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ひとりぼっちの流星群
最初に私の踊りが綺麗だと褒めたのは誰だったのだろう。
何かに酔わされたかのような、すごく|煌々《きらきら》とした瞳だった。
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『あなたの羽は特別なのよ』
そう言ったのは誰だったのだろう。
いつしか、踊るのが私の役目で、私の存在意義だった。
私がいるのは、いつも|日向《ひなた》だった。
日陰で休むことは許されなかった。
なぜならそこは、薄汚れた者のいくところ、そう決まっていたから。
私のように、美しいと|見做《みな》される者が足を踏み入れるのは禁忌だった。
私を照らす日の光は、いつだって美しかった。
万物の源として在る日光は、いつだって|眩《まばゆ》かった。
それが|辛《つら》くなったのはいつからだったんだろう。
背中が痛い。ずっと照らされ続けて、羽が焦げついていくの。
もう、日の|下《もと》に居たくない。
どうか日陰に入らせて。
踊るのをやめる方法は知らなかった。
プス、プス、と音がした。痛みすら感じなかった。
ああ、ようやく終わる。そう思った。
それでも、踊るのをやめる方法は知らなかった。
どこかで音がした。
美味しそうな匂いがする。目の前が紅く染まった。
熱い、と感じるまでもなかった。
最期に見た日の光は、今までのどんなものよりも甘美だった。
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ねえ、知っている?
流れ星に三回お祈りしたら、願いが叶うんだって。