「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」」**
部屋で書類仕事をしていた幹部3人は、みつばがいなくなったことを聞いた途端ブチギレ!
りうら「え!?ちょっ、はあ!?ないちゃんマジで何やってんの!?」
こったろ「みつばがいなくなったら、仕事終わらないよ・・・!?」
すち「大体なんで追い出したの!?俺たちが仲良かったの知ってるよね!?」
ないこ「いやいや、みつばはすちの妹を怪我させたんだよ?なんで怒るのさ」
すち「そんなわけないでしょ!ゆいから連絡きてた!見てみたらびっくりしたよ。みつばは足が痛くて動けないゆいを、助けようとしてたんだよ!」
りうら「言っておくけど、ゆいちゃんは嘘つかないよ。それにこれまでの2年間で、みつばちゃんがどんな子か見てきたよね!?」
こったろ「勘違いした挙句、無実の罪でみつばを追放するなんて・・・!みつばはすごく優秀なんだよ!これまで誰が仕事してたと思ってるの!?」
ないこ「ヘ?君達3人じゃないの?」
3人**「んなわけねぇだろ!!」**
怒鳴る3人の後ろから、ゆいが現れ、ぽつりぽつりと話し出した。
ゆい「確かに書類仕事を担当してるのはすち兄達だよ。でもね、みつば姉さんは、自分の仕事もやりつつ、毎日すち兄達の書類仕事を手伝ってくれてたんだよ。姉さんはすち兄よりも頭がよくて、書類仕事を終わらせるのも早くて、私と遊んでくれることもあった」
ないこ「え、は・・・?」
ゆい「どうして私の話を聞いてくれなかったの・・・?私、あれだけ説明しようとしたよね・・・!?」
ゆいは大泣き。全てを知ったないこ、LAN、こえは、絶望顔でうなだれた。