公開中
7
それから 、 俺らSnowManは活動休止を決めた 。
翔太は意識がないからもうどうしようもなく 。
他のメンバー 、 特に俺は活動ができるほどの元気がなかったから 。
俺は毎日病室に行った 。
何度病室に泊まったか分からないくらいに 、 毎日行った 。
毎日翔太に話しかけた 。
毎日翔太の好物を作った 。
子持ち昆布のおにぎり 、 冷凍の焼きおにぎり 、 駄菓子 、 …
それを近くにやってみたりしたけど 、 翔太は目を覚まさなかった 。
俺が作ったり持ってきたりしたものは 、 メンバーが処理してくれた 。
毎日翔太の手を握った 。
毎日翔太の顔を見つめた 。
毎日翔太が目覚めるよう願った 。
毎日泣いた 。
毎日翔太に会わないと 、 どうにかなってしまいそうで怖かった 。
時折メンバーが来て 、 俺と翔太に話しかけてくれた 。
それでも話が長く続くことはなくて 、 メンバーは悲しそうな顔をして翔太を見た 。
毎日寝ようとも思わなかった 。
何日も病室に泊まって 、 何日も寝ないまま翔太のそばにいた 。
サンダイヨッキュウが大事なんだよって阿部は言ってくれたけど 、 サンダイヨッキュウを漢字に変換するほどの気力はなかった 。
自分の欲求なんてどうでも良かった 。
食欲も 、 睡眠欲も 、 なにもかも忘れていた 。
隈がひどいこともわかってるし 、 何度もメンバーに寝ろって言われたし 、 怒られた 。
しまいには医者にすら心配される始末 。
それでも 、 俺はなによりも翔太が大事だった 。
阿部「 舘様 」
「 … 」
メンバーが俺のことを心配してくれてるのは分かってる 。
それが嫌なわけではない 、 はずだったのに 。
深澤「 寝なよ 、 本当に … 」
岩本「 隈ひどいよ 」
阿部「 寝ないとダメ 、 食べなきゃダメ 」
「 … うるさいなッッ!! 」
佐久間「 涼太 、 ? 」
「 俺なんかどうでもいい 、 翔太が大事に決まってるだろ!? 」
「 翔太が目覚めなかったら … !! 」
向井「 ッだて 、 … 」(ポロポロ
ラウ「 舘さん … 」(ポロポロ
2人が泣いてるのが視界に入って 、 怖がらせてるんだな 、 心配させてるんだなと思った 。
それでも 、 その優しさが今は鬱陶しい 。
阿部「 みんなは舘様も同じくらい大事なんだよ! 」
「 うるさいうるさいうるさい!!! 」
「 なんでわかんないの!? 俺は翔太を心配してるの!! 」
阿部「 舘様!! 」
「 翔太_ッ 、 」
阿部が叫んだその瞬間 、 視界が暗転した 。
目黒「 舘さん!! 」
向井「 だてッ!!! 」(ポロポロ
(ドサッ
目黒や他のメンバーの俺を呼ぶ声と同時に 、 自分が倒れたらしい音が聞こえた 。
体の感覚は消えていた 。
視界は真っ暗になって 、 体の力が一気に抜けたかと思うと 、 俺の意識はふっと消えた 。
完結早いけど良いかなぁ (
書きたいシリーズいっぱいあんだよね 、 長引かせても完結しないし (