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【久しぶりの短編投稿】星輪廻。
<とある町の大きな大きな丘の上。>
<その丘の上に、ぽつんと一つ、小さな古い店がある。>
その店に居るのは、幼い少女、|彩葉《いろは》。
彼女はこの町の人々の“とあるもの”を日々焼いている。
その“とあるもの“とは、“人々の願いが書かれた特殊な紙”だ。
この店がある町には、とある伝説、すなわち『流星伝説』がある。
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「流れ星」を見た人が心の中で三度、願い事をつぶやくと、
その願い事が書かれた紙が生まれる。
そして、その紙を、少女が小さな石窯に入れて焼く。
しばらくすると、その紙は美しく輝き、一粒の星が生まれる。
その星は、店の煙突を通って外へと出て、空へと昇っていく。
そして、その星が天に到達したとき、願い事は叶う。
そして、願いが叶った後、その星は再び店の煙突を通って戻ってくる。
また、その光景を、人は皆、「流れ星」や「流星群」と呼ぶ。
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と言う伝説だ。
この伝説の元になったのは、間違いなく、この少女と店だろう。
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ある夜、またひとつ、願い事の書かれた紙が生まれた。
彩葉はそれを手に取ると、静かに石窯に入れる。
紙が焼けると、輝き始め、一粒の星が生まれ、煙突を通って外へと昇っていく。
その星が空へと登ると、彩葉は何も言わず、その光景を静かに見守る。
その星が天に到達すると、彩葉は静かに微笑み、また、紙を石窯に入れる。
そう、願いが叶う瞬間を見届けたからだ。
星は役目を終え、天から転げ落ち、店の煙突へと戻ってくる。
それとすれ違うように、新しい星が願いを持って天へと旅立つ。
これが、この店で繰り返される日常なのだ。
人々はこんなことを知る余地もないので、
呑気にまた、「流れ星だ!」「お願い事しなきゃ!」などとほざいている。
また、このことを、今度は彩葉が知らない。
彩葉は今日も、優しく微笑みながら「流れ星」を焼くのだ。
そして、彩葉にとって、これが生きがいなのだ。
やばい下手になったかも、、