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第二話[天狗 ¿]
【注意喚起】
・この物語は、暴行、血、殺人シーンなどのグロテスクな表現が入ることがあります。
そう言った場合、まえがきにて改めて注意喚起を行いますが、読む際には十分ご注意下さい。
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、一部、現実にあるものなどを引用等している場合がございます。
・こちらの「マーダラたちのアセンブリー」は、現在非公開中の「マーダラたちのアセンブリー {第一章}」を元に作っていますが、同じものではなく、別物としてお楽しみ下さい。
・ファンレターは常時受け付けております。
訂正箇所の発見、質問、感想、アドバイス、物語の考察、番外編リクエスト、ファンアートなど、皆様からのご意見をもとに精進していきます。また、執筆の励みにも繋がりますので、もし良ければ書いていって下さい。
ただし、登場人物や物語に対してのあまりにも酷い罵詈雑言については、証拠として写真を撮り、運営様へのご報告、ブロック等の処置をさせていただきます。もちろん、自主企画で参加してくださったキャラの提供者様方へのアンチコメント等も同じく対処させていただいますので、そう言ったことが起こらないよう、十分ご注意下さい。
・自主企画にて募集したキャラクターたちは、可能な限り設定を忠実に守り物語へ登場させていますが、一部、こちらで設定を変更をし、設定に書かれていない部分は個人の想像で作っています。
あまり変更等はせず、設定の変更等を行う場合は、元の設定から変わらないよう可能な限り善処致します。
マーファは、前にいる三人を軽く見上げ、フと疑問に思った。
マーファ(…誰だ?このガキ共)
マーファ「…」
冥「なっ…なん|や《だ》マーファか…!!ビビらせ|んといてや《んなよ》‥」
マーファ「ハ、こんなんでビビるとか雑魚かよ。__デケェ体してンのに情けねェ___」
冥「|やかましい《うるさい》な…|しゃあ《仕方》ない|や《だ》ろ話に集中して|てん《たんだ》から!」
マーファ「それより、このガキなんだ。__迷子か__」
冥「__それよりて…__
‥いやなんでそうなる|ねん《んだよ》!!どう見ても|ちゃうや《違うだ》ろ!?」
無表情のままマーファがそう言うと、すかさず冥のツッコミが飛んでくる。眼帯を付けた人物は、クスリと笑いながら二人を見た。
冥「えぇっと、三人は顔合わせるのも初めてなん|やね《だな》?そんじゃごしょーかいしましょか」
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--- No.4 ---
--- |鬼灯 藍良《きとう あいら》 ---
性別 女
年齢 十一歳
種族 ヴァンパイアと人間のハーフ
宝物 ペンダント
幼くして殺人を犯した悲しき|モンスター《マーダラ》。家族想いで、妹が大好きな心優しい姉であり、人間の血が藍良より濃い妹や両親とは離れて暮らしている。
殺人の罪を犯していることは家族に知られておらず、ニュース番組などでも「性別すら分からない恐怖の殺人鬼」として街を恐怖させている。
殺人の手法は刃物による刺殺・斬殺。主に地縛霊の取り憑いている妖刀での殺人を行う。時折切れ味の良い包丁での殺人もする。
複数人で協力し戦う際は、主に暗殺を行う。
ヴァンパイアと人間のハーフであるためか、身体能力等に長けており、人間としての理性も保ち生活することが可能。ただし、血を見てしまうとヴァンパイアとしての本能で理性を失いかけてしまうのが難点。
過去、妹がイジメにあってから人間を酷く嫌っており、殺傷の対象は人間であることが多い。
天然 ★★★★☆
人間嫌い ★★★★☆
妹思い ★★★★★
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--- No.5 ---
--- |伊集院 遥《いじゅういん はるか》 ---
性別 男
年齢 十七歳
種族 人間
嫌い 自分の目
化け物じみた体力と力を持つ。周りからは「絶対に人間じゃない」と言われているが、実際ただの人間。しかし、本当に人間だったと言うことを知らせたときに揶揄えるかもしれないと考え、今は黙っている。
殺人の手法は、主に素手による撲殺。足で急所となる箇所に蹴りを入れたり、滅多に使うことはないが、ナイフで遠距離からの殺傷も行う。
