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2⃣ alice in underland
「っクロ!」
急いでクロを追いかける
ひたすら、走って走って走って走って走って…
どこまで来たか、わからなくなった
立ち止まったクロをしっかりとつかむ
ふと、周りを見ると
鏡が沢山あった
血の気がよだった
ふらふらとした足取りで後退りをし、へなへなと尻餅をついた、私
何処を見ても
ブサイクな顔
顔、顔
「こんなの……アリスじゃん……」
鏡の国のアリス
猫のキティを追いかけて鏡の国まで…っていうお話
ど、どうしよう
このまま歩ける気がしない
…
どうせ生きてても無駄か、
はは、と乾いた声がやけに静かな街に響いた
ここから、一番近いビルは…
あそこだ、
あそこにいこう
あ、
クロは…
その辺に放しておけばいっか、
元々野良猫だし生きていけるよね、
「クロ、じゃあね」
離れてくれない……
ぶん、と手を降って無理やり落とす
「ん"にゃ"ぁ"っ!!」
ごめんね…っ
けど…
君、死にたくないでしょ…、
私は一目散にビルへ走った
つ、着いた、
ゼェゼェと息を切らしている私の姿は異様だろう
エレベーターには鏡がある
非常階段!
カン、カン、カン、カン、、、ペタッペタッペタッペタッ
うるさいから靴は脱いで、裸足で階段を必死で駆ける
「ついっ、た、」
ゼェゼェ
は、
自殺志願者多っ
どうして…
どうして…
こんなに綺麗な人が死のうとしてるの?