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【こどおにっ!】王様げぇむ?をしてみよう!《2》
**全員「王様だーれだっ!!」**
王様:天舞
1番:灯和
2番:火影
3番:猫葉
4番:沙雪
5番:竜翔
6番:華竜
天舞「また俺だっ!!」
沙雪「……仙人さんが言ってた『どんな指示もできる』って本当かな…?」
灯和「…やってみないとわからないね……」
天舞「じゃあな〜、5番!今からゲームが終わるまで語尾に『ニャー』をつけろ!」
火影「最悪な命令だな。私は違う。」
華竜「私もちが〜う!」
猫葉「ワシもじゃ。」
灯和「僕もだよ…?」
沙雪「私も違うよ………ってことは………………」
全員が同じ方向を向く。
竜翔「…………………」
沙雪「あ…」
竜翔「……なんでこうなるんだニャー…」
**天舞「ぶっはぁ!!!?お前マジかよ!!!!」**
**猫葉「ニャッハハハッ!!これは傑作じゃのぉ!!!」**
そう言って二人は転げ回っている。
灯和「……大丈夫…かわいいよ…?」
沙雪「…そ、そうだよっ!いいんじゃない?」
華竜「兄さまかわいいよー!」
竜翔「…やめてニャ…」
天舞「あー笑った!!じゃあ気を取り直して次行きますかー!」
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**全員「王様だーれだっ!!」**
王様:華竜
1番:竜翔
2番:天舞
3番:猫葉
4番:火影
5番:灯和
6番:沙雪
華竜「わ〜い!私だ〜!!」
猫葉「お、どうするんじゃ?」
竜翔「キツイのはやめてニャ…」
華竜「そだな〜…」
きゅうくるる__るるるるる……__
華竜のお腹が小さくなる。
華竜「…あ!じゃあ4番さん、みんなのお茶とお菓子持ってきて〜!!」
沙雪「さっきのに比べたらだいぶ優しく見えるね…」
竜翔「ニャ〜…」
灯和「まぁまぁ……」
火影「私だな。何がいい?」
華竜「私お煎餅!」
猫葉「煮干しっ!!」
天舞「まんじゅう!!」
火影「……わかった。少し待っていてくれ。」
そう言って火影さんは部屋を出ていった。
暫くすると、少し大きめのお盆を持った火影さんが帰ってきた。
火影「これで足りるか?」
灯和「わぁ〜!美味しそう!」
天舞「俺一番っ!!」
猫葉「にゃっ!?ズルいぞ天舞っ!ワシも食べるっ!!」
華竜「いっただっきま〜す♪」
竜翔「ニャ〜!」
そう言って各々お菓子とお茶を楽しんだ。
私はおかきを少し摘んだ。
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**全員「王様だーれだっ!!」**
王様:猫葉
1番:灯和
2番:天舞
3番:火影
4番:華竜
5番:竜翔
6番:沙雪
**猫葉「ワシじゃあぁ!!!!!」**
火影(終わったな…)
竜翔(終わった…)
沙雪(あらら……)
灯和「どうする?もう結構言っちゃったけど…」
天舞「確かにそろそろネタ切れか?」
猫葉「ふふん!おぬしらまだまだ甘いのぉ!!」
そう言って猫葉は鼻を鳴らした。
そして、仁王立ちで命令を下した。
**猫葉「1番は2番に愛の告白をしろっ!!!」**
竜翔「うっわ最低だニャ…」
沙雪「恥ずかしいね〜…」
火影「……誰なんだ?」
華竜「私も違うよ?」
場が凍る。
嫌な予感が背中を走り抜ける。
天舞「…………なぁ…俺2番なんだが……」
灯和「………僕…1番……/////」
その瞬間、目の前に小さな紙が落ちてきた。
それを読んだ灯和の顔が、一瞬で真っ赤になる。
