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#0 Prologue
桜が咲き誇り、肌寒い空気の中を少し暖かな風が通る。
卒業式も終わり、3年生は卒業。
残された1・2年にも春休みが迫ってきていた。
そんな中生徒会室では、
カラフルで、ぴっちぴち(?)の少年少女が
何やら話をしていた…__
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奏衣side
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少し寒い生徒会室の椅子はほぼ全部埋まっていた。
そんなに集まって何してるのかって?
それは…
奏衣「《《全員》》がついに揃うね…」
🦖「ねー!ほんとに嬉しい!!」
⚡️「一年しか同じ学校におれへんけど、楽しみで仕方ないな!」
🍪「もう待ちきれないです!!!」
🦊「早く来ないかなあ!」
室内が賑やかな声に包まれる
くれあ「ただ…なぁ…。」
向かいに座っているくれあちゃんが少し険しい顔をする
🐸「どーした?くれあ」
👓「浮かない顔してるけど…」
くれあ「あー…だいぶさ、知名度上がってんじゃん?」
くれあ「大丈夫かなぁって…」
🎸「あ…」
私には分かる、
きっとくれあちゃんはこんなに知名度も上がってきたら何か起きてしまうんじゃないか、
私たちにとっても、メンバーにとっても《《良くないこと》》が起きてしまうんじゃないか、
それを心配しているのだ。
奏衣(優しいなぁ…)
彼女のそういうところに本当に尊敬する…
兎々「確かに、くれあの気持ちも分かるなぁ…」
腕を組んで頷く兎々ちゃん、
奏衣(なんか兎々ちゃんの方が生徒会長っぽい…w)
🌷「何だかすみません…僕たちのせいで…」
彼がそう言うと他のメンバーも少し俯いてしまう
奏衣「なお兄達は何も悪くないよ!」
慌てて声を発すると裏返って変な声になってしまう
そして慌てているからか、つい、口癖を言ってしまう、
奏衣「ここは…私が何とか…」
私は生徒会長…
だから、なんでも自分で溜め込もうとしてしまうのが癖、
直そうにもなかなか直せず、このままでいいや、なんて思ってしまっている
くれあ「かな!!」
急に名前を呼ばれてびっくりしてしまう
彼女の目は真っ直ぐ私を見ていた
その目は私に「1人で抱え込むな」、
そう訴えかけているように思えた
奏衣(くれあちゃんの観察眼さすが…w)
兎々「……僕は大丈夫だと思いますよ!なんたってあのからぴちですしね!!✨フフン」
この空気を察したのか、不意に明るいことを言う兎々ちゃん。
🦖「いや!からぴちだからって大丈夫とは限らないけどね!?w」
🍪「確かにそうですねw」
🎸「てかめっちゃドヤ顔じゃんww」
兎々ちゃんの明るさには勝てない
こっちまで笑顔になってしまう
奏衣「てかさぁ…」
🦊「どしたのぉ?」
奏衣「…皆んな恋人作らんの?」
私の唐突な質問に皆んなは目を丸くしている
奏衣「…え、そんなに変な質問した?」
🦖「めっちゃ変な質問だよ!?」
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くれあ&兎々side
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🦖「えー…恋人、?いやぁ…まず好きな人が…w」
くれあ(じゃっぴまず作る気ないよな!!)
兎々(もう3年生になるのに…)
🍪「…私は…一生非リアです、w」
くれあ(ん?今、のあさん少しぎこちなかった?)
兎々(のあさんモテてるのに一向にOKしないのなんでなんだろ?)
⚡️「俺もできる気せーへんわw」
くれあ(なんで出来ないのか謎っ!!!)
兎々(見た目チャラいのに恋人作らないの謎…w)
🌷「僕はこの学校にタイプの女の子がいません!」
くれあ(馬鹿正直兄さんいたー!!)
兎々(のあちゃんが可哀想…って言ったら怒られるからやめとこ)
🐸「俺も〜、あーあ…超絶可愛くてスタイル良い子いないかなぁ…」
くれあ&兎々(さすが変態!!!!!)
奏衣「分かる〜足綺麗な子来てほしいわ〜」
くれあ&兎々(…ん??)
🎸「そんな子がいたらとっくに告白してるっつの、」
くれあ(なんかかっこいいこと言ってる)
兎々(全然かっこいいこと言ってないはずなのにイケボが…w)
🦊「俺はねぇ…可愛い子が良いな!」
くれあ&兎々(お前が1番可愛いっ!!!!)
👓「…ギャップがあるような子じゃないと無理」
くれあ&兎々(ツンデレいただきましたぁ!!!!)
奏衣「まあ、今年の1年生人数多いし案外すぐ見つかるかもよ?」
くれあ「だよだよ!」
兎々「僕もそう思います!」
🌈🍑「そういえば3人は?」
奏衣「他のリア充見てるだけで飯食っていけっから!✨」
くれあ「人のキャッキャウフフ(?)しか興味ないね!!✨」
兎々「同じく!なので早く皆んなリア充なれっ!!✨」
🌈🍑「聞いた俺/私/僕達が馬鹿だった/でした…」
奏衣「今年の1年、美男美女ばっかりだけどちょっと問題もある子も多いから…」
奏衣「今まで以上に大変になると思う…」
奏衣「けど!いつも通り楽しく過ごしていこうね!」
奏衣以外の全員「うん/はい!!!」
というわけで以上プロローグでした!
一話は3月くらいに投稿予定です!
皆さん楽しみにしててください!!
おつなーこ!