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本日の夢
夢でみた話に妄想を足してます。
犯人の名前を犯沢にしてます(笑)。
ヒロとゼロは私服で犯人を追っています。
「はあはあ・・・」
今、俺とヒロはある事件の犯人を追っている。
警察連続殺人事件の犯人だ。
犯人はどうやら、警察学校の同期、犯沢らしい。
「で、犯人の動機は!?」
「・・・もしかしたら、彼女が原因かも・・・。」
ヒロが呟く。
「彼女?あいつのか?」
「同窓会みたいなものを一回やっただろ?まあ、オレとゼロは参加してないけど・・・。でも、松田とか萩原に聞いたら、犯沢が彼女連れてきたって言ってた。」
「・・・そこで一人、亡くなってたよな・・・。」
「多分、あいつの彼女だ。」
「じゃあ犯沢、彼女さんを誰かが殺したと思ってるわけか!?」
「ああ。」
犯沢は図書館に逃げ込んでいく。
「ゼロ、一般人の避難頼めるか?」
「任せろ。」
---
ある広いホールで、二人は向かい合っていた。
「・・・諸伏・・・。」
「犯沢、オレはお前を傷つけたくない。自首してくれ。」
「・・・。」
「動機、彼女さんだろ?」
「!!」
図星なのか、犯沢は驚いた顔をした。
だけど、すぐ僅かに笑った。
「ああ・・・。」
「殺された、と?」
「そうだ。飲み物に毒殺されたんだよ、誰かに。だから、その時近くにいたやつらが標的だ。」
「違うと思うぞ?」
「違うものか!じゃなきゃ、あんな苦しみ方しない!」
どうやら、毒殺だと思っているらしい。
(真実を伝えるか・・・。)
それであいつがどうでるかは分からないが・・・。
「彼女、牛乳アレルギーだったんだ。」
「だったら、飲まないだろ?」
「これは恐らくだが、その時食べてた何かが喉につまり、水を飲もうとしたとき間違えたんだろう。」
「・・・!」
(さあ、どうなる?)
「そう、だったのか・・・。」
「・・・。」
すると、ゼロが戻ってきた。
「大丈夫が、ヒロ!」
「ああ。平気だ。」
---
ヒロは拳銃も出さず、犯人と向き合っていた。
どうやら、ちょうど真実を伝えたところらしい。
「ッ・・・。」
「・・・でも、俺は認めない!!」
犯沢が拳銃を取り出し、俺たちに向ける。
「傷つけずに終わらせるのは、難しそうだな・・・。」
ヒロが悲しそうに言う。
「ヒロ、プラン変更だな?」
「・・・ああ。」
「ごめんな、犯沢。」
ヒロが蹴りかかる。
犯沢は避ける。
「ふ、悪いな・・・頭ではお前らに負けても、体ではお前らと同じくらい強いんだ!」
実際、戦いは拮抗している。
(奥の手は使わせるなよ・・・。)
実はヒロと俺にはまだ奥の手が残っている。
あまり使いたくない手だ。
ヒロも重々承知しているだろう。
「頼む犯沢・・・。」
「俺はお前らに捕まる気はない!!」
「・・・そうか・・・。」
ヒロが攻撃をやめる。
「・・・?」
犯沢は意図が分からず、困惑している。
「自首する気はないんだな?」
「・・・ああ。」
「・・・ゼロ、奥の手を使う。構わないか?」
「そうだな・・・大丈夫、だと思う。・・・手伝いはいるか?」
「いや・・・。」
ヒロがパーカーのフードをかぶる。
あいつなりのスイッチの入れ方だ。
「《《俺》》一人で十分だ。」
---
(奥の手?)
何かするつもりか・・・?
まあ、諸伏は優しい。
親の仇である犯人でさえ助ける程だ。
俺を傷つけることはしないだろう・・・。
でも、あいつがフードをかぶった時、何かが変わった。
雰囲気・・・というか、目つきが冷たく、鋭くなったというか・・・。
「俺一人で十分だ。」
また蹴りかかってくる。
降谷の手助けも借りないなら、余裕だ。
軽く躱した・・・
はずだった。
「!?」
蹴りが当たり、吹っ飛ばされる。
(おかしい・・・。)
俺は確かに躱したはず・・・。
なら、直後にもう片方の足で蹴りを放ったのか・・・。
一度体勢を直す。
「は・・・本気か・・・面白いな・・・。」
今度は俺からも攻撃する・・・が軽く躱された。
再び蹴りが俺を襲う。
「グ・・・。」
今度諸伏が狙ったのは、腹だった。
それでわかった。
諸伏は・・・殺意を持って戦っている。
「・・・。」
降谷を見ると、少し心配そうに見ているのが分かる。
(これはまずいな・・・。)
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ヒロの奥の手。
それは、組織の時の・・・スコッチの気持ちになること。
情けをかけず、相手を倒すことに集中する。
俺はいざという時止めるため、見守っている。
犯沢も反応が遅れている。
ヒロは警察学校の時とはだいぶ変わってしまった。
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「ッ・・・。」
俺はさっきから防戦一方になっている。
「ちょっと・・・話してみないか?」
「無駄だ。」
「やけに冷たいじゃないか・・・・。」
「それよりも自分の命を気にしたらどうだ?」
そういって放たれた攻撃は首をかすめる。
流石に死の気配を感じた。
どうやら、命と捕まりたくない気持ちを天秤にかけなくてはいけないようだ。
・・・まあ、かけるまでもないが。
降谷が見ているとはいえ、命が危ない。
「・・・わかった。大人しくするからやめてくれ。」
攻撃が少し緩む・・・が止まらない。
「ヒロ。」
「・・・・・・わかった。」
降谷が呼びかけ、やっと攻撃が止まる。
ただ、相変わらずその視線は冷たいままだ。
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犯沢の目を見てわかる、もう彼は抵抗する気がない。
色々言い、手錠をかける。
部下たちに犯沢を任せ、ヒロのもとにいく。
「・・・・大丈夫か、ヒロ。」
フードを脱いだヒロに話しかける。
こちらを見たアイスブルーは、いつも通りの暖かみをまとっていた。
「ああ。止めてくれてありがとな、ゼロ。」
「どういたしまして。さあ、俺たちも戻るか。」
「そうだな。」
ーーーーーこれは、あの悲劇が起きる少し前の話ーーーーー
ちなみに、夢だと
・犯人の名前がリカで女。
・殺人してない(未遂、銃刀法違反)。
・初めは警察学校組で追ってた。
などの点が違います。
最後のは完全アドリブです。
なんで犯人拳銃使ってないのかって?
・・・多分見せかけだったとか?
読んでくださりありがとうございました!