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小説
晴瀬です。
短編カフェ1周年おめでとう!!
小説を描く少年の話です。
心の澱を吐き出すために小説をかいていた。
別に、誰にも読まれなくてもいい。
ただ、僕の汚い、モヤモヤとした霧のような感情を綺麗な文字に起こして和らげていたかった。
僕は小説をかく。
僕じゃない誰かを動かして|物語《人生》を進める。
たのしかった、のかな。
分からないけど楽にはなる、そう思う。
小説は真似事だ。
何処かで見た言葉や接続詞、言い回しを使って文字を紡ぐ。
僕自身の口や、指先から神秘的で幻想的で綺麗な文章は生まれない。
そこで僕は先人のありがたみを知る。
『あなたがいなければ、僕はこの文章をかけなかった』
言葉を創り、広める。それが難しいのだ。
僕らはその面倒臭い行動を省いて、正しい意味や順序を理解して繋げればいいだけなのだ。
理屈は簡単。
でも僕はそれが出来ない。
出来ていたら誰だって人気作家になってるよ。
……でも僕は人気作家になりたいわけではないんだけど。
ただ、僕のこの気持ちを、誰にも言い表せなかったこの想いを、僕はこういう風に言葉にしたんだって少し知ってもらえたらいいなって、少し思う。
僕は描く。
小説を|描《えが》く。
僕の心の内を言葉にして。
僕は僕のために。
描き続ける──
大変遅れましたが、改めまして短編カフェ1周年おめでとうございます!!
運営さん、短編カフェで小説投稿してる方、見てる方いつもありがとうございます!