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ユメ狂い-序章
"夢狂い"
其方の世界の住人で、此れを知る者は居ないだろう。否、存在すらしていないのかも知れない。もしくは、理解すらできない概念なのかも知れない。
物語に綴る前に、夢狂いについて説明するべきだろうか。いらないと言うなら一度この世界を離れるといい。いると言うなら、まだ居座ればいい。
選択は出来たようだな。では夢狂いについて話そう。
夢狂いとは、雑に言って仕舞えば病だ。病として全てを括っても、癌やその他数多くある、死に直結する物と夢狂いは少し違う。
其方の世界に合わせるのであれば、"精神病"と言うのが良いのだろうか。
一度夢狂いを患えば、その者は夢に囚われる。何とも曖昧な表現だろう?しかしそうとしか言いようがないのだ。..唯一わかることといえば、夢狂いはその者の"夢"を体現することくらいだろう。
それは次に進めば分かるはずだ。言葉で言い表すよりも、実物を見た方が速い。...?「文字だから見られない」?..あぁ、それもそうだったな。だが君は見られなくとも、君の向こう側なら見えるだろう?
まぁいいだろう、時間がない。続きだ。
夢狂いについてだったな。この病は老若男女問わず、誰でも発症する。発症の原因すらも詳細な事は分からない。
何故、って..先程言ったはずだが。夢狂いを患えばその者は夢に囚われる。囚われるのだぞ?外から囚われている様子を、格子をどうやってみるのだ。
これで説明は終わりだ。聞きたいことがあろうとなかろうと、其方と此方で話せる時間は限られている。話せると言っても殆ど一方通行のような物だがな。まぁ何にせよ、物語はこれから綴られる。
ユメ狂いと言う物語がな。