主に背後からの先制攻撃をする。
13歳の時に事故に遭い、左目を眼球ごと失っている(眼帯着用)
事故で目を失ったことを境に両親は離婚し、親権を取った母とも訳あって離れて暮らしていた。一緒に暮らしていた祖母が亡くなってしまったことをきっかけに、彼は|両親《愛情》を探している。
しかし、彼は◾️に◾️◾️と◾️っ◾️おり、◾️◾️た相手が◾️◾️だ◾️言うことは知らない。
化け物 ★★★★☆
揶揄い ★★★★☆
愛されたい ★★★★★
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冥「_。こっちはマーファ、君らのリーダーさん|や《だ》。__マーラって呼んでも平気|やで《だぞ》。__
っ|ちゅうこって《ていうことで》、三人とも仲良|うせぇや《くしてな》!」
遥「よろしくお願いします、マーラさん」
藍良「…よろしく」
マーファ「勝手によろしくしてろ」
マーファに向かって、遥は敬礼を、藍良は会釈を行う。冥は「うんうん」と笑いながらその様子を見守っている。
マーファ(ンなことより、人間クセェなここ…どっちか人間か?)
冥「…そう言|うたら《えば》マーファ、なんでここに来たん|や《だ》?」
マーファ「来ちゃ悪りィかよ」
マーファ(‥無駄に背が高けェ…)
悪態をつき、わざわざ軽く背伸びをしなければならないことに苛立ちを感じながら、マーファは画面を見つめる。画面には、小学校高学年くらいが習う算数の式が並べられていた。
冥「いや…そう言うわけ|や《じゃ》ないけど気になる|や《じゃ》ん。
俺らはお勉強会してただけ|やで《だぞ》」
マーファ「…勉強ねぇ‥」
背伸びをやめて、マントのポケットに手を入れる。
冥「…__分かる|や《だ》ろ。__
義務教育を今も受けれるような子は、こ|ない《んな》なところに*堕* ちて|きぃひんのや《来ないんだ》」
マーファ「分かってる。勝手に先公やってろアホ」
冥「ひどッ!
いやいやいや、マーファも俺に習|ぉ《っ》てた|や《だ》ろ!」
マーファ「いつの話してンだよ」
冥「えぇっと…ひぃふぅ………4、…五十年以上前?」
遥「随分と長い付き合いなんですね、お二人は」
冥「ホントにぃ〜。何年面倒見てあげてんだって言いたくなるくらい長い間世話してあげてんのぉ〜。
なのに、『ありがとう』の一つとして言われたことがないって言う…!!」
遥「へぇ…」
二人きりだったかのように、マーファと冥の声だけで繰り広げられていた会話に、もう一人の声が加わる。遥は、クスリと笑いながら口元に手を置いた。
マーファ「ンなもん感じとけや。
それより、俺外出てくっからクソドMに言っとけ」
冥「か、感じれってことは、思ってはいるってことか…?!
…って、え、何?外出んの?今から?!」
遥「あと…一時間半くらいで集合時間ですね」
マーファ「一発キメるだけだわ、目覚まし」
遥は、ポケットからスマホを取り出し、時間を見るために一瞬画面を開く。画面に映ったデジタル時計を見ながらそう言うと、マーファは悪態をつきながら
冥「…そっか。
ってかマーファ、キメるって言い方ぁ〜」
マーファ「伝わりゃいいだろ、伝わりゃア」
冥「んまそれもそうか。
んじゃ、気を付けろよ〜。もし変な人に会ったら、防犯ブザー鳴らしなさぁい」
藍良「…鳴らされるのは、マーさんの方‥なのでは‥?」
冥「あ、そっか☆__うっかりうっかり__」
遥「うっかりと言うか、わざとですよね。路雨さん」
冥「ん〜?気のせい|や《じゃ》ない?」
三人が話している間に、マーファは割れている窓から外へ出る。ほんのり暖かい春風が優しく吹き、マーファの頬を撫でた。
自分が努力の末に手に入れた“浮遊”の力を駆使し、隣にある廃ビルの屋上へ移る。マーファがいた廃ビルは六階建。このビルは七階建だ。
もうすぐで、夜になる。時間で言えば、大体午後の五時くらいだろう。辺りは薄暗く、ネオヴァーナスの方は、|灯《あか》りで包まれキラキラと輝く。
誰かに見られている感覚をひしひしと感じながら、マーファはビルから飛び降りる。彼はそのまま、四方がビルで囲まれた、空き地のように開けた場所に降り立った。
すると、マーファはどこからか投げナイフを二本取り出し、瞬きする間もなく《《ある場所》》へナイフを投げる。
少し狭く、薄暗い通路…投げたナイフはそこへ真っ直ぐと向かう。しかし、何かに当たった音はせず、ナイフが風を切る音は途中で途切れた。
マーファ(…途中で取ったか?)
