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【きゅうくらりん】
リリリリリリリリ
くらり「…」
私は、うるさく鳴いた|目覚まし時計《スマホ》を見ていた
くらり「あ、やばっ…支度しなきゃ…」
時計を見ていたらもう8時すぎ
鏡越しで身支度をする
くらり「…よしっOK」
どこからどう見ても、顔のどこにも輝きがないしらけた顔
そうじゃないと…|うみちゃん《好きな人》に気持ちがバレちゃうもんね
くらり「いってきます」
ガラリとした家の中に、自分の声だけが響く
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くらり「おはよ、うみちゃん」
うみ「あ、おはよう!くらり!」
大丈夫、しらけた顔でいれてるはず…
モブ「あ、うみちゃんこっちきてー!」
うみ「モブくんわかった!あ、くらりまたね」
くらり「…」
モブくんと…うみちゃんは…仲がいい…
私の…ぐちょぐちょとした|恋心《植木鉢》のそばには…
もう…うみちゃんの|恋愛《つぼみ》は大きく育っている…
それだけなのに…
なんでこんなにも愚かしいんだろう…?
私が…ちゃんと、うみちゃんに『好き』って言えれば…
終わる話なのに…
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このまま思いを伝えれないで
長い時間たって
化石になっちゃう
でも
今は…それを取り繕うことだけに必死
こんな私にいいところなんてないよねw
だから…好きな人の前では…せめて笑えなきゃね
それくらいしなきゃ…本当に取り柄がなくなっちゃう
私の心が満たされてないことが…
貴女にバレてたらどんなに怖いか
失望しちゃうよね
こんな束縛な女なんて
でも…せめて貴女の隣にいたい
…
胸がきゅっと締め付けられた気がするのは…気のせいだよね…
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今日眠っても起きる意味がない
だって…どうせ明日もうみちゃんに告白できないから
…
本当にそんな朝が来たら私はどうすればいいんだろうポロポロ
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今日もまた…スマホがうるさく鳴いている
そんなスマホを無視していたら…気づいたら16時を過ぎていた
くらり「…今日はもう休も」
モブ「__うみちゃん一緒に帰ってよかったの?__」
くらり「…え?」
外から…モブくんの声が聞こえる
うみちゃんと一緒に帰っているみたい
うみ「__うん、あ、家こっちだからまた明日ね__」
そうぽつりと聞こえたうみちゃんの言葉に
喜びよりも
安堵が先に来てしまった
西に日がかた向いてきてる夕方に
自分の心に|嫉妬《細かなヒビ》ができるのが
とても恐ろしい
---
貴女私の気持ちを知ってしまったら…|大切《友情》が壊れちゃうっポロポロ
うみちゃん、貴女は人気者
私がうみちゃんのことがすきだって知られたらっポロポロ
…
だから私は…笑顔で取り繕わなきゃいけないポロポロ
私は…うみちゃんの幸せを願うけど…
自分の孤独はどうしたらいいの…?ポロポロ
もううめき声しか出ないよ…ポロポロ
苦しい…ポロポロ…胸が…ぎゅっと締め付けられる…ポロポロ
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あぁ…今日は虹がかかってる
うみちゃんには…綺麗に見えてるかなぁ?w
みんなには|関係ない《くだらない》ことだけど…
私にとっては大切なこと…そうおもっていても
もう…どうしようもないんだなぁw
私は…うみちゃんに思いを寄せてるつもりだけど…
私の|恋愛《つぼみ》なんて…すぐに枯れ落ちる…
そうわかっているのに…何も変われない自分が…
とても汚らわしくていじらしいッッッ…ポロポロ
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あぁ…辛い…
このままじゃ…うみちゃんの近くにいる人の呪いになっちゃう
だから…早くあきらめたって言わなくちゃ
もう何年も…貴女に恋をして…ノイズが流れてるから…
早くっ…あきらめたって…言わなきゃ…
なのにっ…まだ…貴女で満たされていない…
空っぽな心がバレていたらどうしよう…
モブ「あんたなんかがうみちゃんと付き合えるわけないじゃんw」
…やっぱり|あいつ《モブ》の言う通り
終わり…なのかなぁwポロポロ
…あれ?ポロポロ
なんで…泣いてるんだろう…?ポロポロ
いやだ…ポロポロ…辛い…ポロポロ
辛いよぉ…ボロボロ
あぁ…うみちゃんが幸せになっちゃう…ポロポロ
嬉しいっポロポロ…はずなのにっポロポロ
失うのが…とても辛いよぉ…ポロポロ
全部っ…ポロポロ…尽くしたのが…無駄になったら…ポロポロ
愛した分…ポロポロ…罰を受けるから…ポロポロ
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『大丈夫、そばにいる』
くらり「うっ…みちゃ…ポロポロ」
くらり「う…ヒック…グスン…あぁぁぁぁぁ!ポロポロ」
くらり「うみちゃぁぁぁん!ポロポロ」
『泣いていいんだよ』ギュッ
こんなに…酷く優しい貴女の…
胸で泣けたなら…どうしよう
くらり「うみちゃ…グスン…私…ヒック…逝ってきても…グスン…いい…?」
『…うん、逝ってらっしゃい。くらり』
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くらり「ッッッ…」
最後見たのは…そんな幸せな|夢《悪夢》
くらり「…うみちゃん」
くらり「逝ってきますニコッ」
わたし
ちゅうぶらりん
ギシッ