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お兄ちゃんは大変だ。
脳死で書いてます。
昨今の平和な令和時代。
もはや脅威となりうるものは少なくなりつつあるのではないだろうか?
そんな平和な時代の今。俺、|三上怜《みかみれい》はある脅威と戦っていた。
それは―――
「うわぁぁぁぁああ!びやぁぁぁあああ!」
七つ下の妹の癇癪である。
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ことの発端は10分前。
俺は素早く宿題を終わらせ、テレビゲームに勤しんでいた。
すると、そこへ妹がテトテトと迫る。
「お兄ちゃん!おままごとしよー!」
5歳の妹は事あるごとに俺をおままごとに誘いたがる。
が、そこそこ多かった宿題を終わらせ、ようやくテレビゲームができているのだ。
邪魔されたくは、ない。
「お兄ちゃん、ちょっと今忙しいかな。ごめんね。」
そう言って再びゲームに戻る。
「いや!ゲームしないで遊んで!」
「おー。後でな」
カチカチとコントローラーを動かしながら適当な相槌を繰り返す内、何やら静かになった。
チラッとそちらに目を移し、ギョッとする。
目に沢山の涙を貯めて俯いている。
まさに、泣く三秒前だ。
「わ、ごめんって。さ、おままごとしよ?」
「う、うぅ⋯。⋯お兄ちゃんなんて、嫌い!」
ついにポロポロと泣き始める妹。こうなると、手をつけられない。
今、何をしても機嫌が直ることは、ない。
よって何をするのが最適解か。
触らぬ神に祟りなし。俺は素早くその場を離れ、自室にこもる。
しばらくしたら、落ち着くだろう。
そして、冒頭に戻る。
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数時間。
部屋で読んでいなかった本を読み終え、リビングへ向かうと、妹がポツンとソファに座っていた。
ブスッとふくれっ面で。
相当すねているらしい妹の隣に座る。
ピクッと妹の肩が震える。
俺は苦笑しつつ、妹に向き合う。
手に飴を乗せるのを忘れない。
「ごめんよ。|美怜《みれ》。俺が悪かったから機嫌直してよ。飴もあげるから。」
「飴」の言葉に妹が反応する。
わかりやすいなぁ、と苦笑した。
飴を妹のちっちゃな手のひらに乗せ、飴ごとギュッと包むように握手する。
「はい。仲直り〜」
「⋯仲直り。」
どうやら仲直りできたようだ。
よかったと胸を撫で下ろし、ニコリと妹に微笑む。
妹もにへらと笑った。
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翌日。
「お兄ちゃんにあげた四つ葉のクローバー捨てられたぁぁあああ!」
やべ。机の上のあれ、そういうことだったのか。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
補足なのですが、怜くんの両親は離婚しており、妹は母と再婚相手の間に生まれた子です。
複雑な家庭環境なのに妹に優しい怜くんは偉いと思います。褒めてあげてください。