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5話 祈り
なんか話したい〈後書き
もう私だってしんどいんだよ。全部全部私だけ、皆苦しんでるよ。でも、アンチって
なんで分かってる言葉を投げつけるんだろ?なんで?分かんない。わかんないけど、
ずっとずっと苦しみ続けるのは嫌だよ…。
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ゆうさんの声って〝キモい〟のかなぁ?もし、この声が嫌なら活動なんて、やめれば
いいの?なんにも分かんない。でも祈りがあるなら、祈れるなら、幸せにして。
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ゆうさんってさ、声がショタボでキモいんだって。家族は
「ゆうの声って可愛いわね!」
そう褒めてくれてた。ゆうさんは昔はこの声を自慢だって想ってたんだ。でも学校は
「お前声キッショwww」
「吐き気する」
ゆうさんのこの声ってキモいんだろうか?ゆうさんって、生きてていいの?吐き気が
するぐらいなら、ゆうさんから耳を塞いでよ。ゆうさんにとっての正解なんて誰
にも分かんないんだから。この声が、キモいんなら、キモくても虐めないでよ。
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「転校してきた如月ゆうです!」
ゆうさんは自己紹介をする。虐めで転校してきたゆうさんは今回こそ幸せになれる。
そう信じてたかった。信じて心だけでも救われたかった。でも幸せは二日だけ。すぐ
皆はゆうさんの声を
「ゆうくん、声キモいよ」
ずっとそう言ってくる。ゆうさんは声を出すのが怖くなっちゃって、怖がりで、
臆病でキモくって。ずっとずっと、このままじゃ駄目だって。分かってるけど、
自分が自分じゃなくなるみたいで、怖いんだよっ…。
「お前、放課後屋上な。」
いつもより低音なモブ君。今日は何時もより酷いよね。ゴメンね。嫌な思いに
させて。
ドゴッボコッボコッドゴッボコッボコッ!
今日も殴られて、涙を数え、痛みの分もっと泣く。そんなくだらない日々の繰り
返し。
「ケホッ、カハッ…。」
ゆうさんって男だから泣いたら駄目なの?酷いよ。もういっそゆうさんのこと、
完璧に大嫌いになって、忘れてよ。ずっとずっとゆうさんに居場所なんてどこ
にもなかった。ネットに出会うまで。
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「YouTube?」
ゆうさんは母さんの提案に耳を傾ける。
「ええ!貴方の〝声〟を皆に届けるの!」
「っ…。」
ゆうさんは言葉に詰まる。飲んでいるアイスティーをテーブルに置く。
「お母さん、ゆうさんのこの声、〝キモい〟からさ…。」
ゆうさんはできるかぎり笑う。
「ゆうの声は、」
お母さんは言おうとする。でもゆうさんにはそれが耐えれなくて。
「お母さん、ゆうさんの声キモいから。皆聞きたくないんでしょ(笑)」
ゆうさんは最後に部屋へ駆け上る。
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「君に会えたこと本当に良かったとそう言える」
次の歌ってみたのレコーディングをする。この声、否定もあるけど、
「なにかといって好きだなぁ…。」
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