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蛍色 7:この光景
私は、1時になる少し前に百合の家に着いた
家の前に着いた時は、目が輝いた…
なんだって、小学校のみんなに会えるのだから_
チャイムを鳴らす前は少し緊張した、なぜだろうと思うところだが
今回は違った、ゴクッと音を鳴らし_ピンポーン
ハーイ パタパタ
足音、きっと誰か来るんだろう、声もした はっきりとは聞こえてないがきっと…きっと…
ガチャ
「りっちゃん! いらっしゃーい
懐かしい、その名前、中学なんてちゃん付けなんでほとんどなかった たまに君付けあったような?
「入らないの?
「あ、ごめん 入る入る パタパタ
百合の家って入ったことあったっけ? 仲良かったけどなかったようなあったような フワッ
クンッ なんだろうこの香り フローラルっぽい
「りっちゃん!
「なに?
「香り気づいた?
「うん、フローラルぽかった
「正解! なんで知ってるの?
「ちょっとね
ガチャ
「鈴月!/りっちゃん!/キタキタ!
「あ、みんな! パッ
「来るの遅いよ~
「でも、1時前にはきたよ?
「入った時には1時ピッタだよ 1時に集合なんだから
「別にピッタリでいいでしょ
「ま、とりあえずパーティしよう!
パーティ! パーティ? なんで?今日クラスの中に誕生日の人いないのに
「鈴月も座って 乾杯できないから
「あ、はーい
ストンッ
「はい、りっちゃん
渡されたコップの中はジュースが入ってた
「りっちゃんはりんごジュースが好きなんでしょ?
「うん、オレンジの方もどっちも好きだよ!
「ささ
「じゃあ、せーの!
あ、え、何を言えばいいの?
「「「「中学卒業おめでとーう!
何人ものかが言った 私はその言葉でいいんだと
「鈴月おめ
「おめでとう! ニッ
なんか昔に戻ったみたい こんなことはやったことないけど
みんな揃うと昔に戻る感覚がある なんだろう…でもいいや
そんなことは今、関係ない
ふと、目の前を見ると カラフルだった
色ではない、食べ物、お菓子がカラフルだった
とても美味しそう 何から食べようと思っていたら
「りっちゃん、アイスあるけど食べる?
「アイス!、食べる!食べる!
「鈴月ってアイス好きなんだな
「うん好きだよ 特にラーゲンダッツ好き
「高いやつだからうまいだろうな
「高いやつだからって言うな 他も美味しいぞ
「りっちゃんアイス持ってきたよー クッキーアンドクリームね
「ありがと~♪
アイスのベリー系以外は最近ほとんど食べてなかったな
久しぶりかも 嬉しい パク
一口入れると アイスは溶けやすいからすぐに口の中に広がった
「んー 美味しい〜 チラッ
隣を見た お菓子を組み合わせて食べてる 美味しそう…でも今はアイスは優先優先!
「ふー食べたぁ
「お腹いっぱい
「みんな、食べ終わった事だからチームで別れよう!
「「「「「チームで別れる?
何人もののかと言葉が重なった 全員かもしれない、ということはみんなゲームのことを聞いてなかったのかも
私もだけど
「チームはね、まずインドアとアウトドアで別れてもらいまーす
インドアとアウトドア…どっちがいいかな…今頃でも好きな人と一緒の方がいいな…でもインドアがいいし
どうしよう
「鈴月はどっちに入るん?
「迷ってる…
「好きな方入りなよ 小学生時代、ほとんど友達が勧めてたところに入ってたろ
「うん(半分一緒で違う まずなんで半分分かった?
まぁうんまぁ ん? あれ なんか感覚がいつもと違う 中学校だったらみんなに控えめって言われてたのに
控えめじゃない、、なんでだろう? うーん?
「りっちゃんはどっち?
「え?
「だから、インドアかアウトドア
「あ、えーと(また考え事してた、で、どうしよう…[好きな方に入りなよ]ハッ
インドアにする
「わかった じゃあアウトドアは外でインドアは中でご自由に
気分でインドアとかアウトドアに行きたかったらいつでも来ていいよ
「じゃ、私は外だからじゃね
(叶ってアウトドアなんだ 叶って外好きだっけ? あんまり動かない方だったけどな
中学もだった気がするけど まぁいいや
「みんな何するー? 命令してないのに勝手に口が動く これが私の本能だろう
「絵描きたーい
「じゃ描こ!
