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幻想郷物語第壱話
こちらの文書は稗田阿蓮こと御阿礼の子が後世に当時の幻想郷で何があったのかを伝えていく為の文書であるため、一番読みづらい表記がある場合があります、ご了承ください。
それでは本篇、幻想郷の歴史上壱位弐位を争う大異変の内容を、是非ご確認し自らの命を誇りに思う生き方をして見て下さい
稗田阿蓮
博麗の巫女は、先代から、殺されて代々受け継がれて来た。勿論|博麗霊夢《巫女様》のお母様も…私が今語れるのはこの程度の事では有りますが、|博麗霊夢《巫女様》のお役に立てたのであれば、嬉しい限りで御座います。
|稗田阿求《私》が、|博麗霊夢《現在の巫女様》に対面で話した、最後の会話である。
|稗田阿求《私》は、この後大異変の一部始終を見届けた後、寿命を全うし、安らかに眠りについたのだ。
--- **幻想郷物語** ---
錦上の異変の後、新たに大きな異変が有った
巫女様は、地底との闘いに向かった。
只、気付いたのが遅かったのか、地底での闘いではなく、境界での厳しい闘いが強いられ、地底軍、幻想軍含め約参阡漆佰伍拾名の負傷者が出た。
一部始終を今からお見せしよう
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「錦上からもう伍ヶ月、暇ねぇ」
巫女様は、私に話しかけてきた
「そうですね、平和な事は良い事でも、ここまで何も起きないとバランスが崩れてしまいます」
|稗田阿求《私》は、誠実に返した
「程々の異変でも起きないかしらね」
巫女様は本当に暇らしい
「う…」
|稗田阿求《私》の視界はその刻、暗転した。
どの位倒れていたのか?元々高い頭脳で生まれてくる為、病弱なので、特に違和感を感じることはなかったが、
「__阿礼の子が狙われるなんて|地底の妖怪《あの奴らは》何をしたいのかしらね?__」
小さく聴こえるが、あれは紫様か?
何を話しているのだろう
「はぁ」
|稗田阿求《私》は身体を起こす
「大丈夫?急に倒れたから|永遠亭《竹林の医者》の所に連れて行ってみたら妖怪の魔術だって」
巫女様が心配して下さっている
「もしかしたら、宣戦布告かもしれない、霊夢、もうあれはできるのよね」
「あれ?」
どうしたのだろうか
「「これのことでしょ」」
|博麗霊夢《現在の巫女様》と|博麗靈夢《先代の巫女様》がいる?