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番外編 立花未来
立花 未来(たちばな みらい) : 15歳
立花 佳介(たちばな けいすけ) : 38歳
夢野 絢(ゆめの あや) : 15歳
立花 夏胡(たちばな かこ) : 37歳
--- AM . 6 : 30 ---
「んー…!」
お弁当と朝御飯作らなきゃ…
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「んーっと…」
今日は私の分とお父さんの分だから何にしよっかな…。
「昨日の余り物でいっか…。」
考えるの大変だし、昨日お父さんいなかったからセーフ…だよね?
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--- AM . 7 : 00 ---
佳介「あ、未来…そうか、家だったな。」
「お父さん寝ぼけすぎ!仕事もいいけどほどほどにね!」
佳介「わかった分かった、気を付けるよ。…朝御飯豪華だね、」
「あ、嫌だった!?」
佳介「いやいや、作ってもらってるのに文句は言わないよ。」
「じゃあなぁに?」
佳介「いつも豪華なのかなって思っただけだよ、」
「あー…いつもはこんな豪華じゃなくておにぎりなんだけど、今日はお父さんがいるから!」
本当は余り物寄せ集めて作っただけなんだけど…
佳介「そう、ありがとう。お父さん忙しいからあんま家いてやれなくてごめんな、最近は進路とかで忙しいだろう。」
「そう、だね。進路とか決めなきゃなー!」
佳介「面談とか、申し訳ないけどいけなそうだから好きなところ行きなさい。学費は出すから。」
「…うん。」
佳介「じゃあ、いただきます。」
「いただきまーす。」
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--- AM . 7 :15 ---
佳介「ご馳走さまでした。…あ、ごめん、片付け任していいか?もう時間なんだ、」
「いいよ、気にしないで!いってらっしゃい!」
佳介「あぁ、行ってきます。」
--- ガチャ… ---
「…はぁ。」
私もいく準備しないと。
…あ、私は学校行かなくていいんだった、バイト行こ。
「…《《これ》》、いらないか。」
--- グシャ… ---
--- 進路希望 ---
--- 就職希望 ✔ ---
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--- AM . 7 : 45 ---
「おはよーございまーす!」
バ先A「おはよう立花ちゃん。今日も元気いっぱいね~!」
「元気が取り柄なので!」
バ先A「まぁまぁ!じゃあ、早速だけど今日はこのお弁当を届けてきてくれる?」
「はい!了解です!」
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--- AM . 11 : 25 ---
バ先B「立花ちゃんお疲れ様~!寒いなか自転車は辛かったでしょ~!」
「はい、めっちゃ寒かったです…!」
バ先B「暖かい飲み物用意してるからどうぞ♪」
「え、いいんですか!?」
バ先B「いいのよ!店長に見つかると面倒だから休憩室で飲んでらっしゃい!」
「ありがとうございます!」
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--- AM . 11 : 28 ---
「ふー…美味しい…」
ホットミルクってどうしてこんなに美味しいんだろ…。
『ヒソヒソ…』『コソコソ…』
「?…」
『立花ちゃんも大変よね~』
『ねぇ、まだ中学生なのに働いちゃってて~』
『お父さんのお仕事が忙しいんじゃなかったかしら?』
『その前にお母さんがさ~…』
『あら、そうだったの!?そりゃお気の毒に…』
『お兄さんも帰ってこないみたいよ、!』
『えぇ!?お兄さんってあれでしょう?演劇学校の~…』
『アメトリン生よ!今じゃとんでもなく有名なのになんで知らないの、』
『そういうのに有徳ってね、』
『でもお兄さん、入学してから取れてた連絡が最近取れなくなっちゃったらしいのよ、!』
『そんな立て続けに!立花ちゃん、なおさら気負っちゃって大変よね~』
『ねぇ~…』
「…」
少し声が大きいな…一応ここにいるんですけど~…
まぁ、仕方がないか。
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--- PM . 3 : 00 ---
「んー…!疲れたぁ…」
??「未来ちゃぁーん!」
「!|絢《あや》!」
|夢野《ゆめの》「えへへ、見つけたから走ってきちゃった!」
「もう…あ、大変だったでしょ学校!」
夢野「大変だよ~!だって、毎日やるテストの追い込みに追い付けないよ~!、」
「あはは!それはもう頑張ってほしいな~!」
夢野「それに進路だって決めなきゃだし…高校決まってないよ~!、」
「!…高校、好きなところにしなよ!絢の好きな演劇会場に近い学校とかさ!」
夢野「1つあるんだけどねぇ、そこ、凄く偏差値が高いのぉ~!!!絢の学力じゃ無理だよ~!」
「いけるってば!勉強すればね!」
夢野「うぅ…勉強は苦手です…」
「私も手伝えたら手伝うからさ!」
夢野「ぇ…いいの!?やったぁー!もう絢の学力向上間違いなしだね!」
「そんな上げる?wこれはたくさんしごかないと駄目かな~?」
夢野「えぇ!?そ、それはご勘弁を~!、」
「www」
夢野「…未来ちゃんは?」
「…え?」
夢野「夢…っていうか、進路!高校どこ行きたいとかないの?」
「…うーん…、ないかな!」
夢野「ないの?、」
「うん、お父さんに迷惑かけたくないし、今は家支えるためにお金稼がなきゃ!」
夢野「…」
やめてよ、絢。
そんな目で私を見ないで。
そんな可哀想と言いたげな目で私を見ないで。
私だって、いけるなら高校にいきたかった。
でも無理なものは無理。
諦めも大事なんだよ、絢。
「とにかく、私は平気!絢は絢の心配をして!ね?」
夢野「…分かった、絢は絢のいきたい高校受験に頑張ります!」
「うん、その調子!」
夢野「頑張るぞ~!」
「頑張れ~!w」
--- ピコンッ ---
--- 《《病院》》 立花未来様へ 本日、|立花 夏胡《たちばな かこ》様が… ---
--- ピコンッ ---
--- 《《大屋さん》》 今月分の家賃を○/□までにお支払ください。… ---
「…うるさいな、ボソッ」
夢野「未来ちゃん、大丈夫?」
「あ、大丈夫大丈夫!…ごめん、家帰るね、」
夢野「うん、気を付けてね!、」
「ありがと、じゃあ。」
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--- PM . 7 : 40 ---
「ふー…勉強止めてご飯作らなきゃ。」
今日もお父さんは帰ってこないから私の分だけでいいかな。
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--- PM . 8 : 25 ---
「いただきます。」
白米に味噌汁、鮭におひたし…まぁまぁいいかな。
「…味付け薄いな、」
お母さんの味にはまだまだかな…
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--- PM . 8 : 40 ---
「ご馳走さまでした。」
洗い物しよ、そのあとは洗濯物畳んで、掃除して、家賃の用意して…
「眠…」
…全部明日に回しちゃお、別に明日も学校いかないしいいでしょ…
「スー…zzz」
--- ピコンッ ---
--- 《《兄》》 明日は最終講演だよ、見にこれたら見に来てね。絶対に《《夢を見せるから》》 ---