マーファ「…チッ」
マーファが舌打ちすると同時に、突然、ナイフを投げた反対側の通路から、投げナイフがマーファに向かって投げられた。
_先ほど、マーファが投げたナイフと全く同じ物だ。
投げ返された二本のナイフは、的確に《《マーファの目》》を狙っていた。彼の眼球に刺さる直前に、マーファは愛用しているナイフを使い、はたき落とす。人間にはできないであろう、達人技だ。
マーファ「誰だ?テメェ」
はたき落としたナイフを一つ拾い、それを見ながらマーファは《《彼》》へ言葉を投げかける。
マーファ(…やっぱ、さっき投げたヤツだな、コレ。
いや‥どんだけ目、いいんだよ‥気持ち悪‥)
心の中で相手を貶しながら、持っていた投げナイフを捨てる。愛用のナイフを手の中でクルクルと回した。
マーファ「…答えないのか?
ンだよ、悲しくなるじゃねェか‥」
回していたナイフの柄を、グッと握る。思ってもいないことを言いながら、マーファは少し俯き、深く被ったフードの下で目を瞑った。
人は、五感の一つが機能しないと残った感覚が冴える。薄暗い中、視覚だけで相手を探すのは困難だ。
「くはは…思っていたより反射神経が良いね」
狭い通路で声が反響して、どこから話しかけているのかが分からない。風を切る音で、彼が夜の闇に紛れ移動しているのだけは分かった。
マーファ(…埒が空かねェ‥クソが)
「_ホント…久々にビックリしちゃった」
突然、マーファの背後にあるビルの方から、声聞こえた。
それと同時に、雲に隠れていた月が顔を出す。
マーファ「_」
月明かりに照らされ、マーファの後ろにいる人物の影が、地面にほんの一瞬映し出された。
足を組み、頬杖をつく彼…その影は、まるで__
マーファ「___*天狗*__ ?」
今日の監視時間
3767時間(文字)
冥くんいるとルビ付くからごちゃる。見づらい。なんだコレ(
どっちの方がいいでしょうかね皆さん…方言とかラヴァくんの覚醒中(SMで舌回ってない時)、ルビ付けたほうがいいですかね?(今回はお試しでルビ付けました)
第一話のファンレターにて、今回登場する愛良ちゃんと遥くんの予想をしていただけました!考察するような材料ほどなかったんてすけど、これは嬉しい…!!
予想してくださった方は片方正解。お見事です!!!👏🏻🎉 よくあんなに少ない材料で正解できたなと、本当に心の底から思います()
さて。今回名前は伏せ登場した“彼”はの予想は簡単だと思います!彼の特徴きちんと強調していますしね!
ってか、前シリーズと登場タイミング、ほとんど変わってないんですよこの子。今は非公開にしてますけど、覚えてたら超絶余裕(
いやぁ、びっくりドンキー(?) なんなら話数すら変わってない(登場の仕方は変えましたがね、ホントおんなじ。
やっぱりファンレターの通知来てると嬉しいですね。この調子で、学校が始まっても投稿できるよう頑張っていきます!!(その前に宿題を終わらせなければ…カタカタ)