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星空 #君の空
すずめ
ここはどこ?
暗い道が、遠くまで続いている。
一筋の灯りが光る。
私が、
空を見ると、
平穏な藍色の空に、
朱い星が、降ってくるーー
|初日
「よろしくお願いします」
パチパチパチ
まだ緊張するなあ。
初めての学校に、初めてのクラス。
私・一野空音(いちのそらね)は、ここ星の街中学校に転校した。
始業式で初めて話した女の子と、クラスが同じことがわかって、少しほっとする。
担任の彩先生も優しそうだ。
ガラガラ
2年3組に、元他クラスの人たちが入ってくる。
私の席は、一番前の一番左端。先生の机とめっちゃ近い。
右隣の席にいる男子が、私を見る。
「こんちは」
「こっこんにちは⋯」
なんか明るくてスポーツマンって感じだなあ。
「こいついいヤツだから仲良くしてね」
始業式で初めて話した女の子が後ろの席から言う。
「よろしくお願いします、、、」
私が言うと、彼は笑顔でぺこりと会釈する。
太陽みたい。
いい感じの人。
少しの間彼を見ていると、彼の後ろの男子と笑い合ってる。
その笑顔が、すてきだなと思った。
明るい2年3組で、楽しくやっていけるといいな。
そう思っていた。
|授業
次の日のこと。
初めてこの学校の授業を受ける空音は、わくわくしながらも少し緊張していた。
一時間目は理科。
「川原(かわばら)星河」
先生が隣の男子の名前を呼ぶ。
初めて知った、彼の名前。
せいがくんかあ。
なぜか、文字が心にすとんと落ちる。
ずっと前から知っていたような感覚。
わかっていたような、でも知らなかったはずなのに、そんな気がした。
空音は難しい化学式を一つずつ覚えていく。
ゲンソキゴウ。
ゲンソノシュウキヒョウ⋯
頭に入ってこない。勉強が苦手すぎて。
もう二年生だから、内容も難しくなるのか。
これからが楽しみだけど、勉強は大変だ⋯。
|放課後
今日は金曜日だから、部活があるみたい。私はもともとバレーをやっていたけれど、他の部活も見てみたいな。
「陸部見てく?」
昨日仲良くなった夢(ゆめ)ちゃんに、陸部に勧誘されて、今日見させてもらうことに。
星河くんも陸部みたい。
「パンッ!」
わっ、びっくりした。
結構大きなピストルの音が響いた。
星河くんが走り出す。
ぐいぐい風を切って、前に押されるように突き進んでいく。
速い。
すっごい速い。
彼にばかり目がいく。
タイマーがピッ、と音が鳴って、走り終わったことを告げる。
ほんとに速かった。
私がもし陸部に入ったら、こんなに速く走れるかな。
速く走れる自信がない。
星河くんたちのレースを観て、私は帰宅することに。
「今日はありがとうございました」
「ぜひ検討してくださいね」
陸部の先生は担任の彩先生だから、安心だ。
私はお礼を伝えて、家へと向かった。