「紙はどうするー?
「うーん
「どうしよー
「私が叶に聞いてくるよ あと百合に(あれ百合もアウトドアだったの? 百合って文系だったよね メールで聞いたし、中学も文系の部活だって そう、本当のはず はず
ガチャ
「叶と百合! ちょっといい?
「「うん
「で、何?
「百合と叶ってさなんで_口が勝手に動く そしたら_
「なんでアウトドa…いや、絵描きたいんだけど紙とペンとかどうすればいい?
「え、ああ とってくるよ
「りっちゃんと叶は戻ってて
「うん
「うん…(もうすぐで言うところだった 口が勝手に動く…それが本能… トタトタ
何か…何か…!
「りっちゃんどうしたの? 速足だったけど
「あ、いやなんでもない…
「で、紙とペン持ってきたよ ペンいっぱい持ってるからいっぱい使ってね
「「「はーい
「うん
ガチャ
「あれ、みんな
「あ、時間だから戻ってきた そろそろパーティも閉じよっか
「じゃあ、最後にこの紙にみんなの想いを書こう!
「だからおっきい紙が貼ってあったんだ
「うん
「ペンも使ってね
「真っ白な空白の紙にみんなでカラフルにしよう!
「「「「「「賛成!!
楽しそう! 世界で40人だけが味わえる空間 たった一人しかできないこと
ワイワイ ワイワイ
「りっちゃん、気づいたでしょ 私、2人がアウトドアに行ったこと
「うん…
「理由はね、好きな人と一緒になりたかったから
「フッ百合らしい ニッ
「からかわないでよ りっちゃんだってそうするつもりだったんでしょ
「バレっちゃった 私もアウトドアにしようと思ったけどね
律が言ったんだ[好きな方入りなよ]ってだからインドアにしたんだ
「そうなんだ
「じゃ、書こっか これをタイムカプセルにしよう!
「うん 約束ね!
[未来の私へ、未来は楽しいですか? 私は未来がわかりません 大切な人と会えるかもわかりません
ですが、将来の夢は変わらないと思います 私だって1秒を楽しみながらあなたへ近づいで行きます
3月 21日 過去のあなた 庭美 鈴月]
「鈴月は何書いた?
「さぁ、未来へのお楽しみかな! ニッ
「なんだそれ
「ほんとのこと!
「はいはい じゃあね
「うん…ばいばい!
「…ばいばい
「エヘッ
トコトコ
ボロ_ あ…れ なんでだろう 雫が…視界がぼやける どうしてだろう ボロボロ
別れたくなかったな いつ会うのかな 早く会いたいな きっと高校生活が終わったら会えるかな
小学校時代であのままうまく行ったら…いや過去のことは振り返らないで後ろには夢がない
あぁそうだ ボロボロ ほんとかなぁ あったらどうする それは仕方がない
じゃあ泣くのは仕方がない…違う 泣いたのは違う 仕方ないことじゃない
、違う…何が違う…この感覚は久しぶりだった この感覚が初めてなのは…思い出した【fiore】
私が小学校の頃親に秘密でやってた 嫌なこと良かったことたくさんあった
一番嫌だったのは引退することだった この感覚があの時だった 思い出したくなかったけど
思い出しちゃった でも記憶はいつか蘇る_と思ったら家だった 昨日もそうだった
今日は時間が長かった短かった気がする よくわからなかったけど
けど…ボロボロ 世界一の幸せだったなぁ でもまだ幸せはあるけど グスッ
今年、一番の幸せかも…みんな、ありがとね
なみだを拭って今、泣く時ではないかもだけどと思いながら_ガチャ
「ただいま」
ガチャン 一歩へと近づいて言った
「バカにしないでください、私だっていつも本気で生きてますよ
あなたに伝わってないからでしょう いつか証明させてあげますよ」
あとがき書くのめんどくさくなりました
そしてまだ宿題が終わってないことに気がつきました