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魔法戦記クオーレ・イクイノックス 第七話
僕は、逃げ出していた。逃げ出さずにはいられなかった。
コクピットの中にいた少女、それを僕は………|握り潰した《殺した》。
許せなかった。自分が、自分をイクイノックスに乗せた父さんが。
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僕は町から、出ていた。
もう、戻ることもないだろう。
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「あの、バカ………!」
ユキマが悪態つく。頭を強打したらしく巻かれている包帯が痛々しい。その横で愛生波は涼しい顔をしている。
「そうね、でも、いいんじゃないの?」
愛生波が頷く。
「彼は彼の意思で動いたのだもの。」
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里見さんがデスクに突っ伏して操作している。
「…やっぱり、あのシステムエラーによる覚醒は、故意にやったもの…いったい誰が……何の為に?もしや、マビをよく思わない人からの仕業か、或いは……」
そして、画面を見返す。**潰れたコックピットの中には少女の右腕とその指にハマっている紫の宝石が輝く指輪があった。**
パイロット、|導樹ヒカリ《みちびきひかり》出自などは全て不明。少し引っ込み思案の女子で、少しインキャ、映画好きで、ネガティブ思考。少し僕に似てるタイプだ。
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「今回のシステムエラーの誘発は成功です。やはり、現在あの機体の暴走率を考えるとリスクが大きすぎますもの……さっさと消せてよかったです。」
由美さんがそう言う。その視線の先には……日比矢病負がいた。
「ああ、あの殲滅力は我々の敵に回ったときに困る。」
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その時、警報が鳴り響く。
--- 発令所にて ---
「状況は?!」
「現在、第六守護天使がこちらに向かって浮遊しながら北上中。18分後にはここに真上に来るわ。」
里見さんの問いに由美さんが答える。
スクリーンには第六守護天使が空中浮遊して山を越えている。
その姿はまさに時計。直径300mある時計のような姿で、時計で言う短針の先端に頭部、長身の先端にコアがある。
「くそ………今はユキマも秋香も出せない………!!」
「………通信が入ったわ。今から、《《イクイノックス第4番号機による殲滅》》を行う、と。」
「え?!」
その由美さんの言葉に里見さんは驚く。
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場面は移り変わり、はるか上空、青い瞳、の竜型兵器が飛んでいる。両腕がワイヤーに繋がれた鉤爪型の刃であるワイヤークローユニットがつけられている。
そして、背中には折りたたまれた鋼の翼、が格納されている。足は装甲に覆われていて、太ももにジェットエンジンがある。
背中にはライフルと大型ランスを背負っていて腰には剣の入った鞘がある。肩にはウェポンラックがついている。腰についてるミサイル型ジェット、肘にはチェーンソーが格納されている。更に二の腕に滑空砲が格納してある。
細身で、従来のイクイノックスとは違う。
「あれが………?イクイノックス第4番号機?」
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「これがイクイノックス…ですかぁ……」
コクピット内で腕をにぎにぎしている。小豆色のセミロングの女子。
「さて、と。初任務行ってみます!!」
第六守護天使は地上の戦車隊に対して足止めを喰らっている。進行が遅い守護天使らしい。
そこに流星の如く、青い残光が法定速度越えでランスを持って降りてきた。
「うぉおりゃぁあああ!!!!!」
ランスがコアに刺さる。しかし、コア《《らしきもの》》が爆散しても、守護天使は動いている。
相手のエネルギー源は時計の真ん中。そこにコアが体内にあるのだ。
司令室では混乱に満ちている。こんなに早く第四の機体が現れると思っていなかった。更に、ダミーを使う守護天使など初めてだ。余計に情報が錯乱している。
「でも……いける」
少女がそう口ずさむと、軽やかにまるで氷の上を滑るかのようにワイヤーアクションで三次元的に軽やかに移動する。どうしてそんな素早く動けるのか、それはただワイヤーがあるだけではない。
その軽量化されたボディ、更に鋼鉄の翼を模したスラスターが、腰の方に移動することで、太もものジェットエンジンを更に推進、空中での機動力、バランス制度を底上げしているのだ。
まるで、その姿は神話に近い。美しい、マゼンタ色の機体。
そのピンクの流星が、滑空砲を至近距離で撃ち込み、そのまま蹴りを放ち、守護天使の外泊を抉る。
コアが、見えた。
「これで、トドメなんです!!」
離れながらライフルで、穴だらけにして遠方からコアが爆散した。
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「……まずいわね。」
ユキマが唸っている。
「これ、あいつのほうが強いわよ?」
「え、ねぇ、許せないんだけど」
「なんでぽっと出の方が強い機体なの?!」
……………
*沈黙*
愛生波にその愚痴が届く事は無かった。
おぉおぉぉぉぉお久しぶりですねぇスギ?!
前回が2025年の12月18日だから……ほぼ10ヶ月ぶり?!
………俺はテスト期間に何やってるんだ…