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#1 入学式の帰り道
ふわぁ〜
帰りの電車、ふわふわ揺れるような感覚。
鈴香「きもちぃ〜」
入学式のあと、プロフィールを書いた。
名前は"天乃鈴香"良い名前♡
ピンクのショート、目のピンク色。
写真にできたから楽だけど、絵だったら・・・
性格は分からないからとりあえず「明るい」にした。年齢は16歳。高校1年生。
友達、できるかな・・・
鈴香「お、お母さん・・・」
母「ン?」
鈴香「いや、やっぱりなんでも・・・」
母「そ、そう・・・」
私のお母さんはある日を境に変わってしまった。
ご飯も用意してくれるし、悪い人って訳じゃない。
ただ、うまく話せない。
話したいこと、いっぱいあるのに・・・
って!そんなこと考えちゃだーめ!!
私の妹を見るんだ!
ピンクでポニーテールの女の子!
私に肩寄せて寝てるんだよ?寝顔も世界一可愛い・・・
中学2年生とは思えないほど頭良いし・・・!!
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鈴香「瑠奈ちゃん!もうすぐだよー!」
瑠奈「ん、んぅ・・・」
はい可愛い・・・♡
瑠奈「ありがと、お姉ちゃん」
鈴香「__キュン♡__」
瑠奈「ん?なんか言った?」
鈴香「あ、いやなんにも・・・」
- 星風駅、到着です -
ここの駅に着くと、何十人もの人が降りていく。
おそらくユリカゼ学園の生徒の何人かは
この駅で降りる。
鈴香「・・・疲れたぁ」