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學園最悪にして最強な二人。
「學園最悪」には
最悪な仲かつ最悪の問題児、という意味を込めてます。
与謝野先生、国木田先生、織田先生出てきます。
…文スト學園、まもなく開始致します。
では、行ってらっしゃいませ…
最近、「双黒」と呼ばれる二人の問題児がいる。
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太宰治。度重なる自殺未遂により出来た傷跡を隠すため(自称)首と腕に包帯を巻いている二年生。
中原中也。素行は良いが、太宰が絡むと馬鹿力を使い校舎を破壊しかねない程喧嘩をする。
太宰と同学年、同クラス。
普段は顔を合わせれば喧嘩が始まる程の仲だが、協力すると學園最強にして最悪なコンビと化す。
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中也side.
「お前等!廊下は走るな〜!」
「ゲッ、国木田…先生…」
「国木田君だって走ってるじゃないか!」
「なっ…
お前等の足が早く、追いつけないからだ!
あと太宰、国木田「先生」と呼べ!」
「国木田君は国木田君だも〜ん!」
「おい、それくらいにしておけ!
……跳ぶぞ!」
「国木田君、じゃあね〜!」
「待てぇ!」「此処は保健室前だよ!静かに!」
「与謝野先生…すみません…」
「大変だねェ、国木田先生も…」
…逃げ切った、な。
「流石中也!あの狭い廊下でよく跳ぶなんて事出来るよね…あ、中也はちっちゃいんだっけ!」
「五月蝿ェ…それより、続きだ!」
「分かってる。それより、中也が本気になると校舎が更地になるから異能禁止ね。」
「どうせ無効化されるんだ、良いぜ…」
「言ったね?」
「そっちこそ、俺に勝てるとでも?」
「中也の攻撃の速度と間合いは把握済みだよ。」
「じゃあ、本気で行かせてもらうぜっ!」
「二人共、そこまでにしておけ。」
「織田作!どうして此処に…?」
「声が聞こえたからな。」
「そんなに声、響いてました…?」
「嗚呼。お陰で此処がすぐ分かった。」
「…ねえ織田作。この件は…」
「…今回だけだぞ。」
「いいんすか!?」
「お前達が壊した場所の弁償代、学生には高すぎるからな。」
「織田作、神様…?」
「今回だけだからな。この機会に反省しろ、とまでは言わないが、程々にしとけよ…」
|織田先生《この人》、いい人だ…!
太宰のポンツクも、少しは見習った方がいいな。
「ほら、授業中だったんだろ?早く戻らないと次の授業に響くぞ。
ちなみに、お前達のクラスの次の授業は国語だ。」
「織田作の授業なら、受けるか…」
「俺達はすぐ戻ります。ありがとうございました。」
「…|太宰《こいつ》は変人気質だと思うが、これからも仲良くしてやってくれ。」
「…はい。
ほら太宰、行くぞ〜。」
…どんだけ生徒思いなんだよ…
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後日。
「織田先生。俺が一生太宰の隣にいることになりましたから、彼奴は心配しないでください。
何かあったら、俺が何でもして彼奴を守ります。」
「…そうか。」(良い友達が出来たんだな…)
「…中也、告白した時は一生なんて言ってなかったのに。」
双黒っていうより織田作のいい人エピソードです。
学校にいて欲しいな。