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【1話】シアワセはどこへ?【人形だらけの遊園地】
🦖「なにこれ…出れないんだけど!?」
門の扉をガチャガチャと音を立てて開けようとするがびくともしない
🐏「俺らやばいところ来ちゃったんじゃ…」
⚡️「無料とか怪しかったもんな…」
全員が俯いていると、隣から泣き声が聞こえてきた
❄️「レナは…っ、レナは…?ポロッ」
目の前で友達が怪物になったのだ
るなが普通でいられるわけがない
🍗「るな、落ち着け!!」
❄️「落ち着けるわけないじゃないですか!!!ポロッ」
🍗「俺らで助ければ問題ねえだろ!!」
ゆあんくんの言葉にるなははっとする
目を逸らして広場を見つめた
❄️「戻ってきますよね、?ポロッ」
🍪「戻ってきますよ、レナさんはきっと無事です」
のあさんが優しい笑顔を浮かべてるなに言う
全員で広場を見つめ、先に進む
---
🦊「ねぇ、お人形がいっぱいだよ…?」
さっきまでは無かった人形が無惨に散らばっていた
👓「全部種類違う、これ何体あるんだよ…」
ざっと見ただけでも100以上は確実にある
🍫「別れて行動しない?これじゃあ全部回りきれないよ…」
🌷「ですね!じゃあ2人1組で!」
🦖&🐏
🍪&🐸
🍗&👓
❄️&🦊
🍫&🎸
⚡️&🌷
というペアになり、別れて行動を始めた
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--- 🦖&🐏ペア ---
🦖「さてと、ヒロくんどこ行く?」
🐏「じゃあ…メリーゴーランドとかは?」
ヒロくんの提案で俺たちはメリーゴーランドの探索に行くことにした
🐏「うわ、馬がいる…」
🦖「いや当たり前よ?」
🐏「うーん…あ、じゃぱさんこれ、、」
ヒロくんが見つけたのは謎の収納ボックス
鍵はかかっていないようなので開けてみることにした
カチャッ
🦖「えーと、《《ハートの鍵》》と、《《黄緑色の風船》》と、これは…新聞かな?」
色々取り出し、新聞を見てみる
「「*カツキバタンダーランドついに開園!!!*」__2008年6月28日発行__
*東京都〇〇区に日本最大最高の遊園地、カツキバタンダーランドが開園した。この遊園地の園長であるユリアさんは「この遊園地に遊びに来た人は皆んな《《幸せ》》になってほしい、そんな願いを込めて、楽しいと思えるような夢の遊園地を作ることができて本当に良かったです」と語っています。初日はなんと5,000人を超える来園者が。笑顔溢れるテーマパークとなりました。*」
🐏「この遊園地が開園した時の新聞ってこと、?」
🦖「5,000人ってことは…最初の頃は普通に大人気の遊園地だったんだね…」
金髪ロングの女の人がユリアさんだろうか
綺麗な顔をしていてとても美人だった
🐏「重要なものかもしれないし全部一応持っておこう」
ボックスの中身を空にして、さらに奥に行くと扉があった
🦖「何室だここ…?ここに誰かいないのかな…」
扉を開けようとするが鍵がかかっていて開かない
🦖「この鍵の形、、スペード?」
🐏「ってことは…」
ヒロくんはハートの鍵を取り出して指してみるがサイズが合わない
🐏「…スペードの鍵がある、ってことか…」
🦖「そういうことになるね…」
扉の前で立ち尽くす2人の背後には
黒い影があった
---
--- 🍫&🎸ペア ---
🎸「えとさんちょっと押さないでよ!?」
🍫「だって怖いんだもん!!」
私たちがいるのはお化け屋敷の前
扉が血だらけでもう怖い…
🎸「よし!えとさん行け!!」
🍫「ちょっ、うり!?!?」
扉を開けたうりに背中を思いっきり押されて1人取り残される
🍫「やだやだやだ!!!開けてええ!!!!」
🎸「頑張れえとさん!!w」
うりの声がだんだんと遠ざかっていく
ドアをドンドンッと叩くがうりは開けてくれない
《《真っ暗》》で何も見えないから先にも進めないんだけど!?
🍫「うりっ!!!ねえ!!!」
あの野郎まじでふざけんな!!!!
