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肆.夢の中で【個性:死神】
ザワザワ…
ん”…うるさい…けど…眠…いぃ…
__??__「__ねぇ…ねぇ…__」
ん”ぁ”…?ごめん、今眠いから…
雨天「話しかけない…__でぇ__…zZZ…」
---
遠い遠い、昔の夢を見る。そう、二度と思い出したくない、あの光景…
ゴォォォ…
周りは崩れ、あたりは燃え、周りには大勢の人が倒れている。
そう、ここは山火事の現場。でも、数年前の。…倒れている人たちの中に、
その中に…幼い僕の姿もある。周りにはヒーロー。でも、誰も助けようとしない。
ヒーロー「なぁ、あのチビ、まだ生きてるよ。」
ヒーロー「放っとけ。どうせ死ぬ。それよか疲れたな。
救助作業なんてやってられねぇ。もう帰ろうぜ。」
そうして、ヒーローは去っていく。幼い僕は呆然としてその光景を見つめていた。
なんだよ。ヒーローって人を助けるのが仕事なんでしょ。ねぇ。なんなんだよ…!
??「…やっぱり…救ってくれないじゃんか…もう…ヒーローなんて
信じない…ヒーローなんて、ヒーローなんてッッッッッッッッッッッッ!」
--- 大っ嫌いだッッッッッッ! ---
絶望に打ちひしがれた僕は、まだ生きているお兄ちゃんと両親の事をきつく抱きしめた。その時。もう、僕ら家族は助からないと悟ったのか、おにぃちゃんが、
??「ごめんな…€é£°²©§«⁜⌁₢₪。」
って。僕の名前を呼んだ。その時、僕はおにぃちゃんが
なんで謝ったのか分からなかった。おにぃちゃんの体から力が抜けて、
ひどい頭痛がし始めて。もう無理だ。と思った、その時。
??「__おい…大丈夫か?…おい、チビ⁉__」
誰かが手を差し伸べてくれた。顔は思い出せないけど。
_気づけば僕は見慣れない、古びたBARの中にいた。
助けてくれたのは、AFO…って人らしい。
雨天「おにぃちゃんは⁉」
弔「…ここだ、」
そう言い、奥から出てきたおにぃちゃん。
嬉しかった。でもそれと同時に…なんだか、違う気がした。
ほんの小さな違和感だった。おにぃちゃんはあんな顔で笑っただろうか。
おにぃちゃんは僕の事を【雨天】。そう呼んでいただろうか。おにぃちゃんは…
違う。
そう、ただ火事の煙を吸ったせいで記憶が混濁しているんだと。
そう、言い聞かせてきた。…その後、AFOさんに僕の身の上話を聞き_。
AFO「雨天、キミの両親は…死んだよ。」
雨天「…え、?」
両親が亡くなったという事実を知った。
その悲しみを乗り越えられたのはきっと、とむらにぃのお陰だろう。
何とか落ち着けた。その後、保育園に通って、小学生、中学生になった。
そして、ある日、ほんの気分、気まぐれで町で暴れてたヴィランを見に行った。
__でもその時、僕の目に飛び込んできたのは、ヴィランじゃなく、
ヒーローが来るまで戦ってた、大嫌いな|幼馴染《かっちゃん》の顔だった。
気づけば僕は、立ち上がり、屋根の上をがむしゃらに翔けていた。
雨天「ハッ、ハッ、ハッ!」
切れる息、苦しい呼吸。それでもただひたすらに走った。だって_
あの顔は、最後に見た、あの山火事の時の、
--- _おにぃちゃんの顔に似ている気がしたから__ ---
違う。絶対に。そう言い聞かせながら、僕はただ家の屋根を蹴り続けた。
---
_ふと背景が切り替わり、海の中で、小学生ぐらいの
僕が必死に足と手を動かしている場面に代わる。そうだ。この時、
おぼれた子を助けて、足が攣ったんだ。この時助けてくれたのは_
バッシャンッッ
爆豪「何やってんだよ、ノロマのマヌケ」
雨天「げほっっおえっっ、かっちゃ、げほっ、ありがと、ねぇ…」
その時、かっちゃんの顔が歪んだ気がしたのは気のせいだろうか。
なぜだか__とても懐かしく思ってしまった。
雨天「この時はまだかっちゃん大好きだったなぁ」
---
その日から、何度も夢を見る。
顔が見えない誰かが、
「ごめん」
って言って、炎に焼かれていく夢。待って。ねぇ。
貴方はだれなの?なんでおにぃちゃんと同じことを言っているの?ねぇ…
待って、行かないで…
---
麗日side
アン「僕を一人にしないでよッッッ!(ポロポロ」
寝ながら必死にどう叫ぶ彼女の目からは涙がこぼれている。クラスメイトが、
何事かとこちらを見る。私は人差し指を立て、シーと唇に当てる。クラスメイト達は
