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第3話《母親①》
こちらの事情で、勉強に忙しくなりそうなので、第3話から12月くらいまで期間が空くかもしれません。隙間時間を使いながら、投稿できるようになるべく頑張ります!!
私達は、朝早くから家を出て煌陽の家がある村へ向かった。大分歩いたところで一つのトンネルが見えてきた。
煌陽「この先が、村。」
玲衣「トンネル?すごく暗いですね。」
巫兎「ちょっと怖いな〜…。」
珀陽「トンネルの先が見えねぇぞ!このトンネルで本当に合ってんのか?」
煌陽「合ってる。暗くて怖いなら、ランタンでも持つ?」
玲衣「そ、そうですね!そうしましょう。」
ランタンを持ち、トンネルの中に入った。ずっと同じ景色。どのくらい歩いたかも分からない。
巫兎「い、いつ着くの?!」
煌陽「もう少し。」
玲衣「その会話、もう何回目ですか?」
煌陽「着いたよ。」
珀陽「いつのまに…。」
その村は、私達が住んでいるところとはだいぶ違っていて、太陽はあるのに、薄暗い。
玲衣「な、なんかすごい村ですね…」
煌陽「噂では、『とある一家が呪われている』と言われているけど、本当は村全体が呪われているの。みんな、気づいていないけど……。」
珀陽「この村、本当にこの世のものかってくらい人気もないし、不気味だよな。」
煌陽「…この村は、この世とあの世の境にある村。」
巫兎「この世とあの世の境の村。じゃあ、ここに住んでる人は、死者?」
煌陽「死者もいるし、生者もいるよ。喋れる人は少ないけどね。」
玲衣「そうなんですね。では、家まで案内してくれますか?」
煌陽「うん。」
こうして、私たちは煌陽の家へまた歩き始めた。この村は、すごく広い。でも、静かで本当に村か疑ってしまう。
巫兎「煌陽は、私達に聞きたいこととかなぁい?」
煌陽「…。能力を知りたいかな。」
巫兎「私は…戦闘系だったら能力はないけど…小さい頃から頑張って魔法を使えるようになったのよ!!」
玲衣「私も、無能力者です。師匠がいて、剣術を習っています。」
煌陽「珀陽は?」
珀陽「俺は、火を操る能力と重力を操る能力。火を操る能力は、その名の通り火を操ったり、火の玉を出したりするな。重力を操る能力も、そのままの意味だな!使うと少し、反動で動きが鈍くなるから、あんま使わねぇな!」
煌陽「そうなんだ。」
珀陽「んだよ!聞いといてその反応かよ!」
巫兎「煌陽はないの?」
玲衣「煌陽さんは、陰陽師なので能力があるかどうか。」
煌陽「ある。……けど言わない。」
珀陽「なんでだよ!!」
煌陽「どうせ、戦闘には使えないような能力だし。今言わなくてもいいかなって。」
珀陽「後でぜってぇ言えよ!」
煌陽「…。」
珀陽「無視かよ…。」
煌陽「着いたよ。」
玲衣「古民家?」
巫兎「入ってもいいの?」
煌陽「うん。」
煌陽の家へと入って行き、そのまま煌陽のお母さんがいる部屋まで案内してもらった。
煌陽「3人は後で入って来て。」
コンコンコン
煌陽だけが、部屋へと入っていった。部屋の中の話し声が聞こえる。
煌陽「お母さん。体調は大丈夫?」
お母さん「…。巫兎をちゃんと殺して来たの?」
煌陽「……。まだ。」
お母さん「なんでよ!!人の殺し方も!死体処理のやり方も教えたのに!!どうしてできないの?!」
煌陽「……ごめん…なさい。」
お母さん「本当は、あんたを殺したくて仕方がないのに!あんたがまだ15歳で!今殺したら噂が嘘だって証明できないから、殺さないで生かしてあげているのよ!!」
中からは、殴っている音が聞こえてくる。
お母さん「……腕くらい刺したって、きっと死にはしないわ……。」
そう聞こえた。多分、ナイフか何かで煌陽を刺すのだろう。
煌陽「…ッ⁈(この距離じゃ、避けれない…。
珀陽、助けて。)」
--- "グサッ" ---
今日も見てくれてありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
今回も長くなってしまった。
投稿遅くなってしまい申し訳ございません。
今も、結構勉強が忙しくて…(*´꒳`*)
活動休止や、失踪はなるべくしたくないので、これからも頑張ります!!
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いつでも、待ってるぞ!!(_ _).。o○