ふと冷静になった私はこちら側からもドアが開けられることがわかった
騒いだのが馬鹿みたいだ
🍫「なんなのもう…」
扉を開けようとしたその時、
🎸「えとさん開けるな!!!!!!」
うりの叫び声が聞こえた
なんだか、怯えたような…そんな叫び声が
🍫「…え、?」
開けようとしていた手がピタリと停止する
グシャグチャッッ
外から生々しい音が聞こえ、身体が震える
う、り…?
うりは、無事なの、?
他の皆んなは…?
しばらくして、私は扉を開けてみる
私の目の前には、
🍫「ひ…っ、!?あ、、うそ…っ、、」
無惨なうりの姿があった
血だらけで一ミリも動かない
その姿を見て、私は呆然とした
後ろから聞こえたハサミの音も聞こえずに、ただ立っていた
---
--- 🍪&🐸ペア ---
🍪「はぁ…っ!はぁ…!!」
全速力で逃げる
日差しが暑く、汗をかきながら全力で逃げる
🍪「何なんですか…っ!?あの人形…!?」
--- 数分前 ---
🍪『コーヒーカップ可愛い〜!』
🐸『のあさーん早く行くよー』
コーヒーカップにはしゃいでいるとシヴァさんの呆れた声が後ろから聞こえてきた
そういえば閉じ込められてるんでした…
🐸『なんか箱見つけたんだよね、開けてみよ』
シヴァさんの持っていた箱を開けると中には新聞と《《黄色の風船》》が入っていた
🍪『この新聞かなり昔ですね…』
「「*伝説のアイドルが東京へ帰還!!*」__2008年4月12日発行__
「*驚愕のデビューを果たしたあの伝説のアイドル、ヨツバが東京へと帰ってきた。全国ツアーという長い旅を終え、笑顔で手を振りながら帰ってきたヨツバにファンは歓喜をあげる。ヨツバは「最後の目標も終わったので、あとは僕が《《幸せ》》に過ごせる道を探します。応援ありがとうございました。」と語っている。*」
🐸『あーヨツバってあのアイドルか…めっちゃ人気なやつじゃん』
🍪『知ってるんですか?』
🐸『うん、自殺しちゃったんだけどね、』
衝撃の言葉が出てきて戸惑ってしまう
そこへ、
🎸『よっ!』
うりさんが1人で私たちの元にやってきた
🐸『あれ?うり?』
🍪『えとさんはどうしたんですか?』
🎸『お化け屋敷に入れて置いてきた』
この人酷すぎる
今度海にでも放り投げようかな
🐸『まぁえとさんなら大丈夫か!』
🍪『良くない…』
そんなことを話していると
__🦖「ヒロくぅぅううううん!!!!!!」__
じゃぱぱさんの叫び声が聞こえてきた
🍪『なんか叫んでますね』
🐸『今の叫び声なんかやばそうじゃない、?』
確かに、本気ぽかった、、
🎸『行ってみようぜ、』
メリーゴーランドの方に行ってみると、
🍪『…っ、!?』
そこには、血まみれのヒロさんとじゃぱぱさん
そして、
2人を踏みつけるハサミを持った人形
🐸『っあ…、、』
ゆらりとこっちを見る人形
その口は引き裂かれたようで、狂気に満ちた目をしていた
🎸『に、逃げろおおおおおお!!!!!!』
私たちは全速力で逃げた
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途中でシヴァさんの倒れている姿を見た
うりさんもきっと…、
これだけ走っているのに他の皆んなの姿が見当たらない
もう皆んなやられてるの…?
🍪「っあ、!?」
躓いて転んでしまった
疲労で立とうにも立てない
🍪「いや…っ」
人形はどんどん近づいてくる
ハサミをチョキチョキと鳴らしながら
🍪「いやあああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ハサミの音だけが響き、痛みは感じなかった
カーン…カーン…
鐘の音が園内に響き渡った
---
チョキチョキ…チョキチョキ…
?「はぁ…はぁ…っ、」
?「やりたくない、やりたくない…っ」
?「もう、いやだ…っ、」
チョキチョキ…チョキチョキ…
🎸「…」
チョキチョキ…チョキチョキ…
カーン…カーン…
`***閉園の時間***`
閉園の時間
全ての人形が停止する。特定の人形に近づくと殺される。走れるようになる。
key word
「ハートの鍵」「黄緑色の風船」「幸せ」「真っ暗」「黄色の風船」
おつなこ!!!