恐らく、言葉の指示文が書いてあったのだろう。
竜翔「わ〜…灯和かわいそうだニャ……」
沙雪「が、頑張って…!!」
華竜「頑張れ〜!!」
灯和「………っ!ええいっ!!どうにでもなれっ!!!」
**ドンッ!!**
灯和は突然天舞を押し倒した。
全員の視線が二人に向く。
しばらくの沈黙ののち、灯和がゆっくりと口を開いた。
灯和「……君、ずっと前から僕に堕ちてたよね…?ずっと気づいてたよ。」
「でも実は、ずっと前から堕ちてたの、僕の方なんだ。恥ずかしいな…」
「だからここで言わせて。君は誰にも渡さない。君は今日から僕のものだ。」
「今日からよろしくね…僕の子猫ちゃん……?」
言い終わった後、長い沈黙が流れた。
天舞「……………」
**「……気持っち悪いぃぃぃぃぃ!!!!?!?」**
灯和「ああぁあぁぁぁぁ……!!!!/////」
二人の悲鳴が部屋に響いた。
灯和「僕もう生きてけない…!!////ここ出てくっ!!//////」
天舞「あ゛あ゛あ゛あああ!!やっば!!!鳥肌やっばっっ!!!!」
火影「落ち着け灯和っ!」
華竜「だ、大丈夫だからっ…ね?……ふふっ……」
**沙雪「落ち着いてーーー!!!!!」**
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**全員「王様だーれだっ!!」**
王様:竜翔
1番:火影
2番:沙雪
3番:天舞
4番:華竜
5番:灯和
6番:猫葉
竜翔「あ、ボクだニャ。」
__灯和「…………グスッ……」__
__天舞「おああぁぁぁ………」__
沙雪「だ、大丈夫…?」
__灯和「大丈夫じゃない……恥ずか死にそう…」__
竜翔「……さっきの記憶を二人から消してニャ!」
*ピカーン!*
竜翔がそう言った瞬間、二人が光に包まれた。
その光が消えたとき、二人はキョトンとしていた。
天舞「…ん?俺なんでこんな隅にいんだ?」
灯和「あれ?なんで僕こんな泣いてたんだっけ…?」
記憶が一部なくなった二人を背に、私たちは小さな円を作る。
竜翔「………あれはボクたちだけの秘密にしようニャー……」
火影「そうだな。」
猫葉「そうじゃな。」
沙雪「うん…」
華竜「本当に可愛かったけどなー。」
---
火影「……あ、そろそろ夕飯の時間だな。」
沙雪「あ、ほんとだ…」
灯和「じゃあそろそろ終わりにしないとね。」
華竜「えー!時間経つのはやーい!!」
竜翔「じゃあ次で最後にしよっか。」
天舞「ほーい。」
猫葉「じゃあ行くぞー!!」
**全員「王様だーれだっ!!」**
王様:灯和
1番:猫葉
2番:火影
3番:沙雪
4番:竜翔
5番:華竜
6番:天舞
灯和「僕だー!」
猫葉「さー最後はどう来るんじゃ?」
沙雪「難しいのはやめてね….?__さっきみたいになるかもだし…__」
天舞「あ?なんか言ったか?」
沙雪「ううん!なんでもないよっ!」
灯和「じゃあー…2番さんと5番さん、今日の夜ご飯一緒に作ろっ!」
火影「わかった。」
華竜「はーいっ!」
竜翔「華竜って料理できるのかニャ?」
華竜「わかんないっ!」
猫葉「おー不安じゃのー!」
天舞「思ってないだろ。」
灯和「じゃあ華竜ちゃん、火影、行こっ!」
華竜「は〜い!」
そう言って三人は台所に消えた。
竜翔「ハプニングもあったけど、楽しかったねー!」
天舞「だなー!」
猫葉「また暇なときにやりたいのぉ!」
沙雪「そうだね…!」
こうして、また平和な空気が部屋に流れていった。
……やることがないのも、たまにはいいな〜……
---
完