何かを察したのか、そのまま教室から出て行った。残されたのは私とアンちゃんだけ。彼女の白い頬を撫でる。きっと、今まで巨大な何かを、その私よりもずっと小さな体に抱え込んで来たのだろう。
麗日「無理せんといてや…アンちゃんは一人じゃないで、」
その時、今まで寝ていた彼女が一切の前触れもなく、急に眼を開き、
「あ」という間とは本当にこのことだろう。いつの間にか私の体は
投げ飛ばされ、私の上に乗ったアンちゃんに首を絞められていた。
アデンス「答えろ。どこのヤツだ?十秒以内に答えないと殺す。」
そう言い、だんだんと首を絞めてくる。アンちゃん…雰囲気が…
私は息が苦しくなって、何も喋れない。その時、
ガラッ
扉が開き、デク君とクラスメイト達が中に入ってきた。
緑谷「麗日さん…大きい音がしたけど、大丈…」
A組「ッは…?」
ぶ、と言いかけて、彼の言葉が止まる。そりゃそうだよね、
クラスメイトがクラスメイトの首を絞めていたら。
緑谷「な、何してるんだ死弔さん!やめ…ッ」
そういった彼は、いつの間にか壁にめり込んでいた。
緑谷「ガ…ッッッ」
彼女の手からは何やら大きな鎌が出てきている。
これがアンちゃんの個性…?かな。さっき、手が離れた瞬間に
アンちゃんから離れた。
耳郎「麗日大丈夫⁉」
麗日「うんッ、平気ッッッ!(ゲホ、」
葉隠「アンちゃんッ、さすがに酷いよッッッ⁉」
青山「どうしたんだいッ?✨」
峰田「オォイ死弔ァァア⁉どうしちまったんだよォ⁉」
相澤「…おい、どうなってんだ?」
いつの間にか後ろには相澤先生。
飯田「実は…」
飯田君が状況を説明する。
と、一瞬で状況を判断した先生が捕縛布でアンちゃんを
捕まえようとするけど…
アデンス「う”ぅッッッ、あ”ぁぁ”ッッッ!(ポロポロ」
彼女はそれを引きちぎってしまった。
相澤「なッ⁉」
ドッカァァン…
相澤「ッぐ…」
相澤先生も壁に叩きつけられ、気を失ってしまった。
でも、私がそれ以上に気になったのは…彼女が、アンちゃんが、
--- 苦しそうに泣いていること。 ---
切島「…強すぎるッッッ!」
梅雨「隙も何も無いわ…ッ」
口田「__どどどどうしよう…ッ__」
砂藤「ッおい麗日ッッッ!」
麗日「え?」
ドォォォオンッッッ
攻撃が当たる寸前に轟君が氷壁で防いでくれた。
飯田「仕方ない…」
瀬呂「こうなったらA組総力戦だッッッ!」
バッ
アデンス「う”ぅ”う”ッッッう”あ”ぁ”ッッッ!(ポロポロ」
神楽「【壁】」
ドォォォォオオンッッッ
ドカンッッッ
神楽「っふぅ…ッ」
メキメキ…メリィッッッ
障子「ッッッ!鈴希!壁から離れろッッッ!」
ガッシャァァァアンッッッ
神楽「えッ」
ドンッッ
神楽「い”ッッッ」
ズル…
芦戸「かぐr…」
ドンッガッシャァァンッッ
芦戸「ぁ…」
??「チッ…【温度100度・標準調整クリア・ターゲット補足】…フレア!」
許離「グっ…【七つの大罪】は…ッ今は使えない…ッッッ…」
ボォォォオオ…
耳郎「ちょっ…100度⁉死んじゃうって!」
アデンス「う”ぅ”…ッッッあ”ぁ”!!!一人に、しないでよ…!(ポロポロ」
常闇「!ダークシャドウ!」
黒影「オウ!」
ギュアァッ
ドガァッッ
常闇「グァッッッ!」
ガシャンッ
メリィ…
尾白「ア”ァ”ア”ア”ア”ァ”ッッッ!」
ダメだ、皆どんどんやられていく…どうしたら…
アデンス「助けて…ッ」
雨天「にぃちゃん…ッッッ」
爆豪「ッッッッッッ⁉」
アデンス「う”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ッッッッッッ!」
爆豪「ッ”ッッッ…」
切島「爆…」
神楽「離れてッッッ…!」
ドォォオンッッッッッッ
フラ…
神楽「【壁】…!」
ゴゴゴゴゴ…
美織「【|世界管理《ワールドアドミン》】…ッ!(30分だけ、どうか止まって…!)」
アン「…スゥ…スゥ…スゥ…」
A組「…ッ!(ナイス鈴希と神崎!)」
上鳴「でもよー。これ、結局何だったんだ?」
切島「確かに…」
相澤「アイツの個性、【死神】だよ。」
飯田「先生!大丈夫ですか⁉」
相澤「嗚呼。それより、【死神】ってのはな…」
麗日「え、じゃぁ…物凄いストレスって…夢…?」
相澤「さぁな、本人は記憶がない、いつも通りに接してやってくれ、アイツは
色々家庭事情やらなんやら特殊&めんどくさいんだよ、ほっといてやれ。」
飯田「はい!じゃぁ授業を始めましょう!」
相澤「ああ」
アン「スゥー、スゥー…」
なんか切り悪いけどここで切ります!USJ終わったらいよいよ
B組の登場です!!お楽しみに!