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白狐の護り#3
はい!なんかお久しぶりです!もう一個小説書こうと思ってるんですけど、そちらは時間がかかりそうです…とりあえずこっち進めますね!色々あったけど立ち直りかけてます。頑張ろうと思います。もしこの前の日記読んでドン引きした方がいればごめんなさい。たまにあんなの書いちゃうんです…みてなければそれでよし!
ふらふらと歩く神であり妖怪である少女。
猫耳と尻尾をつけた少年と、彼が連れている霊感少女。
一風変わった、シュールな出会いがそこにあった。
「わわっっっ……!?この、方が…神様ですか!?」
「いかにも…妾が…ここの神じゃ……
てかなんで見えるのじゃ!?」
神との対面に慌てる恋音。
疲れで息切れしながらも当たり前のように喋り、直後慌てる白狐。
結局、寝虎が間に入り、事情を説明し、お互いに改めて自己紹介をする事が出来た。
「そうじゃったのか…。改めて。妾はここの社の神を任されている、とは言えまだ妖怪から神になったばかりじゃが、白狐という。歳はお主と変わらぬ、17じゃ。よろしくなのじゃ。」
「同い年なんだ…!あたしは鎌池恋音。よろしくね!」
「鎌池…?」
すると、白狐は何か考え込むような仕草をして、唸った。
「…妾の知り合いに、そのような名を持つものがおるのじゃが…」
「…え」
「ソレってまさか…鬼神チャン?」
寝虎が聞く。
「鬼神…誰なの?」
恋音が2人にたずねた時、3人の背後で、鈴の音がした。
神社の鈴が、風もないのに、ひとりでに鳴っているのだ。恋音は顔を引き攣らせて、後ずさった。
(何も…ほんとに何もいないのに、鈴が鳴ってる!?こんなの初めて…)
霊感体質である彼女にとって、もちろん視えるのも怖いが、視えないことで逆に不安を煽られ、頭の中でパニックを起こしていると。
不意に、鈴の前の空気がぐにゃりと歪んだようになり、中から、着物を着た、小さい少女が出てきた。
いや、少女ではない。
何故なら、彼女の額には、一本の真紅の角が生えているからである。
「鬼…」
そう呼ばれた少女は、見た目相応にこてんと首を可愛らしく傾げた。
「私…鬼神!あの、お姉ちゃん…私のこと、みえてるの?」
「…!この子が!?」
勢いよく振り返って恋音が白狐に尋ねると、何故か白狐はくすりと笑った。
「ふふっ…恋音、焦りすぎなのじゃ。そういう時の仕草、本当に鬼神に似ているのう…ふふっ」
「タシカニ!言われてみると、本当にソックリ!」
「え…?2人とも、何いってるの…?」
戸惑う恋音を見て微笑みながら、白狐は鬼神に尋ねる。
「鬼神、そこのお姉ちゃんに自分の苗字を言ってみるのじゃ。」
「鎌池。私の苗字はね、鎌池っていうの!お姉ちゃんのは?」
「え……」
「そういうことじゃ。恋音、お主はその霊感が何故あるのか、考えたことはあるかの…?
おそらく、隔世遺伝じゃの。恋音は、鬼神の一族の、人間界での分家の者なのじゃ。ここ数十年ぶりと言っていいほどの、人間には稀な力じゃ…さすが、鬼神の「従姉妹」じゃの?」
そう言って、白狐はさっきと同じように微笑んだ。
はい!鬼神さんようやく出しました!胡桃さん、恋音のいとこという設定にしてしまいましたが、大丈夫だったでしょうか?
よかったらファンレタ((((((((((((殴
最後に、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!