公開中
脱出
ミク「え………」
ミク「なに…これ……」
瑞希「ミク…君の負けなんだよ!」
ミク「ま、負けた…?」
ミク「負けたの…?私が…?」
ミク「そ、そんなの…」
絵名「…認めないつもり?」
類「流石の超高校級の絶望でも、自分の絶望には弱いみたいだね?」
愛莉「でも…もう終わりよ!」
ミク「そんな……そんなのって…」
ミク「…………」
ミク「………最高…♪」
奏「え…………?」
ミク「これが…これが絶望なんだね…♪」
ミク「2年前からこの学園に乗り込んで…」
ミク「綿密な計画を練り上げて…その計画の為に人も殺したのに…」
ミク「それなのに…最後の最後で失敗するなんて…」
ミク「これ以上ない絶望だよ…♪」
奏「何…言ってるの…?」
ミク「私、楽しみにしてたんだ…」
ミク「人生で一度きりのイベント…」
ミク「死ぬ瞬間をね♪」
みのり「な、なんか喜んでない…?」
瑞希「…負けを認めたってことでいいんだよね?」
ミク「別にいいよ。ここに居ても外に居てもどっちみち絶望だから」
奏「そんな事__」
司「そんなことないぞ!」
冬弥「今の俺たちには、絶望なんて敵じゃないんだ」
えむ「奏ちゃんのおかげだよ!」
奏「みんな……っ!」
瑞希「ミクは…絶望は感染するって言ってたよね」
瑞希「でもそれは、希望も同じなんだよ!」
奏「瑞希…!」
ミク「…あーあ!私の嫌いな顔がいっぱい…」
ミク「でも、最後に一つ…」
ミク「みんなが希望にこだわるならそれでいいよ」
ミク「でも、覚悟してね」
ミク「これから、外の世界には絶望が待ってるんだから」
ミク「それでもずっと、希望を持ち続けれるかな?」
奏「そんなの当たりま…」
ミク「おっと、今のは独り言だから気にしないで♪」
ミク「でも、それも終わり…今からおしおきタイムだからね…♪」
瑞希「ミクは…自分までも殺すの?」
ミク「そういうルールだったから。自分で決めたことはちゃんと守るよ♪」
奏「……………」
ミク「うぷ…うぷぷぷ……」
ミク「もうすぐ私…死ぬんだね…」
ミク「じゃあ……始めるよ」
ミク「最後にふさわしい、スペシャルなおしおき!」
ミク「じゃあ、張り切っていくよ…おしおきターイム!!」
ミク「あはっ…!あははははは!!」
---
ミク「きゃー♪サッカーボールってこんなに痛いんだねーっ!」
ミク「〜〜♪〜♪……あれれ?採点機が壊れて…っ」
ミク「あははっ!ショベルカーで打撃…面白いね☆」
ミク「うぷぷ…もうすぐ死ねる…♪」
ミク「………あれ…なんか急に飽きてき…」
グチャ……
---
奏「…終わった…」
奏「これで終わり…なんだね…」
みのり「…うん…そうだね…」
絵名「な、なんか空気が汚くない…?」
穂波「ミクちゃんが死んだから…空気清浄機が止まったんじゃないですか…?」
雫「とりあえず…玄関に行かない?」
奏「…うん」
---
奏「……………」
瑞希「ずっとこうしていても仕方ない…」
瑞希「そろそろ行こう、奏」
瑞希「…準備よろしくね」
ミクが残してくれたボタン…
きっと、この玄関の扉を開けるためのもの…
冬弥「…本当、なのか…?」
冬弥「このボタンを押したら…学園の扉が開くなんて…」
えむ「じ、自爆スイッチかもしれないよね…!?」
みのり「たしかに…生きてここから出ていけなんて言われてないし…」
瑞希「まぁ…その可能性はあるね…」
絵名「は!?あるの!?」
類「だからと言って、押さないわけにはいかないだろう?」
愛莉「みんな大丈夫よ!私たちなら、なんとかなるわ!」
瑞希「そうだね…きっと大丈夫。無事に脱出できるよ!」
穂波「でも私は…出た後が心配かな…」
絵名「私も…心のどこかで期待してる…」
絵名「世界が絶望で染まってるとか…全部嘘で…」
絵名「この扉の奥は、いつも通り平和なんじゃないかって…」
奏「……そうだね」
奏「でも、どうなってもそれが私たちの世界なんだよ」
奏「だから…そこで生きていかなくちゃいけない…」
司「…たしかにそうだな」
奏「それに、ここと違って外の世界は広いんだよ。確かに、絶望もあるけど…希望だってあるはずだよ…!」
瑞希「人はどんなに苦境でも希望さえあれば前に進める…奏はそう言いたいんだね」
奏「まぁ…そんな感じかな…」
絵名「私…ここから出たら、気になってたパンケーキのお店にでも行こうかな…」
愛莉「…なかったら…どうするのよ…?」
絵名「ないなら作ればいいじゃん!」
穂波「私も…アップルパイたくさん食べたいなぁ…」
えむ「一緒にいこーね!穂波ちゃんっ!」
穂波「うん、そうだね!」
瑞希「みんな、楽しそうだね」
類「あぁ…そうだね」
瑞希「でも…そろそろ行かないと…」
瑞希「もし外の世界が絶望だらけでも、ボクにはこんな素敵な仲間がいる…!」
瑞希「世の中、案外なんとかなるんだよ!」
みのり「遥ちゃんと…お別れなんだね…」
司「寧々………もう、会えないのか…」
雫「みのりちゃん、司くん…私ね、お別れの時は笑った方がいいと思うの…」
司「雫……」
司「…それもそうだな!」
みのり「遥ちゃんの分まで私、精一杯生きるよ!」
奏「…まふゆ……」
奏「せめて救ってあげたかった…でも…」
奏「向こうの世界では…笑って過ごせてるといいな…」
瑞希「なんだか不思議な気分だな〜…」
奏「…そろそろ…行こう」
奏「外の世界へ…!」
瑞希「…うん!」
………………
…………
---
モノクマ「…………」
モノクマ「くっくっく…面白い…面白いよ…」
モノクマ「面白くなってきたクマ…」
モノクマ「うぷ…うぷぷぷぷ…」
モノクマ「そう…ぬいぐるみじゃないんだよ」
モノクマ「ボクはモノクマ…」
モノクマ「この学園の…オマエラの…」
モノクマ「学園長なのだっ!」
--- 完 ---