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第1話 異変
気づけば、駅にいた。何駅なのか。どうしてここにいるのか。今は何時なのか。
周りには、見慣れたメンバーしか並んでいない。
「やあやあ、皆さんこんにちは」
機械的な合成音だった。某翻訳サイトの読み上げ機能のような。
「誰やっ」
「今から皆さんには、とあるゲームをしてもらいます」
「ゲーム?」
四葉の問いに全く答えず、機械音は鳴り響く。
「8番出口」
紫桜と紫音には、ピンと来ていた。確か、小説が出たはずだ。ゲームは家庭の都合でやったことはないが___
「そうです。ここは0番。異変があったら、引き返してもらいます。異変がなければ、進んでください。選択を誤った場合、《《こっち側》》に来てもらいます」
「死ぬってこと?」
「紫桜さん、早とちりがすぎますね。死にませんよ。ワタクシの味方になってもらう。それだけですから。能力の使用はOKですので、頑張ってください。誰をワタクシの味方にするかは、話し合ってください」
それっきり、どこかから聞こえる声はやんだ。
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「能力…使用OKなんだ」
「あっち側でも使えるってことなら、ヤバくない?」
珍しく、楓が低めのトーンだった。
確かに、危険な能力は幾つかある。
再生力を操る程度の能力は、蘇らせることもできるが、人を殺すことだって可能だ。
超能力を操る程度の能力は、問答無用で人を投げ飛ばすことだってできる。
他にも、悪用すると危険なものもある。
「とりあえず、進もうよ」
「あ…うん」
ポスターは至って正常で、文字化けも何らしていない。おじさんだって普通に通っているし、床も乾いている。
「異変なし、と」
進むと、1番になっていた。
「…これを、8番まで繰り返す。1度間違ったら、最初の0番に戻って、仲間を1人失う」
「誤った時のダメージが大きすぎるわね」
自己満足なので低クオ&雑はお許しくださいませ〜〜〜