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無心の墓場
マフィラに連れられて、レイ達は新たな場所へと向かっていた。
「以前、セイラと旅した際に、寄った、アンドロイドの集落があるんだ」
マフィラに言われて、レイは少しだけワクワクしていた。
「本当にここですか?」
ユイナが無表情で聞く。確かに、少し不安になってきた。マフィラの表情も曇る。
「確かここらへんなんだけどな……」
マフィラの表情が晴れたと思ったら、険しいものへと変わった。
「これは……」
レイが小さく悲鳴をあげる。風は虚しく吹いて、ソレを静かに揺らした。そこには、無残なアンドロイドの姿があった。頭がねじれてるアンドロイド、手足がないアンドロイド。
「どうしてこんなことに?」
ルシフェルが壊れたアンドロイドを見つめながら、聞く。マフィラは答えなかった。その目には、怯えが浮かんでおり、どこか違う場所を見ていた。ユイナは震えている。自分が震えていることに驚いているみたいだ。
「これは?」
「それは、たぶん、怖い、だよ」
そう言うレイも震えていた。母の死を思い出す。
「大丈夫ですか?レイ」
「あぁ……大丈夫。母を、思い出していたんだ」
レイは一瞬躊躇った後、再度口を開く。
「母は、殺されたんだ」
「誰に?」
「答えは、」
レイは後ろを振り向く。そして、目を見開いた。母と重なる。そこには、マフィラの死体があった。
※マフィラ死んでないので。不老不死なので。
※最近、病み発言多いけど、大丈夫なので。かまってほしいだけだと思われます。本当に病んでるかもだけど。軽度なので大丈夫です。ほっときましょう。